『殺し愛』ミファの声優は日笠陽子さん

漫画のキャラで、椅子や机の上にしゃがんでいたキャラクターは誰、と問われればデスノーのLをイメージする方は多いのではないでしょうか。

引用 大場つぐみ 小畑健/集英社

Fe先生、ミファというこのキャラクター、外見は行動の特徴などはひょっとしたらLを参考にした可能性があるんじゃないかなぁと思っていますが、どうでしょう? 椅子にしゃがみ込んでいる 机にしゃがみ込んでいる、という違いはありますが、不健康そうな顔とか結構似ている気がします。

まぁ、Lはパッと見て男だと分かりますが、ミファの場合は、男? 女? と正直わかりません。が、8巻以降では女の子らしい服装をすることもありましたので、恐らく女子ではないかと思われます。

引用 Fe/KADOKAWA

本日考察する殺し愛のキャラクターはミファ。

これが姓なのか、名なのかもわかりませんし、ジノンもニッカも、ドニー名付けたものですが、このミファに関してもそうなのでしょうか?

その割には、ジノンやニッカのような、戦闘術を使いこなせる描写は一切ないんですよね。

女子みたいだし、そういう描写もないのなら、ミファはそういう物騒な訓練を受けていないんじゃないの? という意見もあるかと思うんですが、ミファは初登場の際ドニーことドナルド=バッハマンにこう言っています。

引用 Fe/KADOKAWA

『だから 言ったのに ジノンなんかより おれのほうがちゃんとできるって 言ったのに……』

指に撒かれた絆創膏が痛々しいですが、こんな感じでいつも指を噛んでいるのか、とも思いましたが、指噛んでいた描写、ここだけなんですよね、ミファ。

おっと、話が逸れかかった。ミファの指の話でなく、戦闘能力があるか否かの話でした。

先程のドニ―への文句とも受け取れる発言からすると、ミファもそれなりの戦闘能力があるようにも思えますが、ドニーはこうも言っています。

『ジノンにとってはじめてのおつかいなんだ トラブルのひとつやふたつは当然だろう』

ドニー、ひょっとしたらミファには、ジノンやニッカにやらせていることは秘密にしているのだろうか、と4巻を読んだ当時は思いました。

が、5巻でリャンハの態度に激昂したサイコパスくんこと、ジノンがいきなりナイフで襲いかかっており、これはニッカが止めてくれたので、リャンハは事無きを得ましたが……この際のミファの発言が、

引用 Fe/KADOKAWA

『ジノン やめとけ おまえがよくない あほ ばか まぬけ』

じ、ジノンに随分辛辣だな、ミファ(汗)

ではなくて(汗)

突然ナイフ取り出して人に切りかかる、という凶行に対し、ミファは全然動じていないんですよね。

もっと巻数が進むと、とある人物が拳銃を発砲するのですが、その近くにいたミファが最初にしたことは、間近にいたドニーの盾になることでした。

その人物が拳銃をドニーに向けても、もの言いたげな目を向けるだけで、泣くでもなく、喚くでも無く。肝が据わっています。

むしろ、ミファに庇われたことに、ドニーが驚いているように見えなくもありません。

引用 Fe/KADOKAWA

私が、何を言いたいかと言うと、ミファだけは荒事に携わっていないのでは、という可能性は、これらの描写から判断するに無いだろうな、ということです。

ニッカやジノンほどではないでしょうが、ミファにもある程度の戦闘能力がある、と考えた方が良いでしょう。

ただ、作中でそういったシーンがほとんどなく、彼女が機敏に動いたシーンは、このドニーを庇ったことくらいでしょうか。

それに荒事に携わると言っても、彼女は拳銃の音がキライらしく、5巻で、ドニー達に捕らわれていたリャンハが脱走しようとした際、シャトーちゃんがダンプカーでカチコミかけてきたこともあり、銃撃戦になっていたんですが、この際のミファはドニーの膝の上に頭を置き、両手で耳を塞いでいます。

引用 Fe/KADOKAWA

それと、ジノンは基本的にナイフだけで戦闘をこなしていますが、9巻のニッカと戦っているコマで

『ミファが銃キライっていうんですよぉ~』と小さく描かれているんですよね。ニッカも、こいつが銃持ったらやべぇだろな、と喋っていますが、ミファの銃嫌いによって、ジノンはナイフを使うスタイルになっているようです。

そういうふうに『殺し愛』に提示されている情報を積み重ねていくと、ミファはかなり特異なキャラクターなんですよね。

『戦争仕掛人』(トリガー)とも呼ばれているドニーの傍にいるにもかかわらず、拳銃が嫌いで、初登場から一貫して、誰も物理的に傷付けたことはありません。

戦闘能力が無い、という訳でもなさそうですが、彼女がその能力を用いてしたことは、大事な人を、その身を挺して庇ったこと。

『殺し』愛という作品なのに、出る作品を間違えているキャラクター、と言ってもいいかもしれません。

そのせいでしょうか、『戦争仕掛人』(トリガー)であるドニーが、ミファに謝罪しているシーンがあります。

ですがこれ、前後を読んでも、ミファがブツブツと呟いている死0んで、文字が小さすぎて『ドニー』と呼んでいること以外は何と言っているのか判別することが出来ません。9巻のFILE53のお話しです。」

虫眼鏡があれば読めそうなんですが……手元にルーペも虫眼鏡もないからなぁ……今度買ってきて、ここ拡大して読んでみようか。

そうすれな、ドニーがミファに対して、

引用 Fe/KADOKAWA

『ミファ すまない あと少し ほんの少しだけ悪あがきをさせてくれ それですべて終わりにする だから 許してほしい ミファ』

と謝罪した理由がわかるかもしれません。

ニッカにジノン、ミファがドニーファミリーとも言うべき人達なのですが、ニッカはあの通りの戦闘狂で、ジノンは担当編集さんにサイコパスくん、と呼ばれるくらいには色々とブッ飛んでいます。

ですがミファは初登場時、机にしゃがみ込んで、男なのか女なのかもわからない、もっと言うと昏めの表情で何を考えているのかもわからないキャラであったにもかかわらず、初登場の次のFILE24ではドニーに対して、

『なにを そんなに 焦ってる? ドニー』

と人の感情に聡い面を見せていますし、ドニーファミリーの中で最も特異、いえ、『殺し愛』の作品内において特異極まるキャラクターだと私は考えています。

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