本日は『SPY×FAMILY』スパイファミリーの第10巻の発売日。
アマゾンkindleで購入し、早速読んだのですが……
しかし、そもそも『SPY×FAMILY』スパイファミリーは怪獣8号と一緒にジャンプ+で連載を追いかけているので、一度は読んでいるんですよね(汗)
もっとも、最初に読んだ時の衝撃は大きかったですが……
え、これ本当に『SPY×FAMILY』スパイファミリーのお話? と想うくらいに、黄昏の過去が辛い……
ちょっと前に黄昏の本名についての考察をしているんですが……
この記事でもちょいとロイドの過去に触れておりますが、幼少期はどこにでもいそうな、兵隊ごっこが好きな子どもなんですよね、■■■。つけられたあだ名は【参謀】
引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社
西国(ウェスタリス)の【ルーウェン】という街で、父親と母親に育てられた参謀ですが、父親は参謀にすぐ手を上げてしまうことで、いつも母親と喧嘩していた様子が伺えます。
まぁ、考え方の相違からくるものなんでしょうが……
『東国人(オスタニア人)の悪行をその目で見たのか? 直接話をしてどんな連中か知ったのか? そも戦争なぞ起こらん 自ら争いを望むな!』
言わんとする事はわかるんですが、子どもにすぐ手を上げるのはよくねえわなぁ……手を上げた所で、伝えたいことを参謀が理解できるとは思えんし、わかるように説明してやらんと……
兵隊セットが欲しかった参謀は、参考書を買う、と父親にウソをついて10ダルク貰うのですが、その時の父親の笑顔を見る限り、純粋に、子どもの成長を願う人ではあるのでしょうね。
参謀は念願の兵隊セットを手に入れるのですが、父親にウソをついて兵隊セットを購入した疚しさから罪悪感に苛まれ、兵隊ごっこはせずにコロッケ屋さんへ。
そこでコロッケ屋のおばさんと会話をし、コロッケ屋でお手伝いをすることで10ダルク稼ぎ、父親にお金を返そうと考えます。
ここから日常が崩れる。
一発のミサイル? 砲弾?
詳細はわかりませんが、ルーウェンの街は攻撃され、辺り一面は瓦礫の山と化してしまいます。
引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社
無事であった母親に手を引かれ、参謀は皆の無事を確認できぬまま、ルーウェンの街を去る事に。
ですが疎開先でも攻撃があり、参謀は帰ってこなかった父親に続いて、母親も喪ってしまいます。
父も、母も、友も喪った参謀は、銃を手に取りました。
引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社
敵の屍を築く生活で、どれだけこんなことを続ければいいのか、と疑問に思う参謀の前に、一つの出会いがあります。
まさかここで、こんな形でフランキーと出会っていたとは、と最初に読んだ時は思いましたね。
そしてこのフランキーという男は、情けない所もあり見栄っ張りで女好きという、中々わかりやすいキャラなんですが、ものすごく思慮深い一面を見せてくれます。
『バカらしくならないか? この東西戦争は言うなりゃ外交の失敗の結果だ 何で失敗の尻拭いをオレら木っ端市民がやんなきゃなんねーのよ
都合よく憎しみ合わされて 戦って 命を落として 世界一不毛な時間だわ』
引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社
んー、『SPY×FAMILY』スパイファミリーでこういう内容のお話を読むとは思わなかった。
なら、遠藤先生がフランキーを代理人にした問いに、私なりの答えを返したいと思います。
そも、東西戦争が起こったのは本当に、外交の失敗の結果なのでしょうか?
前提が、間違っている可能性はないのでしょうか?
東か西、どちらかが戦争を望んでいた、という可能性は皆無なのでしょうか?
このエピソードは、現実とリンクさせて練られたエピソードだと思いますので、現在のロシアとウクライナの状況に照らし合わせて考えてみたいと思います。
ロシアが―いえ、プーチンが、と言った方がより正確でしょう。
プーチンが外交で戦争を回避出来た可能性と、ウクライナが外交で戦争を回避できた可能性は同程度のものだったのでしょうか?
ロシア側からウクライナに戦争を仕掛けた訳ですから、ウクライナが外交でこれを回避するには、NATOへの参加をしない、というロシアからの内政干渉を呑むしかなかったのではないか、と素人考えではありますが、私個人は考えています。
これも後々『SPY×FAMILY』スパイファミリーの作品内で語られていますが、知らないってことは、悪だと言われているんですが、知らないこと、多過ぎるんですよね、私。
引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社
それでも、情報が足りないなりにかき集めてみた結果、プーチンが戦端を開いた理由としてあげられた文章がありました。
「ロシア、そして国民を守るにはほかに方法がなかった」と言っていることがあげられます。
ウクライナ東部で、ロシア系住民をウクライナ軍から守り、欧米に対抗する「正当防衛」なのだ、という主張ですね。
西側諸国の軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)がロシアを敵とみなしてきた、と言うのは、まぁわからなくもないんですが……
これ『だけ』が本当の理由とは思えないんですよね。
そうでなければ、クリミア侵攻は同じ理由? と疑問を感じますしブチャの虐殺はそもそもする必要が無い。
仮にこれだけが理由だとすると、ウクライナが戦争を回避するには、先述したようにNATOへの参加をしない、というロシアからの内政干渉を呑むしかなかったのではないかと個人的には考えていますが、それが却って大きな災いの芽になる可能性はないのでしょうか?
それを呑んで戦争を回避した場合、さて、ウクライナにはどういう未来が待っていたのか……
これはもう知る事は出来ません。
ゼレンスキー大統領がプーチンの要求に対し、ノーを突きつけ、戦争となったからです。
あくまで可能性の話ですが、戦争は回避出来ても、明るい未来はなかったかもしれません……ブチャの虐殺を引き起こすような相手なのですから。
そういった可能性も考えると、さて、戦争が起こったのは本当に、外交の失敗の結果なの? という疑問が、私にはどうしても芽生えてきてしまうんですよね。
核を放棄した際に取り交わしたブダぺスト覚書まで遡るのであれば、ウクライナ外交の失敗と言えるでしょうが。
ウクライナの人々にとっては、命懸けで守らないといけないモノがある戦い。
もう一方のロシアの兵にとっては、フランキーの発言のように、世界一不毛な時間。
何で失敗の尻拭いをオレら木っ端市民がやんなきゃなんねーのよ、と言いたくもなるでしょう……言った瞬間に、自身が亡き者になっているかもしれませんので、発言出来ないでしょう……
多分、こんな感じで、遠藤先生は読者一人一人に、考えて欲しかったのかな、と思います。
引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社
同じ十巻内で、シルヴィア・シャーウッドもこう言っていますからね。
『楽して答えを得ようとするな』
『自分の頭で考え続けろ』
そもそも、私が得ている情報が正しいとは限りませんし、何よりきっちりガッチリ情報を集めた訳でsも、精査もしていません。
ネットサーフィンして得られる程度の情報量で語っていますので、ロシアとウクライナをリンクさせたこの論については、まるきりおかしなことを発言している、という可能性もありますのでご了承下さい。
そんな感じのことを、MISSION62を読んで考えました。
MISSION63がシルヴィア女史がメインのお話なんですが、ここでも前話の雰囲気が少々残っております。
しかし、シルヴィア女史、新米だった頃のロイドを鍛え上げたのなら、貴女の年齢は一体いくつ……おや、誰か来たようだ(笑)
MISSION64以降はいつもの『SPY×FAMILY』スパイファミリーに戻った感じですね。
ミスターエレガント、ヘンリーヘンダーソン先生の爆笑回ですね(笑)
だって、発言した事柄がことごとくアーニャに響いてないんだもの(笑)
引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社
『響いてねぇ~!』
『1ミリも理解(わか)ってねぇ~!』」
『浅っ!!』
の三段活用(違う)
教育って難しいですよね、ヘンダーソン先生……(慰める)
引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社
あとは、デズモンド家のメリンダ・デズモンドがは初登場した巻でした。
あ、ヨルさんがバレーで色々とやっちゃったのはいつものことなのでカット(オイ)
それよりも、個人的にはドノヴァン・デズモンドより、こっちのメリンダ・デズモンドの方が何か怖く感じますね。
漫画では、
『話を聞く限り デズモンド家はWISEの事前調査ほど酷い家族関係ではないのかもしれん』
V
ってロイドの独白があるんですよね。
つまり、WISEの調査では、酷い家族関係だった、と。
まぁ、ダミアン様はドノヴァンの愛情を求めてステラをGETしようと頑張ってるし、このメリンダも何か随分ときな臭そうな感じがするし……
ダミアン様、頑張れ、挫けるなよ、と励ましたくなったMISSION65、66でした。
あと、ガーデンの店長が何気に気になりましたね……ロイドに触手を伸ばしたりしないよね、店長?(汗)