二日遅れに投稿することをどうかお許しください……『可愛いだけじゃない式守さん』のほうにかかりきりやったんや。決して『パリピ孔明』を疎かにした訳ではないんや(エセ関西弁)
どちらも1月8日発売だったので、当日のうちにどちらも読破はしたんですが、感想まとめて書くことは難しく……さらには『可愛いだけじゃない式守さん』の帯に、アニメ化する際の声優さんの追加情報まで書いていたものだから、二日かかってしまった訳です。
これぞまさに孔明の罠(絶対違う)
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
未完成だった『Flower Crown』でしたが、シンガーであるもう一人の主人公兼ヒロインである月見英子さんが、母親からの愛情に気付いたことで真の完成に至りましたが、木屋町と鴨川による、園芸合戦の投票勝負はまだ白黒ついておりません。
会場での投票は互角だったんですが、鴨川にはメジャーデビューしたMIA西表(いりおもて)が出場しているため、WEBでのファン投票もあって大差をつけられている、という状況。
それでも、同じ目標に向かってみんなで頑張ったことは、優勝より価値がある、と説く月見ウメこと英子のお祖母様、さすがは年の功……と言いたい所ですが、鴨川にMIA西表いるのなら、木屋町にはこの軍師がおります。
この諸葛亮(孔明)、味方にも伝えずに策を打つことが度々あるんですが、月見英子が登場した後、木屋町本舞台はカラ……のはずだったんですが、なんと、商店街の友蔵おじいちゃん達がコスプレした『弱腰パンタグラフ』が、世界規模でバズって、最終的には木屋町が勝利してしまいます(汗)
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
英語の字幕は孔明が作成したものらしいのですが……まぁ、ご都合主義と言わば言いなさい、これはコメディなのですから都合よくいくものなのです(オイ)
京都演芸合戦には勝利しましたが、月見英子さんにはまだ大事な用件が残っています。
そう、母親との会話である。
5巻で初登場し、剣呑な雰囲気で行われた会話。母親である月見翔子さんが感動しない限り、歌手として活動することを認めない、感動したら認めるという、月見英子さんにとっては結構な不利な内容。
何せ、周囲の人がどれだけ素晴らしいと思っても、月見翔子さんが駄作と断じたならばダメですからね。
当初は6巻で、
『私……あの子がどんな歌を歌っても……歌手になることを認めるもりはないから』と入院中の月見ウメさんに語っています。
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
うん、ウメさんが言っている通り、あんまりですな。
もっとも翔子さんの方も、ここまで頑なになる理由がある訳ですが……この理由については家族の問題が絡まってきますし、実際に『パリピ孔明』を読んで貰った方が良いでしょうから、ここでは語りません(宣伝宣伝♪)
この考えを覆したのですから、月見英子さんの『Flower Crown』がアニメ化されたら、どのような曲に仕上がっているのか興味津々。
話を、英子さんの母親である月見翔子さんとの会話に戻しましょう。
諸葛亮(孔明)が、英子と翔子の会話に付き添って、月見翔子さんは、娘である英子が歌手になることに反対しない、と。
そして、父親が家を出て行った真相について語り、
『夢を叶えるイコール……すべてを手にできるわけじゃない あなたもいつか選ばなければいけない日が来るかもしれない』
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
と説きました。
この後の母親との、月見英子さんのやり取りは、ウン、赤面する月見翔子さんの気持ちもわかるので、8巻を購入して確認して頂ければ。
この話の58話では諸葛亮(孔明)が、月見ウメさんから銭湯の入浴券をもらったため、KABE太人と共に入ることに。
これは、まぁテルマエ・ロマエのオマージュでしょうかねぇ。
こういう現代と過去のテクノロジーの差を扱ってコメディーを行うのは、個人的には鉄板ネタだと思っていますが(笑) 久々に地獄の〇〇〇ネタが……!
そして諸葛亮とは別行動をとっていた月見英子さんは、ミア西表と話をしているんですが、MIA西表曰く『孔明を切って、大手レーベルと契約しろ』と忠告してきます。
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
まぁ、ミア西表の言う事はもっともで、使えるリソースが大手レーベルと契約した方が多くなることは、59話の話でもわかりますしね。そして、月見英子と契約したい大手レーベルの方が接触を図ってきます。
こうなってくると、月見英子さんもどうしたらいいものかと悩み始めます。
バイトの時間をボイトレや作曲等の音楽活動のために費やすならば、どう考えても大手レーベルと契約した方がいいですし、そりゃ色々と考えこむでしょう。
そういうこともあってか、60話ではAZALEA(アザリエ)の久遠七海に電話して相談しています。彼女はすでにメジャーでデビューしている『先輩』になりますので、こういう相談には打ってつけの人なんですよね。
その電話の際に、唐澤さんの受け売りだけど、と断りを入れた上で、
『早く行きたければひとりで行け 遠くに行きたければみんなで行け』
中々深い言葉を月見英子さんに贈っております。
『孔明が一緒に来てくれたら……』と彼女が考えるのは、これまで諸葛亮(孔明)に支えられて色々とクリアしてきたことから考えると、ごくごく自然なことなのでしょうね。
大手のレーベルの人と実際に会って話をすることになりましたが、これはSSSミュージックの城ノ内さんの立場になると、職歴も何もわからない、ましてやバンドのメンバーのように、月見英子さんの音楽に携わっている訳でもない、『マネージャー』の存在は確かにノイズになるかもしれません。
過酷な競争を勝ち抜いて今のポジションを掴み取った、という発言も正しければ、そこに君の知り合いってだけで素人が入ってきたら、という発言も正しいのでしょうが……なら、同じく競争の舞台に、諸葛亮(孔明)を立たせることでフェアになるんじゃないの、とは思いましたね。現に、月見英子さんの努力と実力があって、こうやって大手レーベルにスカウトされたのは事実ですが、そこに諸オ活亮(孔明)のサポートがあってはじめて出来たことであるのは、誰よりも身近で彼のサポートを得てきた、月見英子さんがわかっていることでしょうから。
だからこそ、『私……夢への道をつくってもらうんじゃなくて 一緒に歩いてくれる仲間が欲しいんです』という英子さんの発言は中々に良かったし、SSSミュージックの城ノ内さんの『アマチュアやインディーズで集客5万人なんてストーリー……君たちに描けるのかい?』という発言に、
『うちの軍師は……百万人も夢じゃないって言ってましたけど』と小気味よい反論をしています。
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
まぁ、城ノ内さんが言っている『ノイズ』は諸葛亮(孔明)であり……普通に考えれば怪しげなコスプレをした経歴不詳の男ですからねえ(汗) 向こうの気持ちもわからなくはない(汗)
しかし、諸葛亮(孔明)が話したかった人物は、城ノ内さんではなく、東海林ハジメと言う、才能を見つける力はあるものの、どこか理想主義的な所がある彼を孔明はスカウトしにきていたんですよね……大手の会社をあっさり辞めてくる東海林さんも、行動力はあるようですが……三国志が大好きなようで、諸葛亮はもちろん、BBラウンジのオーナー小林さんとも話が合うようで(英子さんだけおいてけぼりなのはスルーの方向で)
しかし、東海林さん、そんな肝が細くては諸葛亮(孔明)下ではやっていけませんよ。
諸葛亮(孔明)は大義のためなら人の領地を分捕ることもいとわない人間ですし、ウソをつくくらい平気のへーちゃんでやっちゃうんですから(死語)
9巻の発売予定日は2022年4月、とされていますので、これはアニメ放送開始と同時に9巻を発売、というのも有り得そうですね。
楽しみに待たせて貰います。