休日出勤完了して、とりあえず可愛いだけじゃない式守さん15巻をたった今、読破致しました。
と言っても、マガポケで一度は読んでいるんですけどね。
本当は昨日の内に書きたかったんですが、休日出勤が早朝から出てくれと言われればさすがに、全部読んでからブログで感想をまとめる時間が足りんかった……
でも記事そのものは7日の日に投稿したことにしておくぜ(この記事を書いているのは8日の20時過ぎです)
表紙はショートカットの、空手をやっていた頃の式守さん。
中学生の頃なんでしょうが、うん、これは可愛いよりもカッコいい成分が三割マシですな。
さて肝心の話の中身ですが、14巻で式守さんとの出会いの経緯を和泉くんに明かしてくれた隼瀬さん。
そんな隼瀬さんに和泉君がかけた言葉は、
『どうして……式守さん覚えてないの……?!』
引用 真木蛍五/講談社
隼瀬さんのヒドイっすよね? と同意を求める気持ちも、わからんでもない。
あんな優しくされたら隼瀬さん本人としては、忘れられるモノでもないしょうからなぁ。
もっとも、和泉くんも、14巻のオマケ漫画であったように、式守さんに入学前の入試で助けられているんですが、そのことも式守さんは覚えていなかったようで……(汗)
和泉くん曰く、
『あの人にとって人を助けることは 特別でもなんでもないんだと思う』
だそうです。
うん、世の中には色々な人がいますからね。
いやー、社会に出ると色々な人に会いますよ。
仕事を助けて貰っているのにグチグチと悪口言っているような人もいれば、率先して周りをフォローする人もいます。
いや、これでどうして同じホモサピエンスという分類になるのかなぁ、と首を傾げてしまうくらいには違いが有り過ぎて、もし宇宙人が人間を観察していたら、本当に同種なのか? と疑問に感じるのでは、とフト読みながら考えてしまいましたね。
そういう浮世の諸々を一時でいいから忘れたいがためにこういうお話を読んでいるのにねぇ(汗)
閑話休題
そして、式守さんにたった一度とはいえ、お世話になった隼瀬さんがどうしてあんな意地の悪い態度を取っていたのか。
そうですか、自分でもわからないんですか(微笑)
引用 真木蛍五/講談社
若い時分にはよくあることなんですが、そこは和泉くん、ぷっくりと頬を膨らませ、お怒りになり、隼瀬さんの感情を全部言語化してしまいます(笑)
さらに追撃で『ちょっとメンドクサイけど』と言っており……うん、和泉くんって無自覚にこういうエグルような発言があるよなぁ(汗)
引用 真木蛍五/講談社
本人に悪気がないので周囲は怒るに怒れない、って感じかな?
式守さんに対する感想も、見栄っ張り、シャイ、気にしい、とか感じたことをストレートに他者に伝えているし、式守さん本人にも伝えているんですよね、わりと。
9巻の修学旅行関連のエピソードで、腐った卵味とかのハズレなフレーバービーンズが含まれたお菓子を購入しようとた際、当初は式守さん、和泉くんが負けそうなモノをどうして購入するのかと質問しているんですが和泉くん、普段表情があまり変わることのない八満さんがハズレを引いた際のリアクションが見たい、という理由で購入しようとすると、式守さん、あっさり購入を決断。
その際、和泉くん『ワルだね式守さん!』と良い笑顔で言っており、式守さんはフフフ……と声をあているのみ。
6巻でも、式守さんに童話とか読まなそう、とストレートに言って、式守さんに『失礼な』、と返された挙句、どういうお話しが好きなのか聞いて、醜いアヒルの子、という式守さんの返答に、悲しいことあった? 大丈夫? という、聞き取り方によっては失敬な発言しているんですよね(笑)
和泉くんの長所でもあり短所でもありますからね、素直なところは。
それにしても、式守さんといい隼瀬さんといい、狼谷さんといい、全国レベルの運動能力を誇る人物が随分といるんじゃないかな、和泉くんの周りには。
猫崎さんも運動能力は高いし、犬束くんも基本的に何でもこなせるし。
さて、素直になれない隼瀬さんのために、不運ではあるがお人好しな和泉くん、一肌脱ぐ事に。
式守さんが風紀委員で地獄の門番(違う)を担当する最終日、隼瀬さん、ちゃんと校則を守って、しかも式守さんが提案したニットでの登校。
が、そこでもうひと頑張りして素直になることは出来ず、新しいニットに衣替えしただけ、と心にもないことを言う隼瀬さん。
近くにいる和泉くんは、おそらく、内心で頭を抱えたかったんじゃないだろうか(汗)
なので、和泉くんが助け舟を出します。
昨日話していた空手の写真、隼瀬さんに見せて貰ったことを。
さらには、隼瀬さんが式守さんのことを良く知っているみたいだと。
そこで式守さん、ようやく隼瀬さんが過去に出会ったことのある女の子だと、確信を持ち……
引用 真木蛍五/講談社
隼瀬さん、シャイで素直にはなれない娘さんだけど、今まで頑張ってきたんだろうなぁ……
ありがとう、って言葉はいいなぁと思えたお話しでした。
しかし、この巻の『いいお話しエピソード』が隼瀬さんとの再開であったなら、ギャグは八満さんの『ムキムキチョモランマ』がかっさらっていったのではと個人的に想っています。
先述のエピソードで隼瀬さんとお買い物をすることになる式守さんですが、隼瀬さん、式守さんと和泉くんのデートのエピソードでも『メンドくさい』ところを存分に発揮しつつ、式守さんとのお買い物でも人見知り、コミュ症なとこを見せてくれます。
引用 真木蛍五/講談社
とにかく、隼瀬さん自身に湧き上がる感情を制御できていないようで、衝撃緩衝材がいないことを恨めし気に語っております(笑)
引用 真木蛍五/講談社
この流れをどうにかしたいと願っていると、八満さん登場。
いや、しかし八満さんもかなりの人見知りであるため、まったくと言って良いほど会話が成立せず(爆)
引用 真木蛍五/講談社
まぁ、私も人の顔を覚えるのが不得意な人間なので、気持ちはわからんでもない(汗)
しかし、八満さんと式守さんが遭遇すると、隼瀬さんを交えてお買い物やお食事をするのですが、式守さんは自然体、残る二人の人見知りは気まずさで汗ダラダラ(笑)
話題を何とかひねりだした所、式守さんが、八満はゲームもやっているよね、という話が出て、これがちょうど八満・隼瀬コンビのクリティカルな話題でした。
隼瀬さんは、高校受験のためにマッシュタウンという名のゲームから一時期離れていましたが、たった一人いるフレンドさんはそんな彼女のことを待ってくれていたので、ゲームが変わってもフレンドでいたこともあり、隼瀬さんは友達だと思っている、と。
そこで出てきたフレンドの名前が『ムキムキチョモランマ』
しかもそのレベル、832(笑)
引用 真木蛍五/講談社
誰だそんな素っ頓狂な名前をつけた奴は、と思っていたら八満さんが『く、【くまむし】か?』と反応を見せます。
……そうだな、可愛いだけじゃない式守さんの漫画に登場する人物で、ムキムキチョモランマ、という名前でゲームをプレイするキャラは誰? という項目があったら、読者は八満、と即答しそうな気がします(汗)
しかし、ゲ―ム内での、八満さんと隼瀬さんの二人の出会いがスゴイ(笑)
右も左もわからずにゲームを始めた隼瀬さんに声をかけたキャラの名前がムキムキチョモランマ、ゲーム内のレベルが832!
が、八満も人見知りなだけで良い娘さんなんだよ。レベル上げが大変なゲームだから、一緒にやろうと言っているから。
結果、二人はリアルでもすぐに打ち解けたのですが、これで除け者になってしまった式守さん、拗ねてしまいます(笑)
引用 真木蛍五/講談社
うん、ムキムキチョモランマ……式守さんの漫画の中で一番のパワーワードじゃね、コレ?(笑)
あとは、式守さんが、隼瀬&八満がやっているゲームに挑戦するお話もありますが、こちらは特筆すべき事柄はないかなぁ。
オマケの漫画は中学時代の式守さんについて。
サラッと流しますが詳しく知りたい方は15巻を購入しましょう(布教、布教♪)
うん、やはり男の子が嫌いなようですね、中学時代の式守さんは(汗)
男子が『話しかけると殺し屋みたいな目つきするじゃん……』と言っております……
しかし、中には物事をキチンと見ている人もおりまして。
この田烏(たがらす)くんという彼は、周囲のことをよく見ており、女子の体調が悪くなった時も、周囲の面子が心配していたのが最初だけであったことを快く思っていませんでした。
体調を崩した女子に最後まで付き添ったのが、この田烏くんと、式守さんの二人のみ。
しかし式守さん、最後まで田烏くんがその女子に付き添ってくれたことがかなり意外なようでして、これには田烏くんがムッとしておりました……そりゃ、そんな冷たい奴だと思われていたのか、と考えれば腹の一つくらいは立ちますなぁ。
引用 真木蛍五/講談社
それでもきっちりと、評価すべき所は評価しているのが、中学時代の式守さんをして『大人びてるね』と評させるのでしょうなぁ。
ところで田烏君、キミは島崎さんと仲良くなれたのかね?(ニヤニヤ)