カッコウの許嫁 海野凪の声優は石川界人氏

本日は昨日に引き続き、吉河美希さん著の『カッコウの許嫁』についての情報をまとめていこうと思います。

お題はズバリ、主人公である海野凪について。

引用 吉河美希/講談社

海野凪 高校二年生16歳。血液型までは明らかにされていませんね。

病院で『取り違え子』された男子なんですが……すいません、普通に読んでいて面白い作品なんですけど、一点だけ、どうしてもツッコミたい点があるんですよね?

今時こんなガリ勉いない? いえいえ、中にはいるでしょうし勉強に邁進する高校生、素晴らしいじゃないですか。

これほど天然な振る舞いをする奴、いない? 鈍感な人とというのは探せばリアルにいるものですよ。

ガリ勉なのに喧嘩強いなんておかしい?! うーむ、でも文武両道な人は現実にいますからね。

 じゃあお前、何に突っ込みたいんだよ、と言われるからもしれません。

問われたならこう答えます、物語冒頭も冒頭、第一コマ目からです、と。

引用 吉河美希/講談社

『生まれましたよ かわいい女の子です!』

 看護婦さんなのか、お医者さんなのかはわかりませんが、出産直後のお母さんにちゃんと言ってるんですよ!

 出産はものすごく大変なものなので、声が聞き取れなかった?

 うーん、まぁ、可能性は無きにしもあらず、というところでしょうか。海野家の母親である海野 奈美恵のこの表情からすると、聞き取る余裕なんてなくてもしょうがない。

 だから、奈美恵さんが『取り違え子』に気付けなかったのは、しょうがないとしましょう。

 同様の状況にあったと仮定し、天野家の母親も、『取り違え子』に気付けなかったとしましょう。

 でもですよ、普通、出産には家族が付き添います。

 ましてや天野家の父親であるあの『ホテル王』であれば、実の娘だろうが息子だろうが構わないと想いそうですが―海野洋平氏はヤンキー上がりという設定があるものの、作中ではしっかり子育てしている印象があります。

 洋平氏が、奈美恵さんの出産に付き添わない、とは思えないんですよ……つまり、奈美恵さんが『取り違え子』に気付けなかったとしても、洋平氏の立場であれば『アレ? 俺等の子どもは男の子じゃなくて女の子じゃなかったか?』と気付きそうなものです。

 さらに突っ込むなら、病院で『取り違え子』が発生するのはほぼほぼ同性間であり、性別を間違えることは、日本国内ではまず起こりようがないんですよね。

 ウィキペディア調べてみたら、性別を間違えて取り違えた例は、タイでの例が取り上げられているため、日本国内では無い可能性があります。

 つまり―リアルで考えるなら一コマ目から成立しないじゃねえかこの漫画!

 こういう感じで、『取り違え子』が気になる方は、カッコウの許嫁はパスした方がいいかもしれません。

 私は、個人的に趣味で小話書いたりもするので、最初の一コマで『え? おかしくね?』と思ってしまいました。

 ここが気に入らない、もしくは気付いても、私のように『漫画だからとりあえずいいよ、無視しないと話始まらないでしょ』と言う具合に無視できないという方は、カッコウの許嫁はオススメ出来ません。

 ここが気にならない方であれば、あとはスイスイ読めると思います。

ここの突っ込みポイントをやり過ごせれば、カッコウの許嫁の主人公である海野凪君が登場します。

引用 吉河美希/講談社

 しかし、凪(なぎ)なんて随分珍しい感じを使ってくるじゃありませんか。

 この漢字を使っているキャラクターなんて、私の知る限りでは『ブギーポップは笑わない』の霧間凪くらいしか思いつきませんよ、吉河さん、もしかして上遠野浩平さんのファンだったりします?

 成績は非常に良好。何せ学年二位ですよ、学年二位!

 色々な事情が重なり、四巻で凪君が学年十三位を取ったことがあったんですが(243人中の13位ですよ、旦那。しかもここは私立の進学校という設定です。私、公立の偏差値50代の高校出身ですが、総合成績で十番台なんて取れたことないですよ?!)、その時の妹の幸ちゃんの台詞が凄い。

幸『え? お兄が十三位?!』

エリカ『そーみたい! 十三位でも充分スゴイのにねー!』

 うんうん、エリカの台詞に安心する私、そうだぞ、十三位でもスゲェぞ、本当に。

幸『お兄が一位か二位以外だなんて はじめて聞いたよ……』

引用 吉河美希/講談社

 とめちゃくちゃ心配そうな顔をしているのです!

 マジで凪君、優秀過ぎる。

 まぁそれも豊富な勉強量に裏打ちされたものでしょう。

『友達いないのも 勉強するのも俺の主義なんだ』

 と断言し、八巻まで友人らしい友人が一人も登場していませんからね。

 異性の『友達以上恋人未満』な女性陣はエリカに幸にひろにあいと豊富なんですが―この辺りは、友人枠を削ることで物語の進行を円滑にしようと、吉河先生がキャラ造形をしたのか、それとも意図するものではなかったのか……

 実の両親が存在することが判明し、挨拶に行く時ですら勉強しており、さらには『早めに出て図書館で勉強していく』という徹底ぶり。

 キャラがしっかりと描写されております。これでもかというガリ勉なのが、開始数ページでわかる。

 そして、天然ボケというか、鈍感というか。

 まぁ、鈍感は第一話ではなく、その後の女性陣に対するリアクションを見る限り、ラブコメディの主人公にデフォルトで付随している脳六、鈍感をきっちり装備していると判断したのです。

 天然ボケに関しては第一話からシッカリわかります。

 エリカがストーカーされていることを説明し、そのストーカーが、

 エリカたん…その男 誰?

 と質問してきた際、エリカは無視しようとするのですが、凪はご丁寧に自分を指差して、え? 俺? と反応した挙句、

『俺は天野さんの契約上の彼氏だ』と暴露した上、

何だよ契約って…思い上がってんじゃねーぞテメェ…

とストーカににじり寄られた末に、凪君が発した一言がコレ。

引用 吉河美希/講談社

うん、鈍感すぎるね(爆)

 こういうガリ勉キャラは、普通は運動系が苦手なものですが、海野家はヤンキー系のDNAが組み込まれているから、気が強い方が多い模様で、その環境下で鍛え上げられた凪君も荒事にはめっぽう強い。

引用 吉河美希/講談社

海野家家訓 売られた喧嘩は全て勝て

 この家訓、洋平氏が作ってるのか、奈美恵さんが作ってるのか―十中八九、奈美恵さんな気が私にはします(汗)

 さらには極度の負けず嫌い。

引用 吉河美希/講談社

 これはヒロインの一人の瀬川ひろにも共通していることなのですが―

 凪君がテストで一位を取ろうとするのは、異性として好きなひろに告白するためなんですが、極度の負けず嫌いな瀬川ひろは、堂々と一位を取ってから凪に告白するのですが、

『でもそれ 今回だけだよね?! たった1勝しただけじゃん 通算1勝10敗1不戦勝 まだまだ私の方が上だから! なので今回の告白は 受理されませんでした』

 という斜め45度は上にいく、負けず嫌いな対応をひろはしているのですが、これに対応した凪もスゴイ。

『そうか あと10回勝てばいいのか… ならば次のテストも俺が勝つ! その次もその次も俺が勝って 10回俺が勝利したら 付き合ってくれますかッッ?!』

 スゲェよ凪君。ガリ勉だろうがボッチだろうがアンタ、漢の中の漢だよ……!

そんな凪君の声優さんは、石川界人氏が担当することになりました。

これまでにも書いてきましたが、私は小説とか漫画から入っている人間なので、FGOの斎藤一を担当している人か、というイメージからするとチャラ男っぽいイメージもあるんですが―FGOの斎藤一、オンオフがしっかりしているキャラなので、決めないといけない時は決めてくれますから。

 声質からして真面目、という印象を抱かせる声なので、あの声をあえてチャラくして聞かせるのは逆に難しいのでは……中身的にも努力家で、しっかりキャラクターの個性が出せるのではないでしょうか。

 まぁ、ユーチューブで『スパムがきました、ありがとぉーございまぁっすっ!』とスゲぇチャラく動画配信していましたが(汗)

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