今日は山本崇一郎先生著の『それでも歩は寄せてくる』における主人公、田中歩の幼馴染である御影桜子の声優は誰が担当するのかを考察していきたいと思います。
引用 山本崇一郎/講談社
御影桜子、1年2組所属。初登場は同じく幼馴染の角竜タケル君と同じ2巻の第20局。と言っても、この時点では桜子ちゃんはもちろん、タケルの名前もわからず、歩の発言によって、二人とも歩の幼馴染であることがわかるのみ。
何より桜子ちゃん、初登場時は一言も発する機会がありませんでした(泣)
第23局でタケルと共に再登場を果たす訳ですが、ここで桜子ちゃん、非常に特徴的な行動をしています。
まず、話している相手は幼馴染のタケルであるにもかかわらず、目を合わせていません。
タケルからも『ちゃんと目を見て言えっていつも言ってるだろ』と注意されるくらいです。
引用 山本崇一郎/講談社
そして、この注意に対する返答は、
コレです(笑)
引用 山本崇一郎/講談社
昨日のタケル君の紹介ページでもチラッと書きましたが、御影桜子ちゃんは催眠術を使えるのです!
もっとも、彼女が催眠術を使う相手はタケル君限定であり、同じ「幼馴染である歩には使ったシーンが現時点ではありません。もう山本先生、どういうこと考えてこんなキャラを出したんだろうと『それでも歩は寄せてくる』の2巻を読んだ時は思いましたね(汗) アレか、タケルが歩の求めに応じて将棋部に入部するシーンを面白おかしく描くためだけにこのような特殊能力をタケル君と桜子ちゃんの二人に担わせたのか、と邪推してしまいます(笑)
そんな御影桜子の性格ですが、マイペース。人と視線を合わせて放さないので、人見知りなのだろうという第一印象を抱きますし、それは決して外れてはいないのですが、桜子ちゃんは意外と物怖じしないのですよね。
マイペース、と評したのはまぁいくつかエピソードがあるからです。
2巻でタケル君を催眠術で将棋部に入部させた際、タケル君は
『一緒に将棋しようぜ』と桜子を入部させようと誘うのですが、
『私はそういうの入らない主義なので……』
引用 山本崇一郎/講談社
ごーいんぐまいうぇい、ってやつですね(滝汗)
人を催眠術で無理矢理入部させておいてこれはヒドイ(笑) 御影桜子、テメェの血は何色だぁぁー(爆)
第5巻の第55局では、うるしセンパイと図書室で接触。
と言うのも、歩がテストで補習を受けていたため、うるしセンパイはタケル君と将棋をするべく図書室に赴いたのですが―残念、うるしセンパイ、タケル君も補習です(泣)
そんなうるしセンパイを見かねたのか、桜子ちゃん、
『あの…ヒマだったら 座っていきますか』
とお誘いを受けたので、快諾して隣の席にお邪魔するうるしセンパイ。
しかし、自ら誘っておきながら、人見知りを発揮してしまう桜子ちゃん。
うるしセンパイ『歩やタケルとは幼なじみなんだっけ』
桜子ちゃん『……そうです……』
うるしセンパイ『歩ってどんな子どもだったの?』
桜子ちゃん『……普通です……』
うるしセンパイ『あの よ……よかったらさ 今度タケルと将棋部遊びに来てよ』
桜子ちゃん『……行かない……です』
そりゃこんな対応されたら、うるしセンパイでなくても『私 嫌われてる?!』と思い込んでしまいますよ(怒)
引用 山本崇一郎/講談社
しかしここで悩んでいるうるしセンパイを見た桜子ちゃん、将棋をしませんか、と誘い水を向けます。
将棋をさし、会話をしていると、
『あの……さっきはすみません……人見知りで……緊張してて』
『つい断っちゃいましたけど お邪魔じゃなかったら……今度 部室遊びに行ってもいいですか?』
うるしセンパイ、めっちゃ笑顔になります。
そのまま将棋もさいしていい雰囲気になったと思ったうるしセンパイ、その勢いをもって
引用 山本崇一郎/講談社
うるしセンパイ『よかったらさ 将棋部入らない?!』
桜子ちゃん『入りません』
うるしセンパイ『えっと まだ緊張してる?』
桜子ちゃん『いいえ もうしてないです 将棋部には入りません』
コレですコレ(爆) 桜子ちゃんのごーいんぐまいうぇい(笑)
悪い子ではありませんし、普通に気遣いも出来る子なのですが、何故か理由はわかりませんが将棋『部』には入りたくないみたいです(謎)
まぁ、2巻でタケル君が『乗り気じゃなかったが入部した以上はしっかり活動する! それが男ってもんだ!』と桜子ちゃんに言い放った際に、
引用 山本崇一郎/講談社
『じゃあもう……放課後一緒に帰れないの……?』
という発言と、うるしセンパイと将棋そのものはさしていることから推測するに、『部』に所属することでタケルと一緒に帰れなくなるのが嫌なのかもしれませんね。
嫌なもの、と言えば桜子ちゃん、グリーンピースが嫌でタケル君に催眠術をかけて食べさせた回がありました。
どうしてそんな話になったのかは、第5巻の第59局をお読みください。
ちなみに当初はタケル君が桜子ちゃんに片思いしているような描写でしたが、5巻の辺りから、タケル君が桜子ちゃんに、映画のチケットを2枚渡して、自分を誘わせようとしたにもかかわらず、せっかく2枚貰ったのだから2回見る、夢だったんだよね、2回続けて映画見るの、と主張するマイペース桜子ちゃん。
こんなことなら普通に誘えば良かったか、いやでも桜子の夢をかなえられたんだし、良かったとするか、と自らを納得させようとするタケル君でしたが、そこはマイペース桜子ちゃん。
楽しみだね、と声をかけ、訳がわからんというような声をあげるタケルに、
『タケル君も一緒に行ってくれるんでしょ?』
引用 山本崇一郎/講談社
ある意味凄い、桜子ちゃん。もうそれが普通のことだと考えているかのような発言。
5巻の辺りから、映画に誘って実際に行ったりと、タケル君の努力が実り、二人の距離が縮まっている気がしていたのですが、第7巻では―ああ、これ以上のネタばれは控えましょう、実際に購入して読んで貰った方が面白いでしょうし。
マイペースで人見知り、適度に人は気遣えますが将棋『部』に所属するのはイヤ。タケル君から『お前のそれ わざとやってんのか』と勘ぐられる天然ぶりを見せることもある御影桜子ちゃん。
そんな彼女の声優としてふさわしい演者は誰なのか―ええ、少ない私の声優知識を総動員して考えてみましたよ。
いや、総動員と言っても、色々な動画見ながら声質を検証してウンウン唸るくらいなんですがね(汗)
で、色々聞いて考えてみた結果、花澤香菜さんはいかがでしょうか。
『化物語』シリーズに登場する千石撫子のような、気弱そうな掠れ気味の声は御影桜子ちゃんの声にもフィットすると思うんですよね。
そう言えば、千石撫子も内向的で人見知りな性格なんですよね。監督さんが、こういう声が内向的、人見知りな性格だろうなというイメージを膨らませてくれるんでしょうね。
確かに、目を逸らしながら『じゃあもう……放課後一緒に帰れないの……?』と小声で呟く様をイメージすると―あ、これは角竜タケル君でなくても惚れてしまうだろうな、と納得してしまいます。
角竜タケル君の声優さんの予想では、谷山紀章と神奈延年さんを推していますが、二人とも色々な演技が出来る声優さんですが、角竜タケルとしての声をあてるのであれば、それはもう、『チラシだけでも おなしゃーす』というあの声が聞こえてきそうな台詞を元気よく発するのは勿論ですが、御影桜子の声がタケルとは正反対の性質になるのがモアベターだと思うんですよね。
そういう意味でも、千石撫子のような掠れ気味の声が出せる花澤香奈さんが適任ではないかと思うのですが、2022年の7月に『それでも歩は寄せてくる』が放送される時、御影桜子の声は誰が担当しているのか、今から楽しみです。
追伸
1月13日にキャストの追加が発表されました。御影桜子ちゃんの声優さんは、羊宮妃那(ようみやひな)さんです
……ごめん、全然聞いたことがない声優さんだから調べてきます!
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