ぼっち・ざ・ろっくことぼざろに登場する主人公、後藤ひとりこと、ぼっちちゃんの性質を一言で言い表すとなるとコミュ症、陰キャ等の単語が出てきますが、その反対の位置にいると思われるキャラクターが喜多郁代(きた いくよ)。
結束バンドにおいてはボーカル兼ギターを担当しています。
引用 はまじあき/芳文社
誕生日は4月21日でぼっちちゃんと同じ秀華高校に通う高校一年生1年生(一巻時点)
血液型はA型。
基本的に陽キャ「人と関わるのが大好き」と自ら言っていますからね。
社交的なため友人が多いのも、ぼっちちゃんと正反対。
初登場は一巻なんですが、虹夏やリヨウとはちょいと遅れているんですよね、登場。
と言うのも、虹夏がぼっちちゃんをメンバーに誘った理由は、予定していたギターが逃げ出してしまったから。
インストバンドとして虹夏の姉、伊地知星歌のライブハウスでデビューしたのも、逃げたギターの子がボーカルをする予定だったからでした。
そう、その逃げたボーカル兼ギターの子が喜多郁代(きた いくよ)なんですよね。
バンドの経験があると、周囲の会話から判断したぼっちちゃんが、頑張って喜多ちゃんとコミュニケーションを取ろうとするんですが、そんな簡単にコミュ障の娘さんが会話を成立させられる訳もなく……
引用 はまじあき/芳文社
ぼっちちゃんが突然のヒューマンビートボックスになってしまったことで喜多ちゃんの前から逃げてしまうんですが、たまたまぼっちちゃんが弾いていたギターに感銘を受けるのですが、感銘を受けているのにも関わらず、陽キャである喜多ちゃんはぼっちちゃんに話しかけることに二の足を踏んでしまいます。
ギターの演奏が素晴らし過ぎた? それとも演奏が鬼気迫っていたから?
どちらかというと、後者ですかね? 号泣しながらギター弾いている状況が、喜多ちゃんには理解できなかったのです。
引用 はまじあき/芳文社
が、それでもやはり陽キャの喜多ちゃん、ぼっちちゃんが演奏を終えると話しかけます。
この際、バンドのメンバーである先輩目当てで、ギター弾けるとウソをついて入ったものの、逃げ出してしまった、という訳でした。
その先輩とは山田リヨウで、結束バンドとは別の、以前に所属していたバンドの路上ライブを見て彼女に憧れを抱き、「結束バンド」のギタリストに応募したんですが……ギターが弾けなくて逃亡してしまった、という訳です。
ぼっちちゃんがいなければ、喜多ちゃんが結束バンドに戻ることはなかったでしょう……
さて、「人と関わるのが大好き」な陽キャで、ぼっちちゃんと正反対、とまで言っているにも関わらず、私は伊地知虹夏の記事で、まともに他者と会話出来る人は、結束バンド内には虹夏しかいない、という内容の記事を書きました。
ぼっちちゃんはご覧の通りですし、山田リヨウは変人と呼ばれると喜ぶ、雑草ですら食すことのある、一人でいることを基本的には好む金欠少女ですので、他者とのコミュニケーションに難があることは一目でわかります。
でも、「人と関わるのが大好き」な陽キャであるにもかかわらず、どうして喜多ちゃんのコミュニケーションには難があるのか?
アニメディアの10月号で作者のはまじあきさんに対するインタビュー記事があるのですが、その記事の中で、
【結束バンド四人の中でまわりが見えて会話ができるキャラは虹夏しかいないので、常識人というキャラを崩さず、まともなキャラとして描くようにしています。アニメのアフレコでも音響監督さんが「他人とちゃんと会話できているのは虹夏しかいない」とおっしゃっていました】
と書かれているんですよね。
実際、ぼっちちゃんに、喜多ちゃんがどうして結束バンドに参加しようと思ったのか、問われた際に山田リヨウへの憧れを口にした後、
『バンドって第二の家族って感じしない? 本当の家族以上にずっと一緒にいて皆で同じ夢を追って……友達とか恋人を超越した不思議な存在だと思うのよね』
とここまでは素晴らしい発言なんですが、
『そう……私は結束バンドに入って先輩の娘になりたかったのよ。友達なんてイヤ』
と、コミュ症のぼっちちゃんにすら、『あれ? 喜多さんって結構やばい人……?』という感想を抱かれています(苦笑)
引用 はまじあき/芳文社
あと、ナチュラルでヒドイことを発言する娘さんですね。
二巻で、結束バンドがぼっちちゃんと喜多ちゃんの高校で、文化祭の際にバンド演奏することになるんですが、ぼっちちゃんのクラス、メイド喫茶をやる事になったんですが、メイド服を着せたらそのまま失踪してしまったんですよね(汗)
で、失踪したぼっちちゃんを探そうとなった際、喜多ちゃんは『いいですか? なめくじが隠れそうなところを探すんです。こーゆう石の裏とかです』と発言し、虹夏ちゃんに『喜多ちゃんってナチュラルに鬼畜だね……』と引かれています(汗)
引用 はまじあき/芳文社
もっとも、本当にぼっちちゃん、なめくじのいそうな場所に隠れていたんですけどね(汗) コマの外に【なめくじのいそうな場所】って書かれていましたし(哀)
それから、喜多ちゃんは自分の名前を好ましく思っていません。
喜多郁代(きた いくよ)。
憧れの先輩である山田リヨウに郁代と呼ばれるのも嫌で、どのくらいイヤかと言うと、ぼっちちゃんのように顔面崩壊してしまうレベルでイヤ(汗)
引用 はまじあき/芳文社
ダジャレみたいなのがイヤで周囲には苗字で呼ぶようお願いしています。
結束バンドの中ではもっとも楽器の演奏歴が短いので、技量もそんなに高くないんですが、ぼっちちゃんの指導の元で練習を重ねた結果、技術も向上し、先述した文化祭でのライブの際、ギターの1弦が切れ、ペグも故障するという機材トラブルに見舞われたぼっちちゃんのため、アドリブで間を繋ぐまで成長しており、こういう成長話もバンドのだいご味ですよね。
なお、喜多ちゃんは当初、ぼっちちゃんのことを名字で「後藤さん」と呼んでいましたが、文化祭ライブを機に名前で「ひとりちゃん」へと呼び方を改めてます。
結束バンド内で唯一、ぼっち、というあだ名で呼んでいないんですよね、同年齢だからかな?
そんな陽キャでちょっと常識が欠け、ナチュラルに鬼畜な頑張り屋である喜多郁代(きた いくよ)の声優は、長谷川育美さんが担当しています。
最近のキャラですと、86 エイティシックスのヴラディレーナ・ミリーゼ、恋は世界征服のあとでの禍原デス美〈死神王女〉が有名どころでしょうか。
あ、あと、ゲームになりますけど、月姫 -A piece of blue glass moon-のアルクエイド・ブリュンスタッド。
FGOにも実装されましたし、月姫系のコラボイベント期待したいんですけど、何年先になるかなぁ……七章やひょっとすると終章のシナリオも考えると、菌糸類がめっちゃ忙しいでしょうから、、まだまだ先かなぁ……