ドラマ正直不動産第二話 一位にこだわる理由 視聴後の感想 ネタバレあり

正直不動産

初っ端から修羅場ですか、というか夢だとすぐにわかる展開ではあるんですが、永瀬をめぐって二人の女性がどちらを選ぶのかと決断を迫る際の永瀬の返答が開幕から全開でふるっています(笑)

『どうでもいいじゃないですかそんなくだらないこと。そもそもどっちとも付き合う気ないしって言うかただの遊びだしっ!』

山P、相変わらずの早口でのクズ台詞、いやもうタイトル正直不動産からクズ不動産に変更したらどうでしょう(笑)

ボロアパートでのジャージ&眼鏡姿の山Pもいい、というファンの方、多そうですね。ちなみに漫画版の永瀬がジャージ姿は見たことがない(狭い部屋に住んでいるコマはいくつか有り)

しかし第一話でもそうだったんですが、正直不動産の各種エピソードを色々とブレンドしつつ、ドラマ版独自のアレンジを加えている、という感じでしょうか。

この第二話で出てくるシソンヌ長谷川忍演じる大河真澄部長のダイヤの語り。

これ、5巻の第33直のエピソードになるんですよね。

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

月下がキラキラ光るから、と言って大河部長が半分正解と言うところや、その後の、男にとってダイヤは石ころ、だが女にとっては、という件は原作通り。

ただし、その後の永瀬の、

『非常に素晴らしいスピーチだと……まったく思いません! そもそも毎朝このクソ忙しい中意味の無い朝礼に付き合わされる社員の気持ち考えたことありますぅ? 正直誰も聞いてないっすよそれに何すかクッソしょうもないテクニック クッソ眼鏡っ!』

いや、どうしてオレはこんな喋らなくても良いことをペラペラと口にしているんだとでも言いたげな表情で身振り手振りを交えながら滝のようにまくしたてる山下智久。

いや~、あんな感じで上司に思ったことペラペラ喋れたらざぞ痛快かなとは思いますが―後が怖い(笑)

その後に出てくる桐山が月下と同じマンションを勧めている際の会話も、これも内容はほぼ同じなんですが、微妙にアレンジが加わっております。

ちなみにこのシーンについては、漫画版ですと勧めている営業員は桐山ではなく、西岡なんですよね。

細かい内容は微妙に違うんですが、お客さんの要望に沿って物件を探している月下が断られる、という部分は同一、ただし営業しているお客さんはそもそも一人、夫婦ではないんですよね。

マンションの家賃の額が少し異なっていますが、駅から遠いという欠点を自ら言うところは同じ、バスの本数が多いので心配無いというフォロー内容も一緒、トイプードルの画像を見せて話題を弾ませるのも一緒。

永瀬がその後、テクニックだと説明するのも一緒。

ついでに言っておくと、犬アレルギーなのは西岡であり、桐山貴久ではありません(笑)

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

もっとも、お客さんは一人ではなかったので、原作ではなかったやり取りもありました。

桐山が物件をお得だと言うと、妻が契約に乗り気だったのに対し、夫の反応が今一つであったために、駅から遠いという欠点を自ら言って、バスの本数が多いので大丈夫、とフォローする辺りがアレンジされていますね。

ちなみに、笹原さんが永瀬から桐山に『担当この方にチェンジで!』と言われるシーンも、基本的には一緒。

ただ、一般媒介契約や専任、専属媒介契約の違い及びゼロサムゲームの件を説明する時は、漫画では桐山は笹原夫婦が同席している場面で言っていますが、ドラマでは会社の屋上で説明しています。

さらには、黒市原とでも言うべき、桐山が月下に言った台詞。

『不動産業の営業ってうのはそういう弱肉強食の世界だ お前みたいな甘いみたいなことを言ってる奴はとっとと辞めろ 誰かに食い殺される前に』

いやぁ、福原遥さんの頭の上に手を置いて、壁ドンみたいな形で囁くイケメン。

台詞さえ、台詞さえもっと甘い言葉であれば、キャァァと黄色い歓声があがりそうなのに(笑)

その後、居酒屋で永瀬と月下が飲んでいる際に、光友銀行の榎本美波が乱入してくるシーンそのものはオリジナルなんですが、その」会話の中身は八巻の第57直の内容なんですよね。

もっとも、ドラマ独自の部分もありまして、榎本美波と月下咲良の意見の衝突に対し、永瀬が

『どうでもいいじゃないですかそんなくだらないこと』と言って、想像の中で二人に包丁で刺されると錯覚し、マヌケなポーズで、ア~ッ、とか言っているシーンはオリジナル(笑)

いや、アレはオモロイ(笑)

第一話の嘘がつけなくなった不動産屋でもそうだったんですが、コメディーの部分に相当力を割いた構成ですから、原作とはまたt気がった味わいがある物語になっています。

そしてこの第二話では、コメディーの部分に力を割いているのは永瀬だけではありません。

元々原作の正直不動産でのコミカルな部分は、大河真澄部長が担っている部分が大きかった、と私は思っています。

そう、今回はマグロ釣り!

預り金をすでに預かっているお客さんから、家賃が最初の十三万円から、十四万に値上げされていることに激怒したお客さん。

この預り金の返却を巡って、大河真澄部長が実にコミカルに圧力を永瀬にかけます(笑)

海が待ってるぜマグロ漁船、の後に、大河部長『マ・グ・ロ』の口パクのあと、釣り竿で魚を釣る仕草をし、さらに永瀬がお客さんと交渉していると、実に胡散臭い咳払いをしますし、永瀬が風に吹かれて、

『もちろん、全額きっちり返ってきます、まともな不動産屋、だったらですけど』と言った後に、大河部長『キュルキュルキュルッ! よっしゃかかった、いいマグロとってこいよぉ!』と言ってリールを手繰る仕草を見せてくれます(笑)

現実の不動産屋でこんなことする部長いたら面白過ぎるわ(笑う)

そしてそこから永瀬が『お二人はあと一歩で騙されるところでしたぁ!』ときてからの大河部長が電話をかけながら『はい、もしもし、はい、明日の朝一番の船で、若いのが一人いきます。芝浦ふ頭ですね、分かりました、はい』

というコンボ的なコント、しかもこの間の、何とも言えない山下智久さんの表情と、怒り心頭としか表現出来ないシソンヌ長谷川。

そして、シリアスな場面ではしっかり決めるのは一話と一緒。

特に、月下に対して『不動産業の営業ってうのはそういう弱肉強食の世界だ お前みたいな甘いみたいなことを言ってる奴はとっとと辞めろ 誰かに食い殺される前に』と言って心証を黒くし、さらには永瀬に、預り金を頂いてからマンションの値上げをしたお客さんをまわすという、中々にあくどいことをした桐山ですが、預り金を頂いてから値上げをしたことにもそれ相応の理由があることが語られており、キャラクターを悪役にしない配慮が伺えます。

どういう理由があってマンションの値上げをしたかは、正直不動産の第二話をドラマで見て頂ければ。まだ、NHK+でも見れるでしょうし、再放送も有り得るかもしれませんからね。

最後はコミカルに、大河部長に対して永瀬がまた風を吹かせて、

『はい 大河部長……アンタどんだけ時代錯誤なこと言ってっかわかってんすかぁ! 部長ぉ、昭和の高度成長期からタイムスリップしてきたんですかぁ? 今時そんな発言コンプラ的にも倫理的にパワハラで一発解雇です、大体マグロ漁船乗っても資格が無ければあんまり儲からないって知らないんですかぁ~?』

もう上司を指差し、【誰かオレの口を止めてくれ】と言いたげな表情で、さらには親指で自身の首を掻き切る仕草までするオマケつき。

激怒する大河部長に対し、『いや~、永瀬の言う通り』という人物が登場。

『誰が永瀬の言う通りだ』と怒鳴る大河部長でしたが、言った人物は登坂寿郎、大河部長の上司、つまり社長(笑)

社長ぉ~、と情けない声を出す大河真澄に対し、

『大河、クビー』 

と実に気楽な調子でいう登坂社長は、原作とは完全に雰囲気が異なるんですが、コレ、最後の鵤聖人との決戦、ちゃんとシリアスな空気になるのかがちょっと気がかりですが、総じて第二話も面白かったです!

第三話も期待して待っています。

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