『錆喰いビスコ』第五話【子どもたちの砦】を視聴後の感想 ネタバレ有り

うん、今回も安定の面白さでした、錆喰いビスコ第五話『こどもたちの砦』視聴後の感想を、ネタバレを交えつつまとめていきます。

ですので、まだ見てないよ、という方はブラウザバックを。

今回は原作の『錆喰いビスコ』一巻の138Pの辺りから、164Pの辺りまでを映像化しつつ、時折原作には無いオリジナルのエピソードを交えています。

引用 瘤久保慎司 赤岸K/電撃文庫

前回の第四話、『蟹に乗る』では、空腹の状態で、こどもたちしかいない武装した砦の近くにてスイカを見つけますが、それをこども見つけたこどもがスイカを持ち去ろうとするので、寄越せと大人げなく追いかけ、ばぎゅーん、と他のこどもに銃撃される、というところで終わっています。

しかし初っ端から嬉しい誤算だったのは、もうしばらく登場しないんだろうな思っていたパウーの登場シーンから始まったことぉ♪

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

まぁ、すぐにビスコたちがいる『こどもたちの砦』の場面に移るんですが……

それにしても黒革、悪いお人。知事の候補者が全て失踪してしまうなんて、悪党の中の悪党ではないですか、ウフフフっ♪

それにしても、錆喰いビスコの一巻は、映像化させたら化ける作品になるだろうなぁと思っていましたが、こどもたちの砦にある【テツジンの身体をくり抜いて作った】という町は、なるほど映像化するとこうなるのか……いいもの見せてもらいました。

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

しかし、パウーの強さが規格外過ぎて、下手するとビスコより強いんじゃね? と思ってしまいます。

そもそもパウー、ビスコとは違って身体が錆び付いているから、かなり弱っているはずなのに、エスカルゴを撃ち落とすビスコとまともに正面から打ち合えるし、こんな化物に蹴り叩き込むし……

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

そりゃビスコも原作でゴリラ言うよなぁ……

美人で強く、凛とした女性、うんモテそう(羨ましい)

で、このパウーの戦闘シーンを含めたオリジナルのエピソード……そうだよなぁ、原作ではパウーの追跡シーンなんてどこにもないけど、ビスコたちを追ってきたのは間違いない訳だから、当然のことながらその道中のエピソードがないと、アニメの視聴者としては置いてけぼりになっちゃうから、良い追加エピソードだと思います。

『こどもたちの砦』に場面が戻ると、貝皮症のエピソード。

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

ミロの対面にいる子どもの手の甲にあるのが貝皮症になります……サビツキではありません。

一巻は動物から植物、兵器、産業、病気に食料、と世界をしっかり描いているんですよね……気が少々早いですが、人気が出て二期をやるとなると、多分二巻をやると思うんですが、どういう具合にやるのかな?

話を戻しますが、アニメのオリジナルエピソードとして入れた、パウーのシーンですが……彼女が助けた老人たちから、とある情報を聞きます。

キノコ守りが町にやってきて、最初はキノコを使って病気を治療し始め、最初は効果があったのですが、薬を使った町の人々は身体の中が錆びだらけに。

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

そして、キノコ守りは老夫婦に『ありがとう、良い実験が出来たよ』と告げるのです……

なーるほどねー、原作に足りなかった点を的確に補強するオリジナルエピソードですなぁ。

このエピソードがあれば、パウーがビスコの言う事を信じない信憑性が一層増しますし……ラストに立ち塞がるであろう黒革の邪悪さがより一層際立つでしょう。

今から、黒革があのブラックスキンボイスで、津田健次郎さんが、ああ、あの実験は実に有意義だった、とか言いそうな予感がもう今からビンビンします♪

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

それにしても、錆びの心配の無い理想のシェルターかぁ……確かにそういうことを考える人がいてもおかしくないけど……この老夫婦の声優さん、島田敏さんに大原さやかさんですか。

島田敏さんはともかく、大原さやかさんは色々と他の作品にも出ているのに、スケジュールがよく開いていたなぁ。

でも二人ともバッチリはまっていたと思います、ねっとりとした声が何とも邪悪さを醸し出しています。まぁ、ブラックスキンボイスと比較すると悪党度が落ちますが、相手はラスボスだからしょうがない(笑)

あのブラックスキンボイスに勝てる声は譲治中田の言峰ボイスしかないと個人的に思っています(異論は大いに認めます)

この夫婦、まさかとは思うけど後々に何か絡んだりしないよね? あくまで、パウーがビスコを敵視する材料の補強、かつ黒革の邪悪さを際立たせるためのエピソードですよね?

さすがにこの第一期では差し込む余地はないはず……

で、この『こどもたちの砦』で一番シュールだったのが、トビフグ。

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

なんか、コイツ、青鬼に通じる不気味さがありませんか? 眼が魚のように死んでいるからか? あるいは青魚のような感じの皮になっているからか?

『ボォォォォォ』なんて映画版の青鬼とは似ても似つかない声なんだけど、どうして青鬼と似ていると思ったんだろ私?

そこからビスコが登場して、コースケが駅名を言う度にトビフグに次々と『錨茸』【イカリダケ】を打ち込んでいくんですが、確かに重そうなキノコ……ってか完全に金属のような外見ですな。

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

そしてもう一つのオリジナルエピソードである、この黒革のジャビ捜索シーン!

まさかイミー君に対して、指を鳴らすとあんな感じでかしずくよう調整されていたとは。

調整、間違っていませんよ、誤字ではありませんから。だって、イミー君の中身は……うん、ちょっとこれは控えておきましょうか。

まだ原作読んでいない人もいるでしょうし、イミー君の人形を取り払ったところから何が出てくるのか、アニメ化されるとかなりのインパクトでしょうから……イミー君のあのウサギの愛らしい被り物が取れて、中から何が出てくるの、中身はちゃんと描かれるのかを楽しみに待っていましょう。

それにしても、悪い、そして渋いぞ黒革っ! しかも知略を駆使している印象が強くなるよう、裏をかいて不意を突きに来たジャビのさらに裏をかいて正体を当てるとか、素晴らしい演出。

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

いや、これジャビVS黒革を一足早く見せてくれるんですかね? ジャビの戦闘シーンもじっくり見せてくれると実に嬉しいんですが、何せ錆喰いビスコの戦闘役は、基本的にビスコとパウーで、両名ともパワーファイターだから、技巧派のジャビと、謀略を尽くす黒革でガッツリしたのを見たいんだけど、どうです? 見たくないですか、私は見たいよ猛烈にぃぃ!

あと、私がこの『こどもたちの砦』を視聴する前に、一つ気になっていたことがあったんですが、それは、第六話の次回予告を誰が担当するのか、という点。

最初はジャビ、二話目がパウー、三話目が黒革で、四話目がチロルでした。

ひょっとしたら『こどもたちの砦』の出演していた子ども役から誰か出すのか、あるいはこれまで出してきたメインキャラクターに二回目の次回予告を担当して貰うのか、もしくはミロかビスコを持ってくるのか。

しかし、ミロとビスコは多分最終話で二人揃ってナレーション、もしくはその前にミロで、最終話ビスコ、っていう感じになるだろうし、そうなると登場するメインキャラクターがいない第五話のナレーションはパウー、ジャビ、チロル、黒革はちょっと……と思っていたらオリジナルエピソードを挟むことでパウー、黒革、ジャビが登場していましたので、今後もこんな感じで、そのお話しで登場していたキャラクターが次回予告をしていくんでしょうね。

『雪原を舞台にした映画というのは名作が多い。極寒の中で極限のドラマが……ってオイオイ、こいつ等、何でもアクションにしちまうな。次回、道連れと獲物 火傷に注意だぜ』

クゥゥゥゥっ、津田健次郎さん、黒革ご馳走様でぇぇぇっす(喜色満面)

第六話道連れと獲物を、正座して待機だぁぁ!を

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