さて、『SPY×FAMILY』スパイファミリーアニメ第五話のサブタイトルは合否の行方となっているんですが、漫画を未読の方はこう思っていないでしょうか?
どうせアーニャ、合格するんでしょ、と。
でも待って下さい、前回の前振りからすると(飾っていた家族写真が額縁ごと落下する、つまり落ちる)アーニャのイーデン校入試試験、落ちるのが定番、そうお約束というやつです(違くない?)
……結果は如何に、と思うのですが、でもやっぱり漫画の原作を知らない方は、《アーニャが合格しないと話が始まらないだろう?》と余裕の笑みを浮かべて視聴していたと思いますが、ネタバレありとタイトルに書いてあるからずんばらりんと書いちゃうぜ!
何せヨルのブレスレットの鎖が切れてしまうし、黒猫がすぐ傍を通っていくし、アーニャはウンコを踏んじゃうし、と最初から全開で『落ちる』前振りがありますが、それでも原作を知らない人はどうせ受かるし、と思っていたんでしょうけど。
アーニャ試験落ちるしぃぃぃぃぃぃ(マジです)
ロイドもヨルもアーニャも三人揃って顔真っ青になるしぃぃぃぃ!
引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社
アーニャは泣く寸前になっちゃうしぃぃぃ(泣)
そう、マジで落ちます、アーニャ試験落ちます。
イーデン校入試試験、落ちちゃいます!
しかし、そこにエレガントなヘンダーソン先生が『待たれよ』と渋い声をかけてやってきて、部外秘である補欠合格リストを持ってきてくれるんですよね、ベリーエレガントっ!
引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社
そう、アーニャは試験には落ちるんですが繰り上げ合格になるんですよねー、悪運が強いと言うか、何というか(苦笑)
でも、私、現実に友達の大学入試結果を一緒に見る機会がありまして『……落ちた』と友達はめっちゃ落ち込んでいたんですが、一週間後に『補欠合格した、ヒャッホー!』と一緒に喜んだ思い出がありますので、アーニャがお祈りのダンスを踊る気持ちもわからなくはない、と言うかめっちゃくっちゃ理解出来る(マジで理解出来る、連絡来た時は補欠合格した友達と一緒にめっちゃ騒いで、同じ大学に入学したし)
本編に話を戻しますが、まずはヨルさん、補欠合格と聞いて『でも、もし一人も出なかったら』という事態を想像してしまいます。
『イケニエール書記官ですね? お命いただいても差し支えございませんでしょうか?』
引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社
この時のヨルの顔、原作同様実に酷薄(ガクガクブルブル)
そして妄想上のヨルは、アーニャの繰り上げ合格のために、イケニエール書記官を殺害するのですが、まぁもちろんこれはヨルの妄想ですので(笑)
ヨルさんの刃の犠牲となった空想上のイケニエールさんに合掌(苦笑)
今回のお話しは、早見沙織さんの演技が個人的なツボに入っています(笑)
そして、本編の漫画同様、情報屋のフランキーも合格祝いを持って駆け付けるのですが、この合格祝いにかこつけて、アーニャが合格祝いに『お城で助けられゴッコ』をやりたいと言い出すと、このお願いに悪ノリ。
城を貸し切る、しかも提案されたその日にという、ブルジョワもびっくりなことをやりだす訳ですが、この段階で原作同様、アルコールに弱いヨルさん、すでに酔っ払いと化しています。
さらには、WISEの本部で、秘書官らしき人物が、黄昏が西国一のスパイだという上司の言葉を信じたために、彼からの要望が『絶対に』必要なものなのだと誤解、もしくは盲信してしまったのでしょうが、様々なモノを不必要なまでに、最大限の力を用いて支援します(笑)
そして城の構造図等を見ながらアーニャと一緒にノリノリで企画するモジャモジャことフランキー。
引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社
フランキーって格闘能力は弱く女好きで、ちょいとマヌケなところもある三枚目の役処なんですが、何気に子どもには親身に接するんだよなぁ。
オマケ漫画では、アーニャがテレパシーで『かぞくのぴんち』を察した時、フランキーも一緒についていっているのですが、両親が離婚することを心配しているのか、と誤解したいう理由もあるのですが、最後までアーニャに付き添ったし。
それにしても、尺の都合で色々と付け足しているんですが、今回はギャグ方面に振り切れる形で製作陣が製作しちゃっています(笑)
原作では机を壁代わりにして即興の劇を数ページで終わらせているのにもかかわらず、組織の力を総動員し、構成員をてんこ盛りで、なおかつお城のアトラクションを用いた、めっちゃ豪華なアニメオリジナルと言っても良い内容。
いや、作画は力入っているし、声優陣の演技はノリノリだし、音楽もノリが良い上に豪華だし、WISEのエキストラも何だか気合入っているし(笑)
これ、誰よりも製作陣が愉しんで作っていません?(笑)
城に行くまでに、セスナっぽい飛行機を借りて行くとかって、WISEの力の一端が伺えますが、アーニャがわくわくしているのを見ていると、セスナの一機くらい貸し与えて、空を飛んであげたくなる(笑)
引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社
さて、飛行機で城にやってきたアーニャですが、彼女は城にきたかったのではなく、助けられごっこがしたいのです。
敵と家来のいないお城にションボリした彼女に、学校に行けなくなる、とまで言われては、オペレーション梟の成否に関わる事柄なので、WISEに人員の補充を要請。
黄昏は『手配可能な範囲』で要請したのに、これを聞いたWISEの本部で、秘書官らしき人物が全力で人員をかき集めたことで(何せミッションランクSS以上とかって、どんな危機を想定しているんだ)もはや何かパーティーでも開くのかと思われる規模に膨れ上がります(苦笑)
陸・海・空、あらゆる手段で人員が補充されていく(笑)
引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社
これまでも何度か書かれていますが、黄昏は西国一の敏腕スパイ。
各構成員の目標であり、憧れであるわけです。
例えこの城に集められた目的が知らされていなくても、黄昏が招集したのであれば、何かしらの目的はあるはずと誤解されます。(作戦の意図がわからなくても指示に従うのだから諜報員の鏡)
しかし、モジャモジャ伯爵がノリノリで演技されていますなぁ、吉野裕行さん。
引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社
この人がキルバーン演じているとかって、信じられねえ(苦笑)
だって、モジャジャジャジャなんて笑うんだぜ、キルバーン演じている声優さんが(笑)
ダイとキルバーンが一緒に遊んでいるとかって信じられん(驚)
あ、アーニャの声優をされている種﨑敦美さんは、ダイの大冒険で主役をしているダイを演じています。
そういう声優さんの繋がりをインプットしながら見ていると、また別の意味で面白くなります。特に、『SPY×FAMILY』スパイファミリーのようなコメディだと、私の場合は強く感じますね。
そして、アーニャの要望に何だかんだ言いながら応えるロイドを演じる江口拓也さん。
モジャモジャ伯爵のクイズにも『制限時間なんか聞いていないぞ』と真剣に抗議し、アーニャに『完璧なロイドマン見たいなぁ』という要望に応え、ボンドマンのマスクを装着して照れた演技も実に良い。
と言うか、ロイドマンとボンドマンとややこしい(笑)
何より、ボンドマンのマスクをつけた黄昏ことロイドを見て、素直に喜ぶアーニャの笑顔は何度見てもよろしい(ほんわか)
引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社
初公開となった、英語での劇中挿入歌をバックに、WISE諜報員こと、モジャモジャ伯爵の部下を相手に奮闘するロイドマンと、それを見て素直に楽しむアーニャ、酔っぱらったまま最強の武力を行使する魔女ヨルティシア、原作通り雑魚っぽく一撃でロイドに排除されるモジャモジャ伯爵ことフランキー、必見、必聴のシーンが多い第五話。
合格祝いとしてはかなり豪華ですが、『アーニャ孤児園出てからワクワクいっぱい』と言われたのなら、ロイドが頑張ったかいもあるというものでしょう、アーニャも『学校頑張る』って言ってますしね。
なお、WISEの本部で、秘書官らしき人物が黄昏から送られてきた請求書を見て(KAGU D 8000)とありますが、相当な金額なんでしょう、上司とこんなやり取りを繰り広げていました。
秘書官『黄昏からの請求書です』
上司『これ桁間違ってない?』
秘書官『いえ、合ってます』
上司『でも』
秘書官『合ってます!』
と被せ気味に言い募るところ、良いオチでした(笑)
来週はナカヨシ作戦ですが、ダミアン君にシルヴィア女史の登場と、見所がたくさん♪
来週の放送を楽しみに待たせて貰います。