あんな第一話を放映した後の第二話がどうなるのかなと、面白い、続き見たい、という感じではなく、色々な意味で怖いんだけどもの見たさで見た、というイメージがもっとも近いアキバ冥途戦争。
だってそりゃそうでしょ、ヤクザの抗争とメイドをミックスさせるなんて常人の発想ではありません、イカレています(誉め言葉)
ただ、イカレ過ぎていて、私達常人の器では受け止め切れないのではないか、という恐れが多分にあるのがこのアニメの、いくつかある弱点ではないかと。
他には……第一話で振り切りすぎていたので、あれを上回る内容が二話以降で出てくるのかな、という点ですね。
これは第一話の感想でも書いたんですけど……
第一話で人気が出た作品って、今後の作品の行方を占うという意味でも、第二話がとても重要だと、私は考えているんですよね。
アニメではありませんが、刑事ものの小説で傑作として名高い、大沢在昌氏の新宿鮫。
一巻で人気出た後の、二巻の毒猿の評価が高かったために、新宿鮫の評価が定まった、とも言われることもある作品ですが、何故かそのことを思い出しながら戦争 第二話 賭博萌キュン録 ゆめちを視聴しましたね。
ただ……視聴する前は、サブタイトルはチェックしなかったんですよ。
もし見る前にチェックしていたら、私はどんな予想を立てて視聴していたのか……
結論から書きましょう!
第一話の、圧倒的笑いの暴力という名のゴリ押しには勝てませんでした!
基本、配役というか、誰がメインを張るのかを変え、展開をちょっと変えた第一話の焼き直し、というイメージが強かったです。
まず、第一話では当初、嵐子の上司っぽい老メイドが射殺されるシーンから始まっています。
第二話では、とんとことんの面子が檻の中に入れられた状態で、ゆめちが賭ケグルイ、もしくはカイジを連想させる、ポーカーをしている場面。
引用 P.A.WORKS
状況的に、ポーカーに負けたらとんとことんの面子がどうなるかは……まぁ、誰でもわかりますよね。
ある種のクライマックスシーンから、一話も二話も始まっているんですよ。
話の構成的に、マニュアルを踏んでいるイメージが目につきました。
多分、一話がぶっ飛び過ぎていたから、二話の何でもなさそうな展開を色々と穿って私が見ているんでしょうね。
ただ、話の内容的には突っ込み処が良い意味で満載で、一話を踏襲している内容であるが故に一話より印象は薄くなっていますが、世界観を視聴者にしっかり周知させる効果があったのではないかと思っています。
主題歌であるOP曲は……機会を見繕ってアップできるよう頑張ります、良い意味でブッ飛んでいるから、ED曲共々、書きがいのある記事になりそうです(^o^)
引用 P.A.WORKS
ポーカーの場面からは、一般人視点=唯一のマトモな良識持ち=視聴者と同じ目線、といういくつかのフィルターを課せられている和平なごみが、登場人物中最もカッ飛んでいる嵐子さんが、自らの傷口を縫合しているシーンから。
うーん、一話の銃撃シーン、さすがに無傷で切り抜けた訳じゃなかったのね、嵐子さん。
引用 P.A.WORKS
上半身裸になっているのでお色気シーンのはずなのに、佐藤利奈さんの名演により、ちっとも色気が感じられない哀しいシーンに仕上がっております……うん、個人的には全然嬉しくない名演です(涙)
そして、とんとことんの店長を除いた、四名による朝食のシーンで、テレビのニュースで、この世界はメイドがヤクザめいた抗争を起こす存在であることが発覚(笑)
『近年は比較的沈静化の傾向にあった秋葉原のメイドによる抗争ですが、昨晩の事件はかねてより対立していた』
という所まではとんとことんの面子が話し始めていなかったので、しっかり聞き取れましたが、このアニメ世界ではメイド≒ヤクザ、という図式が成立するようです。
対立していた、の後にはけだものランド、とか色々な単語が出ていましたが、色々と時間の制約もあるので、記事を書くために聞き取りで時間を費やしたくないので今回はパス。
多分、お金を借りている立場である店長は、このオタクの取り立て屋には逆らえないのは第一話でもわかっていたことですが、このゴルフもどきの精神的圧迫はかなりキツイ。
引用 P.A.WORKS
でもこんなことされてもおひねりちゃん=借金を払わない店長も中々のタマなのかもしれない……
その後は、侵略カフェですとろん、とかいうとんでもない名前の所属のメイドであるねるらとの会話からも、この世界のメイドが我々の世界のメイドとはかなり違うことがわかります。
なごみ『やっぱりメイドって揉め事とか怖いことばっかなんですかね?』
ねるら『んー、確かに暴力はつきものですけど、メイドもそんなに悪くないですよ。お店やグループを信頼して、その分面倒を見て貰って。メイドの世界って家族みたいなんです。可愛い制服も着れますし』
引用 P.A.WORKS
……うん、確定。
メイドにヤクザの生業をやらせたカオスアニメですな、アキバ冥途戦争は(笑)
その後、資金調達のためにお金を借りに向かったのですが、お店を担保にして、メイドカジノで全額使い果たしてしまった店長……
引用 P.A.WORKS
ダメだこの店長、早く何とかしないと(汗)
うん、今後もこの店長がトラブルメイカーになるんだろなぁ(滝汗)
残された店の売り上げでメイドカジノで取り戻そうと画策しますが、勝っていたなごみの勝ち分も店長が負けてしまうし、もうダメキャラとして定着しそうだなぁ、店長(汗)
引用 P.A.WORKS
で、最初のクライマックスシーンに戻るんですが、ほぼ全額負けてしまったとんとことんの面子は、ゆめちが負けてしまったら全員蟹工船送りみたいな感じになる、という状況になります。
ここでカッコ良くゆめちが、相手のディーラと他のメイドがグルになっていることを突き止めて第二話は暴力で全てを解決した一話とは異なり知的に相手を排除するのか……ほんのちょっとでも考えた私が愚かでしたort
だって、タイトルがアキバ冥途戦争なんですから、そりゃ暴力で全てを解決するストロングスタイルでやっていくんでしょう(苦笑)
今回は嵐子さんだけでなく、ゆめちやしぃぽんもメイドらしく戦闘に参加しています(メイドらしく戦闘、というのがオカシイのですが)
引用 P.A.WORKS
しかし、一般人枠のなごみはともかく、店長は何をやっている? やはり店長はダメキャラなのか?
引用 P.A.WORKS
あとは御徒町。
御徒町って誰? と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、あのパンダです、パンダ。
ガスを扱っている時点で、中身は人間ですよねコレ?
誰が入ってんだコレ?
引用 P.A.WORKS
最後は一話同様、嵐子さんの『逝ってらっしゃいませ』でフィニッシュ。
うん、あのストロングスタイルで突っ走るなら、文字に起こせば『逝ってらっしゃいませ』で合っているよね(確信)
そもそもこのアニメを制作しているのが、【ケダモノランド経営企画室】とかいう、頭のネジが数本ハズレている名称使っている時点でお察しと言うか。
第三話はどうなるのか……この、暴力は全てを解決する、というストロングスタイルで突っ走るのかなぁと思わせる第二話でした。