悲しみに燃える敵拠点のせいでFGOのバルバトスハントが終わりません(汗)
バルバトス採集戦争(誤字にあらず)しながらビスコの第二話を見て、それからバルバトスを倒しながらパソコンに向かってキーボードを叩いています。
話を戻しますが、前回の第一話『八十万日貨の男』に続いて、関所の突破シーンと忌浜でのシーンを交互に差し挟む形式で放送されている『錆喰いビスコ』
今回は主題歌からの放送。こうして見ると、最初はインパクトを取るより、どうやってこの『錆喰いビスコ』の世界観を、原作を知っている方、未読の方を含めて知ってもらうか苦心して、少しでも尺を稼ぎつつ、物語に入ってもらうためにオープニングをカットしたのではないかと思います。
が、今回はしっかりオープニングからスタート。ただし、途中で遭遇するであろう、子どもたちの集落で冬に群れで湧くトビフグの映像をはじめとして、他にも流用と思しきシーンがありますので、これは意図してのものなのか、それとも経費節約のためなのか。
引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会
まぁその辺はともかく、最初は関所突破シーン。
しかし、ビスコの、鈴木峻汰さんの演技スゲェな。
『つよい男の子に、なるように。おいしくて強くなる、ビスコだ。あったかけぇ祈りがこもった、つぇぇ名前だ てめぇ如きに、笑われれる謂れはねえ。ビスコさんごめんなさいと言いやがれぇぇ!』
いや原作にも同じセリフはあるんですけど、原作であのやり取り読んでいると、ちょっとしたコメディ感あるんですけど(いや、にわかに険を帯、ざらついた殺意を滲ませた、とあるんですけどね)うん、鈴木峻汰さんの声、殺意と言うより単純に怒り狂ってるような声……ヤのつく職業の人みたいですよビスコさん(ガタガタ)
その後は場面が変転し、ビスコがミロに対し、調剤を脅してさせようとするシーン。
『時間がねえ。次、つべこべ言ったら悪りぃけど殺すぞ』
『つべこべ言ったら殺すっつたったよなぁ?!』
というビスコの脅し。
もうまんまヤクザさんの発言なんですが、これ、鈴木峻汰さんの声が合わさるとなおさら凶悪さがパワーアップする……
これに対して、サルモ腐食弾に対しての見解を呟きながら、
『殺されるまで言います。生半可な治療で治る傷じゃないんだ。僕に手術させて下さい、そのままじゃ、そのお爺さんが死にます!』
医者としての矜持を覗かせるミロ。
引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会
この辺りは真に迫ってます。
ミロを人質にとってイミー君に怒鳴る発言も、発言だけ切り取ればテロリストそのものですが、打ち込まれた銃弾からミロを守るその姿勢は原作のまま。
病院吹っ飛ばすぞ、と言われて反射的に返事するのもそのまま。しかし、花江夏樹さんの慌てた声、うめぇなぁと感心してしまう。
この場面で関所破りにシーンが変わり、ジャビとのお経についてのじゃれあいをしつつ、背中に銃を背負ったスナカバの群れ相手に戦うシーンですが……
まんまカバだな、本当に。いや、エスカルゴ空機みたいに機械と生物が融合したようなデザインのカバが出てくるんじゃないかなー、とちょっとだけ期待していたんですよね。
引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会
第一話にちょいとカバが出てきていたんで、多分、あれが動物兵器のカバなんだろうなぁとは思いつつ……銃背負わせているとこのみかぁ、機械部分は。
しかし、アクタガワのカッコ良さはなんなんだろう? なんか、ガンダムに出てくるシャア専用ズゴックに通じるカッコ良さを感じるんだけど……プラモデルでアクタガワ、出ないかな? さすがに無いとは思うけど、マスコット人形かフィギュアでワンチャンないかな?
引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会
エリンギで跳ぶためにジャビに時間を稼いで欲しい、と言ってまた場面が変転。
それにしても第二話は花江夏樹さんの演技のうまさが際立つ。
病院壊れたとこの声なんて、本当に家とか病院潰れた人のような声だし……
そして、それに対して『悪かったけど、しょうがねえ』と言う鈴木峻汰さんの声の調子も、ビスコならこんな感じで、あんまり悪く思ってなさそうな調子で詫びを言うのが、ありありと目に浮かぶ。
パウーについては……凛々しい声やぁ。女傑、というイメージにピッタリなのでは。
そして個人的にはイグアナ騎兵ぇぇ! なんかこういうのナウシカっぽくて好み♪
引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会
ここでまた場面が関所に変わるんですが、こうやって書いていると、何度も場面が変わっているのがわかるんですが、原作読んでないとちょいと場面の変転についていけないのでは、とそんなことを心配してしまいましたね。
ビスコ、あのでかいカバをブン投げるとかどんだけー、と思いつつ、エリンギの巨大さに、私は視聴していた時、朝の4時にも関わらず、腹抱えて笑っちゃいました。
いくらでかいって言ったって、デカすぎでしょエリンギ(笑) 30メートルだからデカいのはわかるんだけど、太さ半端ない(笑)
引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会
まぁこのくらいでかくないと、アクタガワの巨体で跳ぶことなんて出来ないよなぁ。
この第二話が、『エリンギで跳ぶ』というタイトルになったのも納得の大きさ。
場面がまた忌浜市内に戻り、大茶釜チロルから黒革が報告を受けるシーン。
そして、チロルがエスカルゴをビスコに落とされた損害について、保険が出るのか聞くシーン。個人的に好きな黒革のこの台詞。
引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会
『勿論だとも。香典に添えて出す』
しかし、チロルもやかましい声がキンキンと出ていて、イメージがよく出ている。富田美憂さん、いい感じでやかましいチロルの印象を出しています。
黒革の声優である津田健次郎さんは言わずもがな。もうFateの言峰綺礼じゃないですけど、一発で悪役とわかりそうな出で立ち、声。あの死んだ魚のような目と渋い声が何とも言えません。
この第二話の途中であるこの時点までで、6回も場面と時間軸が変わっているんですよね……さすがにちょっと多過ぎる気が。
原作知らないと、これだけの回数の場面が変わり、時間軸まで異なるのでさすがに追い切れないと思います……この辺りは、原作知らない人に、物語の内容が把握しきれているか意見を聞いてみたいと思いました。
ここで忌浜市内に潜入しようとするビスコとジャビの二人に、場面が変わります。
ジャビ役の齋藤志郎さんの語りは、年配の親御さんなら誰もが子どもに抱く想いなんだろうなぁ、と見ていて感じましたね。
ナレーションも齋藤志郎さんが演じるジャビに担当してもらっていますが、良いチョイスだなと。
で、この第二話でのハイライトになるであろう、鈴木峻汰さん迫真の演技が聞ける、エスカルゴ空機との戦闘シーン。
鬼気迫る、とはこのことかと思う程切迫した演技。
エスカルゴ空機による溶解液の爆撃シーン……個人的には、溶解液を垂れ流す形じゃなくて、塊のようにして溶解液を投下する形態の方が良かったかなぁ。まぁ、溶解『液』だし、文章を忠実に再現すればああなるのかもしれないけど、なんか鈍重なイメージがついてさまわって……戦闘機って、個人的には素早い、速い、ってイメージがあるんで、あの溶解液爆撃シーンは、そういう意味で減点です。
引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会
もっと細かく言うならば、ビスコの弓矢を受けて、大茶釜チロルはエスカルゴ空機から緊急脱出装置を使って脱出してますが……形状からしてキャノピー、ないんですよね。
構造的に、脱出出来るのかと思いましたが、昔の戦闘機は低速だったため、射出座席がなくともそれほど脱出は難しくなかったそうなんで、脱出そのものは出来るのかな?
まぁでもこの辺りは細かい点でしょうから、物語の大筋には関係しないことですし、あまり気にしなくても良い点なのかもしれません、個人的に気になっただけなので。
何度目かの場面変転の後……うん、チロルは相変わらずチロルだなと思う、実に小狡いと言うか、小賢しいと言うか、小手先めいたやり取りと言うか、小物っぽさが声に出ているのが何とも言えません。
ビスコとチロルのやり取りのあと、パウーさんが登場しますが、近藤玲奈さん、声、パウーに本当に合ってるなぁと思いましたね。
『だったら何だと言うのだ』という声も迫力ありましたし、次回予告のナレーションも女傑というイメージがよく出ています。
第三回目の『タッグ』でパウーとビスコの本格的な戦闘シーンが展開されるかと思われます。
意外だったのは、ビスコ役の鈴木峻汰さんとミロ役の花江夏樹さんでエンディングテーマを歌っていたこと。
昭和っぽい曲だけど、熱血的なビスコの世界観に合ってるんじゃないかなと思いましたね。