OP曲が入る前に、孔明の時代にあった故事を紹介してから物語に入るような形になったのかな?
魚の水有るがごとし、と三顧の礼で迎えた孔明との仲を例えた劉備のエピソードから物語冒頭を始めとりますが、この昔の中華風の人物画も中々味があって、これはこれでオモロイですな。
引用 小川亮 四葉夕卜 パリピ孔明製作委員会/講談社
何より、増谷康紀さんのナレーションが味があっていいですね。今期のアニメは豊作揃いですが、スパイファミリーといい、パリピ孔明と言い、ナレーションが作風にマッチしてていいですよね。
で、私、ABEMA TVで先行してパリピ孔明見ているんですけど、QUEENDOMのチキチキバンバンが流れ出すと、コメント欄がチキチキバンバン、チャンチャンとノリノリでコメントしだす人が結構います、やっぱり人気なんだろうなぁ、チキチキバンバン。
本編に話を戻しましょう。
月見英子さん、月見英子さんや、貴方、ラッパーを何だと思っていらっしゃるんですか、完全に中国の三国時代の武将みたいな感じじゃないですか、孔明『何という怪力』とかって、ラッパーに必要な要素が無いじゃない(笑)
引用 小川亮 四葉夕卜 パリピ孔明製作委員会/講談社
ラッパーのクレジットに宮城一貴さんという、存じ上げない名前がありましたが……この中国武将=ラッパーなのか、それとも次に出てくるラッパーさんと共通なのか……
月見英子の想像上のあの中国武将の叫び、Fate/ZEROのイスカンダルっぽく聞こえたの、私だけでしょうか(汗)
一方、オーナー小林は彼らしく、三国志オタクのキャラクターを発揮し、三国志ラップでまとめております(笑)
引用 小川亮 四葉夕卜 パリピ孔明製作委員会/講談社
曹操に葬送、早々に倒そう、かなぁ? 違うかもしれないけれど、物語の本筋には関係無いのでこの辺りで切りましょう。
今回の主役は、パッと見はモブキャラの、神経質そうと言うか、メンタル弱そうなこの人物、KABE太人というお名前。声優は千葉翔也さんが担当している彼は、MCバトル選手権三年連続制覇、無敵のフリースタイラーKABE太人。
引用 小川亮 四葉夕卜 パリピ孔明製作委員会/講談社
そしてそのライバルキャラとなるのが、右の赤兎馬カンフー。
ライバルキャラと言っても、パリピ孔明は諸葛孔明と月見英子の物語なので、KABE太人周りの話は、月見英子や孔明絡みのお話しの時に限定されるので、赤兎馬カンフーとの対決は、作中では無いんですが―そんな赤兎馬カンフーの見せ場の一つであるラップが、今回のお話で出てきます。
漫画原作でのラップは以下の通り。
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
『バカなKABEに今を教える タダでKABE自分の現状を知る
ダセェパンピーが努力して勝ち取った栄光
誰も想像出来なかったお坊ちゃんの台頭
鋭い剣を帯刀 俺の剣は大刀
抜いてねえ剣は錆びついて使えなくなんだよ
わかってんのかそこんとこ?
おまえの武器であるライムとリリックが見えねえんだよ
一体どこ? 這いつくばるなら! 這いあがれ今!
今の状態はただの仮死だぜ いつまで自分の心の中に穴掘ってんだKABE!
目ぇそらすんじゃねえ ふざけんじゃねえ
消えかけたバイブスが燃えカスみたいになってんじゃねえかよ
聞こえてんのかKABE太人!』
そして、微妙にアレンジが加えられたのがアニメ版なんですが、アレンジ加えたのは監督さんですかね?
あるいは、KABE太人の声優予想に私があげていた、赤兎馬カンフーの声優を担当する木村昴さんですかね?
『YO バカなKABEに今を教える ぶち当たるKABE 自分に怯える
ダセェパンピーが努力して勝ち取ったプライド
誰も想像出来なかったお坊ちゃんの台頭
鋭い剣を帯刀 俺の剣は大刀
抜いてねえ剣は錆びついて使えなくなんだよ
わかってんのかそこんとこ?
おまえの武器であるライムとリリックが見えねえよ そこどん底ぉ!
這いつくばるなら! 這いあがれ今ぁ!
今の状態はただの仮死だぜ いつまで自分に足枷 嵌めてんだKABE
目ぇそらすんじゃねえ ふざけんじゃねえ
消えかけたバイブスが燃えカスみたいになってんじゃねえかよ
聞こえてんのかKABE太人!』
引用 小川亮 四葉夕卜 パリピ孔明製作委員会/講談社
ここの二人のやり取り、木村昴さんのラップは勿論のこと、千葉翔也さんの『止めろ、止めてくれぇっ!』『もう、俺に構わないで下さいよっ!』『なんなんすか、もうやんねぇって言ってんじゃんっ!』という絶叫混じりの拒絶は中々に見応えがありました。
拒絶と共に背を向けて逃亡―ここにもかつてのポップが一人……
漫画版ではこのままコインランドリーで孔明と出会う形になるので、物語の流れがすんなりいくんですが、アニメ盤では尺の都合もあってか、ちょっとKABE太人のくだりが、繰り返しの部分や冗長な印象を受けましたかね。
人物像を掘り下げたと言うよりは、尺をどうにか稼いだ、という印象を、アニメ盤では、コインランドリーにいくまでの回想では受けましたね。
母親からの仕送りと、赤兎馬カンフーからの着信はいいオリジナル部分だと思うんですけどね。
さて、コインランドリーについたKABE君、今日イチでヤバい奴=諸葛孔明と邂逅してしまいます(笑)
引用 小川亮 四葉夕卜 パリピ孔明製作委員会/講談社
ここで漫画版同様、周の文王についての蘊蓄を語った後、赤兎馬さんに頼まれた? と尋ねたあと、孔明が赤兎馬に乗ったことがあるという、アニメオリジナルの話が出てきます。
孔明、十秒も赤兎馬に乗馬していられなかったそうですが、赤兎馬だもんなぁ、無理も無い……
でも赤兎馬について調べてみたら、ウィキでこんな記述がありました。以下引用。
【①漢代簡牘に馬高140cm前後の複数の馬を「赤兎」とよんでいる事例があること。
②当時の人びとがウサギの頭のかたちをした馬を名馬としていたことから、「赤兔馬」自体は固有名詞でなく、「ウサギ頭の赤毛馬」をさす一般名詞であり、当時赤兔馬にまたがっていたのは呂布だけではない』
とのこと。てっきり、呂布と関羽くらいしか赤兎馬に乗ってないと今日まで思ってましたわ、私。
話をパリピ孔明に戻しますが、私、以前から興味津々だったのがコインランドリーで孔明がKABE太人に仕掛けるお経ラップ。
木村昴さんみたく声優とラップで二足のわらじを期待するのが、そもそもおかしいので、やっぱり声を加工する手段に出てきた訳ですが、これはでもしょうがないかと。
当初から、効果音とか色々入れて加工するだろうな、という予想はしていたので。
でもレインボー孔明になるのは完全に予想外でした(笑)
引用 小川亮 四葉夕卜 パリピ孔明製作委員会/講談社
あれはちょっとした悪夢ですよ(笑)
今回の第五話 孔明、韻を踏むは第六話の布石となる回だと思うので、ちょっとした見所はありつつも箸休めみたいな印象ですかね。
あ、あと一番最後のEDでこれまでとは違うことが起こっております。
これまでは全部月見英子さん(96猫)が気分上々↑↑を歌い上げているのですが、今回からKABR太人(千葉翔也さん)がラップの部分をキメてくれています。
いや、千葉翔也さんがバッチリキメてくれていますし、デフォルメされた月見英子さんとKABE太人が一緒のステージに上がって歌うのは見ていて可愛らしいんですが―
引用 小川亮 四葉夕卜 パリピ孔明製作委員会/講談社
一話早いよパリピ孔明製作委員会っ!(突っ込み)
ネタバレになっちゃっているし(まぁ、ストーリーの構成上、月見英子と組むラッパーが誰になるのかは見ていればわかるとは思いますけれども、でもなぁ……)、次回のお話しの後で、デフォルメ英子とデフォルメKABEにステージに上がって貰って、千葉翔也さんがラップを歌唱しているバージョンのものを流した方がよりインパクトがあったじゃないかぁぁぁぁ、もったいなぃぃぃ、もったいないお化けがでるくらいもったいなぁぁぁいぃぃ!
うん、そういうもったいない感は強烈に残りましたね、ちょっと不満というか、次回にこのEDをもっていった方が盛り上がりが全然違うと思うんで……
さて、次回はKABE太人と諸葛孔明のラップ対決になりますが、どういう風に仕上がるのか。コインランドリーでの孔明のお経ラップにも興味があったのですけど、必罰と信賞の部分もどういうふうにアニメで表現するのか今から楽しみです。