『それでも歩は寄せてくる』1月17日発売の10巻読後の感想 ネタバレあり

今日、アマゾンで予約しておいた『それでも歩は寄せてくる』の10巻が届いたので早速読んだ感想とそのネタバレをしていこうかと思います。鉄は熱いうちに打て、ですね。

引用 山本崇一郎/講談社

まだ読んでいない方もいらっしゃると思うので、未読の方はこの先は読まないようお願いしますm(― ―)m

一応、スペースを空けておくために、私のごく最近やってしまった失敗談を書いておきましょう。

1月8日に『可愛いだけじゃない式守さん』の11巻と『パリピ孔明』の8巻を本屋で購入したんですがね、この時私、

『式守さんも孔明も講談社だから、歩は寄せてくるも最新刊が出ているはず』と思い込んで、『それでも歩は寄せてくる』の9巻を、10巻が出ていると間違えて購入してきてしまったんですよね……

つまり、今、我が家には『それでも歩は寄せてくる』の9巻が2冊あるんですよ、マジで。

だから個人的には、今日と言う日をかなり心待ちにしていました。

アマゾンで予約すれば間違えようがないだろう! と……(泣)

さて、私の失敗談はこのくらいにしておいて、『それでも歩は寄せてくる』の10巻の読後の感想をネタバレ込みで書いていきます。

第122局は、田中歩くんが、部室で黄昏ているシーンから始まるんですが……そんな理由でカッコつけていて、さらには想い人に『かっこいいところを見せたくなってしまって……』と自白している……

盛大に草が生え散らかりそうなのに、歩が続けて『かっこいいって思ってもらえますか』と死んだ魚のような目で言うの、どうなんだ歩君。

引用 山本崇一郎/講談社

歩君は元々こういう目をしているキャラだけど、ホント、台詞とあいまって光を喪った亡者のように見えてしまって、一種のギャグにすら見えてしまう(汗)

しかもそこから筋肉がキライな人間はいない、という香川凜の発言がされている最中、うるし先輩、回想で完全にのろけてしまっているんですよね。

まぁ、うるし先輩のために勝負を挑んだんですから、結果がボロボロであっても、確かにアレはカッコ良かったかもしれない。

このタイミングなら言えるかも、と意を決して口を開いたうるし先輩でしたが、残念……この作品、コメディなんです(笑)

凜ちゃんの発言によって筋肉を見せつけようとする田中歩……

うん、何て言うか、私、この第122局読んでいて、言葉が出てこない笑いを発しましたね。苦笑、が一番近い表現でしょうか。

そりゃうるし先輩も『いつまで変なポーズしてんだ!!』と怒鳴りたくもなりますな(呆)

第123局は角竜タケルくんがメインの話なんですが……これは典型的な擦れ違いと言うか、互いの認識の差から生じる笑いですな。

全部書いて全部ネタバレしてしまうのも面白くないので、第123局についてはパスさせてもらいましょうか。これは実際に見て貰った方が『ププッ』と間違いなく笑えるネタでしょうし。

第124局では、見るべきポイントは色々あったんですが、個人的にツボだったのが、一つありまして。

スポーツテスト。うるし先輩にとって災厄と同義の行事。

歩君もうるし先輩の逆ギレからの落ち込みに、どう話題を展開すべきか悩み、得意な種目を聞く事で気分を好転させようとします。

結果、上体起こしは平均ある、とにこやかな笑顔で告げるうるし先輩。

それを聞いて、平均あるのが一つだけであることに衝撃を受ける歩君(笑)

引用 山本崇一郎/講談社

ここのやり取りが、第124局の一番のツボでしたね。その後のイチャイチャはいつも通りと言えばいつも通りですし、予定調和と言っても差し支えない内容だと思うのでカット(オイ)

第125局では、うるし先輩の頬に米粒がついていることに気付いた歩君と凜ちゃんが、部長であるうるし先輩に、恥をかかせないよう気付かれぬよう米粒を取ろうとするんですが、この後輩君達、独占欲と対抗心が凄過ぎて、将棋で勝った方がうるし先輩の頬の米粒を取る(ほっぺを触る)ことに。

米粒が頬についていることに気付いていないうるし先輩は、何がどうなってんのとのたまっています。

ちなみに凜ちゃんと歩くんの将棋対決、両香落ちというハンデがあったとはいえ、歩君の勝利に終わっています。

これって歩君、相当将棋のレベルがあがっているのでは?

しかし、うるし先輩のほっぺを触る事に夢中になってしまった歩くん、米粒を取ることを忘れてほっぺ争奪2回戦が始まる、というオチがつきます(笑)

第126局の感想はバッサリカットして(読んでからのお楽しみ)、第127局は早弁している凜ちゃんが登場します。まぁ、早弁が恥ずかしい、という認識はどうなんでしょうね? 私は早弁したことないからわかりませんが、お腹がすいたのなら食べてもいいんじゃない? 集中力落ちるし、と普通に考えてしまうのでここは歩君と同じように『そういうものか……』というスタンス。

しかし凜ちゃんといえば大体、食べ物が出てくるイメージがついてきており、これはもう某Fateに出てくる剣士もビックリの腹ペコキャラですな(笑)

『うまそうな弁当だな』と片思いしている男性から言われて告げた凜ちゃんの言葉が『あ……あげませんよ!』ですからね(笑)

引用 山本崇一郎/講談社

どれだけ食い意地張ってんの、凜ちゃん(笑)

彼女の名誉のために付け加えるなら、この弁当、彼女の自作。美味そう(じゅるり)

この第127局のオチがまた面白いんですよね。

オチは語りませんが、歩君、君はもうちょっとだけで良いから聡くなりなさい、でないと周りの女性陣が可哀想です(笑)

第128局の感想は、ん、すぐ終わります。

『それでも歩は寄せてくる』にデンジャラス・ビーストが出た!

凜ちゃんの海賊衣装も可愛かったですけど、うるし先輩のこれは反則でしょ(笑)

引用 山本崇一郎/講談社

そしてオチが何とも間抜け(笑) 対極の棋譜もオマケでありますが、史上初ですからね、0手(笑)

どうして0手なんて状況が発生したのか気になる方は、『それでも歩は寄せてくる』の10巻を購入し、第128局を読むんだ!

第129局は……凜ちゃんがちょっと切ないので、カット。同じ理由で、第130局もカット。

そしてこの第10巻で2番目にお気に入りなのが第131局。

誕生日が一日違いであったことで、今日だけは歩とうるし先輩が同い年になる、ということで『なんならタメ口で喋ってもいいぞ 同い年』と冗談めいてうるし先輩が告げたことで、事件は起こった!

引用 山本崇一郎/講談社

歩君、適応早い、早過ぎる! そして意外と違和感ないぞ!

しかも『うるし』と呼び捨て! これは非常に強力ですよ(ニヤニヤ)

そりゃうるし先輩ではなくとも『んああ』と意味不明の叫びを発したくもなりますな。

続けてきた第132局は、個人的に131局と甲乙つけ難い回でしたが……絶対的王者が誕生した事に経緯を表し、個人的『それでも歩は寄せてくる』10巻、ナンバーワンエピソードに選ばせて頂きました。

桜子ちゃんからキスされたことが、未だに、あれは現実だったのか夢だったのか気になっている角竜タケルくん、正面突破を試みるのですが、その瞬間にうるし先輩、凜ちゃん、歩君が図書室にやってくるという状況下で、これまでの9巻で例を見ないくらいの、盛大なやらかしをやってしまいます(笑)

引用 山本崇一郎/講談社

ところがですよ、これに桜子ちゃんが『私たちキスしたよ』と極大のカウンターを放つものですからもう大変(笑)

タケル君の『や やっぱり……あれは夢とか催眠術とかじゃなかった……オレは……桜子とキスしてたのか』

『でも今言う?!』

うん、タケル君に全面的に同意してしまう(笑)

しかしここから盛大な殴り合いと言うのも過小表現な、乱闘が起こってしまうのです。

歩君『二人は付き合ってるのか』とまずぶち込みます。

これにタケルくん、小声で、そういうわけじゃねえ……と呟きます。

凜ちゃん『あの……! どちらから その……したんですか』と追撃。

桜子ちゃんが淡々と、私から、と答えると、トドメとばかりにうるし先輩がフィニッシュブローを放つ!『その……! どういう流れでそうなったの?!』

これにも桜子ちゃんが、キスしたくなって……しました

引用 山本崇一郎/講談社

続けて、タケル君 また していい?

…………

撃沈撃沈! 誰も立てません、レフェリーがストップの合図をしています! 1RTKO勝ち、勝者御影桜子ぉぉぉ!

……いや、この娘凄過ぎる(汗)

もう第133局から第135局の話が色褪せちゃうくらいのインパクトがありましたね。

ただ、今後の展開的に重要なことも描かれているので……うん、宣伝のためにあえて書かないのもアリかな(大嘘)

とりあえず感想としては、タケルくんと桜子ちゃんの今後がどうなるのかめっちゃ気になった10巻でした。

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