ドラマ化する正直不動産の課長 瀬戸健一のキャスト(俳優)は誰?

課長、と聞くと貴方はその役職にどういうイメージを抱くでしょうか。部長や次長といった上司から無理難題を言われ、係長や主任、平社員からは突き上げがある……そんなイメージではないでしょうか。

私が勤務している会社での前課長は、責任を一切取らずに周囲になすり付けるばかりだったせいで、職場が崩壊して降格の上で子会社に配置転換、なんていう前代未聞な処置を受けたヒドイ上司でしたが……正直不動産に出てくる課長はどういった人なのでしょうか。

初登場した際の主人公永瀬財地の役職が副課長で、現在は課長代理。正式には課長ではないんですね。

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

登坂不動産には課長が二名おりました。

『おりました』という過去形なのは、以前課長であった者と現在課長である者がいるからで、今回キャストを予想する瀬戸健一という人物は、過去に登坂不動産の課長職にあった者。

一巻の時点では、副課長であった主人公永瀬財地の直接の上司にあたった人物です。

最初の第一話で永瀬及び新入社員の月下共に商談に出ているシーンがありますが、その後は瀬戸課長、2巻まで出番らしい出番がありません。

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

出番がやってくるのは第11直瑕疵担保責任の話ですね。

ある商談で、永瀬に月下を借りたい、と言ってくるのですが、新卒で色々とまだ経験を積んでいる段階の月下に出来ることは少なく、まだ月下は何も出来ない、と告げるのですが、

『最初から期待していない。商談中、笑ってさえいればいい』とだけ言って去っていくのですが、これは月下の教育のために商談の現場を見せる、という意味合いはありません。

というのも、契約する相手がゴネ始めたため、

『おまえがニコニコしていれば場の空気が緩む』

つまり、商談中の空気を険悪にさせないよう、月下に瀬戸課長は声をかけた訳ですね。

ついでに、『商談中は一切しゃべるなよ』とも、瀬戸課長は言っていますが……もうこの時点で、カスタマーファーストな月下に場をメチャメチャにされるフラグが乱立しています(笑)

このように、案の定口を開き始める月下咲良(笑) いい笑顔やぁ。

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

お客さんの同僚の話が出されたので、その方が購入された物件が新築か、あるいは中古か、という話から、新築である場合【住宅の品質確保の促進等に関する法律】通称【品確法】の存在や、瑕疵担保責任特約期間を延長することが出来ることを告げます。

最初の契約では瑕疵担保責任特約期間が2年であったのに対し、最長で20年まで延長できることをお客さんにそのまま伝える月下咲良さん。

うーん、瀬戸課長のお顔が(汗)

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

しかしこの瑕疵担保責任特約期間がいきなり十倍になったら、売主が納得する訳がありません。

色々と理由をつけて期間が2年なのは妥当だ、とお客さんに説明する瀬戸課長ですが、お客さんだってそんなの納得出来ないでしょう、期間を延長出来ないか交渉してきます。

売主の意向を聞かせて欲しい、いうことでその場はお開きになりますが……ここから瀬戸課長から月下への一ページにわたる説教タイム(南無)

出費の可能性が高まる契約を売り主が受け入れるのか、瑕疵が見つかったら修繕費は月下が払ってくれるのか、という切り口から始まり、お客様の事を第一に、と言いかけたところ、最優先すべきお客様は売り主であること、買い主を第一にするというのなら、今回の契約者と同じ所に住んでいる方達の成約済みの契約はどうする、一軒だけ贔屓していることになる、残る三件の主人が契約の修正を求めてきたらどうするのか、等々……

これを横で聞いていた、ウソがつけなくなった永瀬はぶっちゃけちゃいます。

『部下のケツも拭けねーのに、上司面するんじゃねーよ』

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

こう口にしたことで、その場を見ていた登坂社長が、この案件のサポートを永瀬に『おまえがケツを拭け』と言って命じます。

なんやかんやあって特約期間は三年で決着するんですが……新人の月下は欺けても、ウソがつけなくなったとはいえそこは元やりての営業である永瀬、瀬戸課長と売り主の表情や対応で何かがおかしいと察し、契約の保留を提案。

保留されている間に永瀬はこの物件に関して調査するのですが……品確法のみでは責任が問えないことがあるのですが、その責任が問えないケースの発生が濃厚であることを永瀬は突き止めます。

この問題のせいで、瀬戸課長は営業不振に陥り、登坂不動産をクビになってしまいます。

登坂不動産をクビになった彼は、登坂寿郎の怨敵、鵤聖人の経営するミネルヴァ不動産に入社。

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

月下の父親に欠陥住宅を売りつけようとするとわ、欠陥を永瀬と月下に暴かれそうになると、既存住宅状況調査技術者に金を渡して買収することで欠陥を隠そうとする……

うん、悪党の所業やんけ(怒)

瀬戸『元』課長、ミネルヴァ不動産の部長として、第41直の埋蔵文化財包蔵地のお話しで再度話に本格的に絡み始めます。

とあるお宅への営業で瀬戸さんとバッティングした永瀬ですが、土地から手を引いて欲しいと頭を下げられます……

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

プライドの塊みたいな男が頭を下げた、何か事情があるはず、と永瀬は心中で独白していますが……瀬戸さんがプライドの塊みたいなエピソードって、6巻までで何かあったっけ? とは疑問に思いつつ読み進めると、プライドの塊みたいな男が頭を下げた理由が開示されていきます。

この話、当時はサブリース契約で問題になった時期でもあるんですが、正直不動産でいち早く取り入れているんですよね、フットワークが軽い作家さんですよね。

サブリース契約をサクッと正直不動産から引用すると、

『不動産会社がオーナーから賃貸建物を一括して借り受け、一戸単位で入居者に転貸借する、一定期間内の借り上げ契約』とのこと。

……通常の契約とどう違うのか、正直に言うと私にはわからない(汗)

調べる機会があれば、ここのブログでまとめてみるのもいいかもしれませんが、今回はパス。

話を瀬戸さんに戻しますが、彼が永瀬に頭を下げてまで契約しようとした土地から、ある問題が出たことで、彼は契約を締結できず、色々と困ることになるのですが……

このように、登坂社長が人情を見せ、救いの手を差し伸べてくれます。

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

この登坂社長の温情が、瀬戸さんの考え方を変えたのか、以前より良い人になっていくんですよね。

再入社した瀬戸さんは、永瀬が親友のピンチの際に、希望額で物件を購入してくれる客を、奔走して探すエピソードがあるんですが、にっちもさっちも行かなくなった時、この瀬戸さんが物件の購入を検討している投資家を紹介してくれるんですよね。

が、悲しいかな瀬戸健一……登場したての頃はキャラクターとしての掘り下げらしいことはしてもらっていなかったにも関わらず、いざしっかり掘り下げられたら、氷河期世代の悲哀を一身に背負うようなキャラクター付けまでされてしまい……しかも第11巻で、紆余曲折の末に、登坂社長にもう一度拾って貰った恩があるからと、あんなことになるとは……

いや、現実に即して考えれば収入とかは良いはずなのでむしろ良いことなのかもしれませんが……ドラマ化した際には、瀬戸健一さんがミネルヴァに入社してそのまま敵役のままで終わるのではないか、というところも何か悲しみが深めです(哀)

さて、個人的に就職氷河期世代であることが共感してしまいそうな瀬戸健一元課長ですが、彼の配役、キャストは誰がふさわしいのか。

ユースケ・サンタマリアさんなんかどうでしょう……と思ったのですが、パンドラの果実でメインキャストの一人に入っとるぅぅ……ぬぬぬ、ならば次点の木下ほうかさん……ちょいと年を食い過ぎているかもしれませんが、瀬戸課長の境遇を考えると、幸が薄そうな感じが似合うと思うんですよね。

今までにも何度か中間管理職のキャストを担当されていますし、ネチネチと小言を言う役もお手の物。

どうでしょう、瀬戸課長役を、木下ほうかさん、と言うのは?

追伸

正直不動産の追加キャストの発表がありましたが、瀬戸課長役、大当たりでした……

適役だと思う人を予想してはいましたが、まさか当たるとは……これで的中率約2%前後に向上しました(爆)

再追伸

3月28日、木下ほうか氏側から、正直不動産を降板したいとの申し入れがあったとのことです。

詳しくはこちらの記事から。

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