リコリス・リコイル アランチルドレンとアラン機関の理想について

リコリス・リコイル

今回も、改第十話を見て感じた事、主にアラン機関周りのことを書いていこうかなと思います。

この記事ではアランチルドレンについて。

そして、アラン機関の理想って一体なんなんだ、と疑問を感じたので書いてみました。

まず、アラン・チルドレンから書いていきますが、アラン機関についてはこちらの記事をご覧いただければ。

【才能のある人物に、あらゆる種類の支援を行っている機関】というのが、端的なまとめになるでしょうか。

第二話でロボ太がウォールナットにしている説明ではこうなります。

『アラン機関とは、世界的に展開する謎の支援機関だ。実際、個人か組織かもよくわからんがぁ、貧困や障害等を抱える天才を探し出し、無償の支援を施しているぅ。スポーツ、文学、芸能や科学など幅広い』

とまで言いかけたところで、ウォールナットがぶった切ります。

『そんな子どもでも知っていることを聞きにきた訳じゃない』

つまり、ロボ太が言っている内容は世間一般に認知されているアラン機関の評価、ということになります。

で、この支援を受けた【才能のある人物】がアランチルドレンになります。

作中では、第一話で中原ミズキが見ていたニュースに登場している、フィギュアスケートでオリンピック金メダリストとなった山田涼選手(24)

それから、第四話で井ノ上たきなが水族館に行った際、視聴していたスマホに、日本初のヒューゴ賞長編小説部門を受賞したSF作家の樋口長平氏(52)

そして、作中でアラン機関の人工心臓を移植した錦木千束。

同じく、アラン機関の吉松シンジから千丁の銃を受け取った真島。

このようにアラン機関の支援を受けた人々は『アランチルドレン』と呼ばれており、最低でも国内に13名いる、とのこと。

最低でも、なのでテロリストの千束や真島はカウントされていない可能性があるかなぁと思います。

テロリストを支援している、なんて公にするはずがないし、マスコミも把握出来ていないOR把握して情報をメディアに流そうとすれば、ウォールナット=くるみの爆殺のように消されると思うので。

DA所属のリコリスについては、言わずもがな……表沙汰に出来る訳がない、そもそも千束には戸籍が無いし。

フィギュアスケートの山田涼選手(24)やSF作家の樋口長平氏(52)のように、表に出ても問題ない人達だけで『最低でも国内に13名いる』という表現になるのかと。

で、アランチルドレンについてわかっているのはこのくらい何ですが……そもそも何でアラン機関は、【才能のある人物に、あらゆる種類の支援を行っている】んでしょうね?

理由が、サッパリわからない。

千束に移植された人工心臓のような技術であれば、人命救助という方向になります。

引用 A-1 Pictures/アニプレックス

フィギュアスケートの山田涼選手(24)やSF作家の樋口長平氏(52)であれば、スポーツや学術・文芸の振興といった、ロボ太がウォールナットに説明した表向きの理由になりますね。

では、真島の銃千丁は? どういう理由? そしてその『使命』は?

まぁ、真島の才能は聴覚から生じる類まれな戦闘能力なのかと思いますが、アラン機関に救われたアランチルドレンには、鳥の意匠が施されたペンダントが送られるのですが……

真島は第六話で千束と殴り合った際に、このペンダントを掲げながらこう尋ねています。

『お前の使命は何だ?』

『アランのリコリスか。面白いなぁ、お前』

真島の記事を書いた段階では、真島の能力というか、才能は聴覚に由来するもので、第七話の最後の方では、スマホが不自然なほどにバランスを保っているシーンから、こちらの能力がアラン機関の支援によって得た能力かと推測し、過去では視力を失っていましたが、現在はちゃんと視力を得ていることから判断して、これもアランの支援の可能性がある、と書きました。

この辺りについては、千束と真島の才能、使命について別に項目作って記事にまとめようかと思います。

で、話をアラン機関がどうして支援をしているかに戻しますが、千束も本来は、その卓越した回避能力を活用した『殺しの才能』を見込まれ、人工心臓を与えられています。

かたや人命救助に繋がる人工心臓を開発し、かたや人殺しを生業とするテロリストを支援しています。

第十話時点では、才能がある奴なら、どんな才能だろうが支援する、という無軌道ぶり。

人に貢献できるとか、危険だとか、そういうの一切お構いなし、という印象を持ちます。

第八話で真島が千束のセーフティハウスに乗り込んだ際には、会話でこんなことを話しております。

『ぁぁ、お前、アランを平和推進機関みたいに思ってるのか?』

『お前、アランはそんな連中じゃないぜ』

『アランの連中は純粋なんだ、オレ達の殺しを肯定できるくらいにな』

アラン機関の【本丸】は知らない真島ですが(本丸が本拠地を告げているのか、黒幕やボスのこと指しているのかは不明ですが)、千束に告げている内容から考えると、真島は、千束よりはアラン機関についての情報を持っていそうです。

個人的には、アラン機関やDAについて、日本国外での評価や情報はどうなっているのか知りたいですね。

多分、足立監督が意図的にそうしていると思うんですが、海外からの情報がリコリス・リコイル作中では見受けられないので……

なので、情報が無い上に、限られた情報も、才能のある者であれば無軌道な支援を行う、という、よくわからない行動になってしまうアラン機関なのですが、その理想というか、信念もよくわからないんですよね。

わかっていることは、アラン機関の吉松シンジが、第十話で真島に銃を突きつけられた際に発した言葉でしょうか。

引用 A-1 Pictures/アニプレックス

『アランの理想を果たせるならば、命だろうと捧げてみせよう』

これは真島の言葉に同意してしまう、気色悪い……不気味です。

真島に協力することで、アランの理想が果たせる??

病人や障害、貧困で才能を発揮できない人に支援することが、アランの理想、というのは理解出来るんですが、テロリストである真島を支援することでアランの理想を果たせる……うーん、わからん!

第十話で吉松シンジは、ミカにこう『約束』を迫っています。

『彼女を最強の殺し屋として育ててくれ』

吉松シンジが最強の殺し屋を欲しているのはわかるんですが、そうなってくると、何かしらの体制の転覆を吉松シンジ、もしくはアラン機関は企んでいるのでしょうか?

まぁ、DAに対して、アラン機関は何かしらの繋がりがあると私は踏んでいるんですが、そうなるとDAが邪魔なんですかね、アラン機関は?

アランの理想と吉松シンジの発言及び行動からは、そんな感じの意図が感じられます。

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