今日は『SPY×FAMILY』スパイファミリーのドノバン・デズモンドの声優を誰が担当するのかについて考察していきたいと思います。
ドノバン・デズモンド―スパイ・ファミリーのストーリーを語る上で絶対に欠かすことのできないキャラクター、それがドノバン・デズモンド!
引用 遠藤達哉/集英社
もし、もしですが、彼がこの物語に存在していなければ、さてどうなっていたかと夢想したこともあるのですが―いやぁ、そもそも論になっていますが、ドノバン・デズモンドが存在しないスパイ・ファミリーを夢想することが出来ません(オイ)
何故なら、東国(オスタニア)の国家統一党総裁のドノバン・デズモンドという人物は、西国(ウェスタリス)側からすると、東西の平和を乱す危険人物であるからです。
そのため、西国は敏腕スパイである『黄昏』を精神科医ロイド・フォージャーとして東国に潜り込ませ、ドノバン・デズモンドに接触させようとするのですが
『デズモンドはひきこもりで用心深い』
『彼が唯一現れるのは 息子が通う名門校で 定期的に開かれる懇親会のみ』
『君は子どもをこの学校へ入学させ 懇親会へ潜入せよ』
『なお入学までの期限が迫っているため 猶予は一週間とする』
引用 遠藤達哉/集英社
まぁ、この画像のようにですね、『黄昏』じゃなくても読んでいる新聞破きたくなるような作戦、『オペレーション・梟(ストリクス)』なんですが―ドノバン・デズモンドがいなければ、こんな無茶苦茶なオペレーションは発動されなかったはずです(多分)
『オペレーション・梟(ストリクス)』が無ければ、そもそも『黄昏』が精神科医ロイド・フォージャーに扮することは無かった訳で、そうなるとロイドとアーニャが親子になる出会いも、ヨルと夫婦になる出会いも無かった訳です(まぁ、偽装家庭なんだけど)
ドノバン・デズモンドがスパイ・ファミリーのストーリーを語る上で絶対に欠かすことのできないキャラクターであると私が熱弁するのも御理解頂けたのではないでしょうか?!
そんな感じでストーリー上で欠かすことの出来ない人物であるドノバン・デズモンドなんですが、敵国である西国(ウェスタリア)の評価、『デズモンドはひきこもりで用心深い』ということくらいしかわかりませんでした。
何せ、息子であるダミアン・デズモンド君の入学式でも、彼が姿を見せた形跡がありません。あったらロイドが接触しようとしているだろうし、二巻の入学式の光景にはドノバン・デズモンド氏の描写が一切ありません。
何せ、それまで出てきたデズモンド氏は新聞に掲載されている一コマだったり、5巻でダミアン君の想像上で出てきたくらいで、六巻の最後の方でようやく姿だけ登場し―そう、ドノバン・デズモンドが、息子であるダミアン・デズモンド、アーニャによる呼称『じなん』の彼に会いに来た七巻が実質的には初登場と言って良いのです。
まさに、『引きこもり』『用心深い』という表現が似合うキャラクター! え、ちょっと無理ありますか? こじつけ?
このドノバン・デズモンドと本格的な接触となった七巻で、『黄昏』ロイド・フォージャーは、過去の新聞やテレビでの発言、著作物その他、ドノバン・デズモンドの人物像を推測できそうなものには全て目を通した、と明言しております。
ただ、引きこもって(オイ)からの期間が長いのか、以降のドノバン・デズモンド氏を知る情報が無いようなのです。
故に『黄昏』は、アーニャが『じなん』であるダミアン君を殴ってしまったお詫びをかねて、ドノバン氏のお宅を訪問しようとしたところ、
引用 遠藤達哉/集英社
―――あの、この笑顔。もしかしてドノバン氏、単純にめっちゃ良い人なんじゃね? と私は思ってしまいました。
さらに続いて出た台詞『子ども同士のケンカだろう?』と言うのも、横暴な気配は微塵も感じられない。
ただ、次男であるダミアン・デズモンド君は、長男の兄と比べて愛されていないと考えているようです。何せ、長男の懇親会には、引きこもりと評されるドノバン氏が出席している事が確認されていますので。
だから(やっぱりオレのことなんかどうでもいい…?)と疑問を持ってしまうのです。
オレは屈辱だったんです
顔だって腫れた
なのに……
(何でだよ もっと怒ってよ オレのために!)と内心だけで叫びながら訴えるのは、愛情を求めてのことではないかと思います。
それに対するドノバン氏の回答は、コレ。
引用 遠藤達哉/集英社
これを見て、聞いたダミアン君、これがドノバン氏の怒りが爆発する一歩手前であることがわかっているのか、明らかに気圧された後に、
ごめんなさい、という謝罪の言葉を父であるドノバン氏に発しています。
それを聞いたドノバン氏は再び良い笑顔。
ここまでですと、教育に厳しいのかな、という見方もであるのですが、
血の繋がった子であろうがしょせんは他人
他人を真に理解するのは不可能だ
人と人は結局 永遠に分かり合えん
引用 遠藤達哉/集英社
え? え? この『SPY×FAMILY』スパイファミリーってコメディーですよね? コメディーなのにこんな人生の真理の一端めいたことを言っていいの? これ、鋼の錬金術師のようなハードな物語ではないよね?
ほらダミアン君呆然としているよパパ(錯乱)
引用 遠藤達哉/集英社
が、その後のロイド・フォージャーのフォローが実に素晴らしいんですなぁ!
大切なのは それでも歩み寄る努力です
総裁もそんな風に ご多忙の中 わざわざ息子さんに会う時間を作られたのでは?
このフォロー、ダミアン君、絶対感謝してると思うぞ! ロイドがダミアン君のフォローをしながら、彼の肩に手を置かれた時の表情、めっちゃダメージありそうな顔だったもの。
あんな状態でフォロー入れられたら好感を持たない訳がないだろうし、しかもそのフォローのおかげもあって、ドノバン氏、君は正しいとも言える、とダミアン君のために時間を割いて会いに来たことを、全否定させなかったのですから!
ダミアン君のあの驚いた表情からすると、ダミアン君のために時間を割いて自分に会いに来てくれたことが信じられなかったんだろうなぁ。
その後のロイドのフォローにも、ダミアン君は顔を真っ赤にしながら、もういいよおっさん、と言いつつも内心では有難く思っていたのではないでしょうか。
そういったダミアン君とのやり取りもあったためでしょうか、ドノバン・デズモンドは底の読めない笑顔で、
キミは面白い男だね
とロイドを評価したのラスボス感を演出するためでしょうか?
それとも、俺が『こうだったらいいなぁ』と思っているように、ドノバン氏が酷薄さを前面に押し出しながら、その実、単純に良い人なのではないか、というのを私は密かに期待しているのですがどうでしょう?
そんな、未だにその内面がわからないドノバン氏の声優を、誰が担当するのか。
候補一 中田譲治
喜べ少年、君の願いはようやく叶う
この声が脳内でリピート出来る貴方ならば、私が中田氏をドノバン役で推す理由はわかって頂けるかと思います!
あの譲治ボイスなら、ドノバンがラスボスのポジショニングであったとしても納得の声ですし、逆に実は家族想いの好漢だったとしても、あのボイスならギャップがあってご馳走様だ!
候補二 大川透
鋼の錬金術師のロイ・マスタング大佐と言った方がわかりやすいでしょうか。
あのブチギレたロイをも演じられるのであれば、ドノバン氏の『フゥゥゥ―――――』も迫力をもって演じてくれるのでは、というのが推薦理由。
あ、同じ理由で三木眞一郎氏もありです。
FGOのレオニダスで見られるような暑苦しい叫びではなく、マスタングのような迫力を出してくれるのであれば、あの『フゥゥゥ―』も威厳をもって聞こえそうなので(笑)
追伸
10月29日の放送で、ダミアン君の回想でドノバン・デズモンドの声優が判明しました。
土師孝也さんが担当されています。
ら、ラスボスっぽい声、というのは当たっていたけど、バーン様かよ……威厳あり過ぎでしょ(苦笑)
うん、種崎さんがやっているドノバンとは似ても似つかないけど、ここでもダイ大のつながりがあるとは(笑)