引用: 遠藤達哉/集英社
『SPY×FAMILY』スパイファミリーという存在を、最初に知ったのが一週間前。
某コンビニの単行本置き場で、目立つように陳列されていたため、遠藤達哉氏の『SPY×FAMILY』を手に取って、読み始めたのが最初でした。
……ヤラレマシタort
一目でわかるほどのギャップで訴えてくる作品というのは、高い確率で面白い、という経験則がありまして。
私が学生時代であった頃に遡るなら、八木教広氏の『エンジェル伝説』。
十年ほど前ならヤマザキマリ氏の『テルマエ・ロマエ』。
ここ最近であるなら『極主夫道』が、経験則にモロに当てはまった作品なので、絵柄とタイトル、第一話を見てすぐ、
『これはアニメ化されるだろうな』と思ったものです。
そう、この『SPY×FAMILY』も、ものスゴイギャップが第一話―いえ、なんなら三ページ目までで即座に確認出来ます。
SPY×FAMILY スパイファミリーはどうして800万部も発行されている?
一ページ目三コマまでは、父親役のロイド・フォージャー(スパイなので本名は捨てている)が、一コマ目で満面の笑みを浮かべ、娘役のアーニャ・フォージャー(ある組織の実験体「被検体007」として生み出されたため、本名不詳のため、アーニャと自称)はやや困惑した面持ちのように見えなくもないが、あどけないと言っても良い面持ちを二コマ目で見せ、三コマ目で情熱的と言っても差し支えない熱い眼差しを向ける黒髪の美人なヨル・フォージャー(旧姓、ヨル・ブライア)。
そこから一ページめくって御覧になって下さい(笑)
引用: 遠藤達也哉/集英社
三人は一つのテーブルを囲んで、ロイドもヨルも笑みをその顔に象っているものの、ロイドの足元には銃に変装用のマスク、毒物と思しき缶に潜入用に使うのか双眼鏡、潜入先の資料と思しき無数の本や写真えとせとらえとせとら―
ヨルはさらにぶっ飛んでいて、足元には三つの死体。
でも一番おかしいのは、そんな二人に挟まれた位置で『ほえ~』とでも擬音がつきそうな、ぼけっ~、とした面持ちでロイドの足元を見ているアーニャなのではと個人的に想っているんですが皆様どうですか?
開始三ページでここまでのギャップを読者に与える漫画はそうそうないですよ!
6巻までしか発行されていないのに、800万部も発行されているのは、ズバリこの、わかりやすいギャップが激売れしている一つの要因なのでは、と私は考えています。
これだけわかりやすいギャップがてんこ盛りならば面白いに違いないと思って続けて読んでみた訳ですが―初っ端はロイドがどれだけ優れたスパイであるかを10P程度で簡潔にまとめられており、テンポの良さとわかりやすさが際立ちます。
みなさん読書感想文とか書くと、時数をちゃんと埋めなさいと先生から言われた覚えはありませんか? まぁ、私もその口なのですが(汗)
ああいう経験があると、文章の量を長く書くことは大変な労力がいる、と思われるでしょう。
実際、結構な力を消耗しはするんですが、『面白い内容を、コンパクトに、可能なら必要最小限にまとめる』というスキルは中々に得難いものでして、色々と趣味で文章を書くことがある管理人は、絵の方は門外漢ですが、やはり10Pちょっとの漫画でしっかりコンパクトに内容をまとめ、かつそれが非常に面白い、というのは難行だと思います。
ちょっと話が脱線してしまいましたね、 『SPY×FAMILY』スパイファミリー に話を戻しましょう。
ロイドの次のミッションは平和を脅かす政治家に近づくため、子どもをつくって、標的の政治家が唯一現れる、実子が通う名門校の懇親会へ潜入せよ、というもの。
こっからアーニャが登場し、デズモンド家の次男ことダミアン君が―コホン、ここからは、私があーだこーだ書くより、実物読んだ方がはるかに面白いでしょうし、このページに辿り着いているという時点ですでに『SPY×FAMILY』スパイファミリーを知っている方が大半だと思うので、割愛させて頂きます。
よくもまぁ第一話からここまでギャップに次ぐギャップをこれでもかとテンポよく突っ込んだな、遠藤達哉氏―まだアニメ化されてもいないのに、週刊少年ジャンプ+で初回は全話無料で読めるのに似、6巻までで累計発行部数が800万部を超えている作品だなと唸ってしまいます。
参考までに、同じジャンプ系列作品で呪術廻戦はテレビアニメ化前までは累計で250万部ほど、テレビアニメが放送された時で850万部ほどでしたが、2021年の3月末には4000万部を突破―いや、スゲェ化け物じみた伸びですね。
話を戻しますが、今回のお題は『SPY×FAMILY』スパイファミリーのアニメ化がいつになるのか、という予想です。
発行部数的には、現在ダントツで売れている呪術廻戦の、アニメ化以前の発行部数以上の数は叩き出せているので、恐らくはどこのテレビ会社も狙っているものと思われます。
問題は、話数ですね。
呪術廻戦のアニメ化が決まった2019年11月時点では七巻まで発表されていました。
『SPY×FAMILY』スパイファミリーは現在六巻(追記 2021年6月4日に第七巻が刊行され、11月4日には第八巻が刊行されました)
引用: 遠藤達也/集英社
さらに言うなら、呪術廻戦はジャンプで連載されていたので、もちろん週刊で発表されており、2020年1月には8巻と9巻が発売され、3月には10巻、6月に11巻、8月に12巻、10月に13巻、2021年の1月に14巻、3月に15巻と二カ月から三カ月に一冊が発行される超ハイペースな状況。
(追記 この記事を執筆した後の6月10日に、呪術廻戦の作者、芥見下々さんが体調不良のため休載を発表しています。 週刊少年ジャンプの29号から8月2日の35号まで休載されていました。やはりハイペース過ぎるんですよね、漫画家の週刊連載ってのが激務過ぎる(T-T) いや、週刊連載の漫画家さんはほどほどにお休みを取られるべきだと管理人は切実に思います、憲法が保障する文化的な生活ってものに抵触するくらいの勢いで執筆しているんじゃなかろうかと思う時がありますんで)
『SPY×FAMILY』スパイファミリーは2019年7月に1巻が、10月に2巻、2020年1月に3巻、5月に4巻、9月に5巻、12月の末に6巻、というペースで、7巻がいつ発表されるのかと思って首を長くしていたら6月4日発売が発売の予定になっています。
前巻から5カ月かかっていること、話のストックが週刊連載の呪術廻戦と比較するとまだ少ない、と制作サイドから判断される可能性もあることを鑑みると、8巻が出てすぐ、もしくは9巻が出る直前、ないしは9巻が出たあと辺りでアニメ化の発表があるのでは、と私は睨んでいます。
三カ月から五カ月で一巻分が描き上げられることを考慮すると2021年8月から2022年3月の間、と計算上はなるのですが―
発行社である集英社的に、2020年は鬼滅の刃、2021年は呪術廻戦で戦うことが出来た訳ですから、2021年の10月辺りに『SPY×FAMILY』スパイファミリーのアニメ化を発表し、翌年からこれまで以上に『SPY×FAMILY』スパイファミリーを売り出していくのでは、というのが私の予想です。
あくまで予想ですし、青田買いではありませんが、他のテレビ局を出し抜こうと前倒しで動く可能性もあります。
こればかりは話数の兼ね合いと、アニメオリジナルの話を脚本家が作成することでどれくらいの期間を前倒しでいけるか、とテレビ局のプロヂューサーが判断することですから、断言は出来ない、というのが正直なところなんですが、まぁ先程の予想は早めの予想、遅ければ来年の10月くらいまでには来るんじゃないかと思う……思いたい……きてくれるよね?! 正直待ちわびているんだからお願いですから早急な 『SPY×FAMILY』スパイファミリー のアニメ化をお願い致しますm(_ _)m
続報
『SPY×FAMILY』スパイファミリーのアニメ化が11月1日に正式に決まりました! オメデトウっ!
日程の発表はまだですが、2022年オンエアとのことで、遅くとも10月までには来ると考えていた予想が当たっていた模様。
まぁ、逆算すればその辺りまで詰められるかな、とは思っていたので。
この2022年が、四月ごろになるのかそれ以降になるのかは続報を待つ必要があります。
なお、監督は古橋一浩氏。
キャラクターデザインは嶋田和晃。
制作はWIT STUDIO×CloverWorksが担当する模様。
なお、ロイド役のみ声優も決定し、江口拓也氏が担当するようです。
追伸
12月18日に、 『SPY×FAMILY』スパイファミリーのアニメが2022年4月から2クールに分けて放送されることが、ジャンプフェスタ2022において発表されました。
とりあえず日程を逆算して予想していた、『 この2022年が、四月ごろになるのかそれ以降になるのかは続報を待つ必要があります 』と書いていましたが、最短できましたか……いいですね、気合入っていて(ニンマリ)
期待大ですよ、 『SPY×FAMILY』スパイファミリーのアニメ!