リコリス・リコイルの公式HPにいくと、キャラクターを紹介するページがあります。
まぁ、どのアニメでも、どのキャラにどの声優さんが担当されているか、あとは簡素なプロフィールみたいなものが書かれているんですが、リコリス・リコイルの場合はメインの喫茶リコリコの面子にDAのリコリス達に真島やロボ太、吉松シンジと幅広く紹介されているんですね。
あ、そう言えばまだロボ太は書いていなかったか、そして楠司令もまだだな。
そんな中、リコリス・リコイル本編で結構暗躍しているように見えるのにもかかわらず、公式HPで全然紹介されていないキャラクターが一名おります。
アラン機関所属、吉松シンジの秘書である姫蒲(ひめがま)女史、その人です。
引用 A-1 Pictures/アニプレックス
今回は姫蒲さんにの情報をまとめていきます。
と言っても、姫蒲さんは作中で『暗躍』している存在ですので、書けることがそんなに多くはありません。
初登場は第一話。吉松シンジのドライバーとして登場しています。
次の登場は第五話まで待つことになりますが、五話で姫蒲さんが登場したシーンなんかあった? と首を傾げるかもしれません。
一つは、吉松シンジと思しき男と行った会話『あの男を使う計画を、進めてくれ』『かしこまりました』という会話。
EDクレジットでも【姫蒲】になっているので、ほぼ確定。
あとは、サイレント・ジンの依頼人として現れている過去の回想シーン。
現金で一括前払いですか……アラン機関はやはり資金力も豊富なのでしょう。
でも、もう一つあるんですよね。
第五話では【松下】という仮名を与えられ、遠隔操作で操られていた、末期の薬物中毒患者が登場しているんですが、その患者さんが入院させられる場面があるんですが、姫蒲さん、何と看護師姿で登場しているんですよね。
引用 A-1 Pictures/アニプレックス
多分、この患者さんを【松下】に仕立てるため、前もって病院に潜入していたのではないでしょうか。
第六話ではロボ太からDAの所在地を知らないかと電話で問われるも、知らない旨を、どこかの高層ビルでディナーを吉松シンジととっているんですよね。
こうしていると、吉松シンジがいるところには、概ね、姫蒲が随行している印象があります。
引用 A-1 Pictures/アニプレックス
例外は喫茶リコリコに赴いた時と、ミカとどこかで落ち合った場合、くらいでしょうか。
第七話では、先述した『ミカと落ち合う』ため、バーには吉松シンジが一人でミカと会ってきていた訳ですが、その迎えのためにドライバーとして登場しています。
引用 A-1 Pictures/アニプレックス
で、問題の第八話。
物語の冒頭では吉松シンジが食後の会話を姫蒲女史としているんですが……おいしい料理がつくれる、医療行為も出来る潜入工作員……ハニートラップさせても才能を発揮しそうです。
で、冒頭ではそんな感じですが、OP後は、千束の人工心臓に細工を施すべく、吉松シンジの指示によって、リコリスが定期健診に行う病院に潜入しています。
この時も看護師姿になっていますが。第五話で事前に看護師としてどこかの病院に潜入した描写がされていますので、納得せざるを得ない……恐るべし、アラン機関、そして何でも出来る姫蒲女史。
睡眠薬入りの注射で千束を眠らせると、何かちょいと物騒な印象を与える、機械―実際、これは高電圧の電気を発する機械でして、この処置のせいで、千束の人工心臓は再充電を行うことができなくなってしまいます。
第九話では千束の異変を察知してやってきた、井ノ上たきなと交戦。
あれだけ精密な射撃術を誇るたきなから、見事に逃走に成功。
この時に使用した拳銃が……いつもお世話になっているサイトを見ても、自動拳銃、としか書いてねえ(焦る)
いや、あのシーンだけでは拳銃の種類までは断定出来ないんでしょうなぁ……
引用 A-1 Pictures/アニプレックス
それにしても姫蒲さん、たきなに銃撃されてもほとんど表情動かさないのは沈着冷静という言葉すら過小評価のような気が……この人が表情を大きく動かすシーンって、どういう時なんだろう?
ちょっとだけでも姫蒲女史の表情が動いたシーンというのは、この第九話でたきなに銃撃された際のものと、第九話ラストで、真島が道路の真ん前に突っ立っていて、彼を轢かないよう車のブレーキをかけた際くらいでしょうか。
引用 A-1 Pictures/アニプレックス
クールビューティーなキャラは大好きなんですが、姫蒲女史は物騒なイメージが強くてちょいと嫌です。
ハニートラップとか普通に仕掛けられそうで全然油断出来ない……
さて、そんな姫蒲女史なんですが、このリコリス・リコイルを見ていると私は一つの疑問を持っています。
それは、姫蒲女史の立場。
吉松シンジの秘書的な立ち位置にいると考えられる姫蒲女史ですが、作中での暗躍を見ていると、吉松シンジのドライバー、というのは井ノ上たきなとの銃撃戦を見る限り、彼のボディガードとしての役割もありそうです。
そして看護師として潜入工作も行っています。
第九話で行ったようにリコリスでも上位の戦闘力を持つと思われる(あれだけの正確無比な射撃能力があれば、戦闘能力そのものは高いと思いますので)井ノ上たきなと交戦した上で逃走する力も持ち合わせています。
さらに、9話冒頭では料理も美味いとのことなので、コックとしても優秀なのかもしれません。
オールラウンドプレイヤーに近いイメージの姫蒲女史なんですが……これだけ優秀な方が、アラン機関の秘書的な役割を果たしている……少々腑に落ちないところがあります。
まず、アラン機関については以前にもまとめましたが、とにかく情報が少ない。
まず、スゴイ科学力があることはわかります、数世代先の人工心臓を作れるレベルなのですから。
資金力も豊富なのでしょう。一流と呼ばれる殺し屋であるサイレント・ジンに前金を一括で支払い、ウォールナットやロボ太とも哄笑し、報酬を支払っていますし(ウォールナットについては支払おうとしていた、正しい)、千丁にも及ぶ銃を真島に提供もしています。
が、アラン機関が支援した人物は作中でテレビやネットでこれだけいる、と提示されていますが、アラン機関に所属している人物については、第九話時点ですが吉松シンジと姫蒲女史の二人しか登場していないんですよね。
なので、吉松シンジが、アラン機関で上位の立場なのか、それほどでもないのかわかりませんし、ひょっとすると姫蒲さん、吉松シンジを監視する役割も持っているのではないか、何て邪推していたりもします。
ただ、ヒメガマの花言葉は【救護、従順、素直、慈愛】という感じの、優しさを表現するものが多いんですよね。
全っ然、リコリス・リコイルの姫蒲さんに似つかわしくない花言葉だ……ひょっとして、吉松シンジにすら偽名を名乗ってるんじゃね? と思うんですがどうですか?
引用 A-1 Pictures/アニプレックス
あるいは、吉松シンジより上位の存在より密命を帯びている、という可能性も……無きにしも非ずかな、と。
理由は、どうにも吉松シンジの動きが悪役ムーブのように見えるのですが、第九話のラストでも鞄を持っていますが(千束用の人工心臓が中に入っていると私は見た!)、アラン機関の、才能を発揮出来ない者に支援を、という考えでいくと、自らの才を意図的に発揮しようとしない(少なくとも、錦木千束が持つ才能が『殺しの才能』なのだと定義されれば、発揮していないと判断されてもおかしくはない。個人的には大いに異議アリですが)千束に人工心臓を与えて支援するのは、個人の情が大分入っている、と判断されてしまうのでは? と思うのですが、その辺の判断を、現場の人員が暴走しないよう、姫蒲女史が担っているとしたら?
十話以降にこういった話も出てくるかもと思い、急いで執筆した次第(これ書いているのが9月3日の21時)
そんな姫蒲の声優ですが、大谷理美さんが担当しています。
2013年にデビューしていますが、アクロスエンタテイメントでの動画を聞いていると、アニメ声優としての声も無論なされているんですが、ナレーション業の、より落ち着いた声の方が似合ってそうなイメージもありますね。
映画での吹き替えも多くなされていますが、今年はアニメの声優業でも、他にお仕事をされるのか注目です。