錆喰いビスコ第12話(最終話)『弓矢の二人』視聴後の感想ネタバレ有り ビスコ復活だぁ!

全てはこの最終話のために、と言わんばかりの怒涛の展開だった最終話。あっという間の23分でした(ABEMAで見ているのでCMが無いんです)

最初は、前回11話で復活を果たしたビスコ側から見た視点からスタート。

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

原作だと323P前後になるんでしょうかね?

それにしても、矢を一発射かけただけでテツジンの上半身を消し飛ばすのだから、もうチートとかそういうレベルではありませんな(笑)

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

ちなみにビスコが復活した理由については、原作でもアニメでも同様らしく、作中でミロが言っていますが、

『錆喰いと人間の混血』『筒蛇の毒に眠ってた錆喰いが発芽して、テツジンの錆を喰ったんだよ』

とのことですが……正直に言います。 私、よくわかんない(汗)

ビスコだったから復活した、という方が納得してしまいそうな気がする(笑)

テツジンをそのまま倒すと、自爆してしまうとチロルが慌ててやってきますし、ジャビにパウー、チロル、そしてビスコとミロという具合に、メインキャストが同じ場所に勢揃いしたのは、ひょっとしたらこれが初めてかもしれない。

で、個人的な見所ポイントが今回たくさんありました。

その一 パウー、ビスコの唇を強奪する(笑)

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

チロルの分析のおかげで、テツジンの頭をぶち抜いて、パイロットだけ取り除くことが出来ればテツジンは自爆できないことを突き留めますが、テツジンの巨大な頭のどこに黒革がいるのかわからないため、ビスコの矢の威力を考えると、最悪、矢を撃って狙いが逸れた瞬間、ドカン、という最悪の結果になります。

それを知ったパウーが、あの鉄仮面を割る、と申し出るのですが、

『私の棍は、本来、不殺の術。刺激を与えず、鎧だけ割る術は心得ている』

と言った際に、これまで散々パウーに撲殺されそうになっていたビスコはからかうように抗議する訳ですが、

『これから死にに行ってやるというのに、随分な言い草じゃないか』

『欲の多い私ではないが。礼のひとつもなしで、死んでゆくのはつまらんな……』

といつになくしおらしく語るパウーに、戸惑ったビスコは少々自棄気味に、生き残ったら何でも好きなもんくれてやる、とのたまいます。

結果、パウー、ビスコの唇を強奪。キャー❤

これにミロは大喜び、チロルは口笛を吹く始末。

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

特にミロは絶対いい奥さんになる、と強烈に勧めております。

まぁ、ビスコくらい強い漢でないと、パウーのような女傑を相手にすることなんて出来ないでしょうからね。

ビスコの『けだものだろ!』という言葉に『けだもの同士、ピッタリだよ』というミロの返しはアニメオリジナルですが、こっちの方が個人的には好み。

その二 茹でたタコのように真っ赤になるチロル

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

ミロがチロルに、命を賭けてくれたことに対して礼を言うと、チロルは借りを返しただけと照れたように呟き、

『……と、友達が! 目の前で困ってたら。助けるのが、普通でしょっ!』

と、顔を真っ赤にして言うんですよね。

これは、友達、という事に対して恥ずかしさを感じているのか、ミロに対して異性としての感情を持っているのか、少々判断が難しいところですが……大茶釜チロルというキャラにあまり良い感情をもっていなかったのですが、アニメで見返してみると、これはこれでアリなキャラクターなんだなと認識を改められましたね。

パウーがテツジンの鉄仮面を割るのも、良いシーンなんですが、その後にもっとインパクトの強いものがありまして。

その三 黒革、最後の咆哮

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

原作でも同じセリフを発しているんですが、あんな、自我が消えそうな感じで、執念で発したと思われるようなニュアンスではないんですよね、原作は。

『オォォォォッ! オォ、オレも、お、お前と、お、お、同んじだ。お、お、お前が、つ、つ強くても、た、た正しくてもぉぉぉ……はい、そうですか、って、死ねねえのは、オレも、オレも、オレも同じなんだぁぁぁぁぁ! 消えてなくなれぇぇぇっ!』

 スゲェ、スゲェよ津田健次郎さん。ラスボスにふさわしい諦めの悪さです。

もう、怨念、執念という言葉が滲み出る津田健次郎さんの演技でした。

その四 弓矢の二人

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

テツジン―とはもう言いますまい。執念の権化である黒革の一撃で、ビスコは視界を一時的に潰されてしまいますが……弓を引き絞るビスコの手を、ミロが取ります。

『弓に大事なのは、ふたつ』

『ひとつは、「よく見ること」』

『もうひとつは?』

『信じること』

『僕が、きみの眼になる。だから、きみが信じて。

 引くんだ、強く』

『当たるよ、ビスコ』

『あぁ』

無二の相棒とのやりとりですなぁ……第一話から追いかけて視聴してきた方ならば、今作最大の見所と言っても過言ではないでしょうね。

黒革を倒した後の、スケールがでかい、不器用、小器用な男でもある、こちら側のどこからでも切れますってやつ、どこからも切れない、というやり取りの後で、ミロが、もうぼくを置いていくなよ、というシーンは……そうだよなぁ、ビスコは相棒だもんなぁ、言いたくもなるよなぁ、ミロ(泣)

後日譚として、人喰いパンダとして政府に手配されているミロとビスコですが、原作では『二人連れの旅僧』と表現されていますが……

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

アニメでも、多分、旅の僧をイメージした服装なんでしょうが、このミロとビスコの出で立ち……

ミロは顔の大部分を包帯で撒いており、怪しさ満点(笑) いや、第一話のビスコの変装も包帯で誤魔化す感じでしたが、あちらは包帯に象形文字というか、楔型文字というか、それっぽい文様めいたものが包帯に書かれているのでそれっぽく見えますが、ミロのものはそのまま包帯なので怪しさだけが滲み出ている(笑)

一方のビスコは、ぼうぼうの髭をつけた、大きな数珠めいたものを首に下げた出で立ちをしており、まぁ、僧侶、と言われればそう見えなくもない。

が、これ、首に下げた数珠がなければ、私は商人っぽく見えるんですがどうですか(笑)?

これにて錆喰いビスコ、原作の一巻分がめでたく終了となるんですが……

これは、これは来年ケルシンハがくることを期待してもよろしいですか、瘤久保慎司先生、錆喰いビスコ製作委員会!

引用 瘤久保慎司 赤岸K/電撃文庫

まぁビスコで一番面白いと思うのはやっぱり一巻なので、この面白さを超えられるか、となると厳しいかもしれませんが……いやぁ、これ見たらケルシンハも見たくなるのが人の情かと。

作者の瘤久保慎司先生が、二巻で出てくるケルシンハに相当の思い入れがあるから、アニメ化されたら相当なてこ入れも期待できるのでは、とも思いますし―ここまできたなら最初の構想にあった三巻までのアニメ化を三部作みたいな形でアニメ化してもいいんですぜ、旦那、えっへっへっへ(キモッ)

ビスコが終わってしまうのは少々寂しいですが、次に電撃文庫でアニメ化されるので、個人的に面白そうだと思っているのは、七つの魔剣が支配する、に注目しているんで、いずれそちらの紹介もしていこうかと思います。

狼と香辛料も完全新作でアニメ化するというニュースがきていますし……うん、今年も色々と面白そうな作品がまだありますし、来年も期待できますな。

それでは、今日はこの辺で。

来年あたり、ケルシンハが放送されることを祈りながら。

コメント

  1. 杠ゆたか より:

    錆スコ感想おめでとうございます&お疲れ様でした(*´꒳`*ノノ゙パチパチ
    筆者さんのおかげでアニメと原作比較しながら見れて面白かったです。
    小説買ったのであとで読もうと思います。
    あとブルーレイも買いました。監督がびすこ部にて「円盤が売れれば2期の可能性もあるかも」
    とおっしゃってたので期待を込めて。

    それと、2人の共同作業のとき
    「当たるよ、ビスコ」
    の次は、ビスコ
    「うん」
    って言ってるかと思ったんですけど、見返してみると
    「あぁ」
    とも言ってるように聞こえるので、どっちなんでしょうね?

    • n-hata より:

      杠ゆたかさん、コメントありがとうございます。
      原作では、『うん』と言っているんですが、アニメでは『あぁ』と言っているように聞こえます。
      多分ですけど、うん、というより、ビスコであれば、あぁ、と答えそうな気がしますので、その辺を考えた声優さんか監督さんが変更したのかな、と個人的には思っております。

      今回もコメント、ありがとうございましたm(_ _)m

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