『SPY×FAMILY』スパイファミリー アニメ第一話 オペレーション【梟】(ストリクス)視聴後の感想 ネタバレあり

SPY×FAMILY

『SPY×FAMILY』スパイファミリーのアニメが、4月9日の23時にとうとう放送が開始されました。

私はABEMA TVで動画を見ましたので、30分遅れでの視聴になりますね。

引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社

アニメの第一話の内容は、基本的に漫画の内容を忠実になぞっている印象がありますね。

しかし、こうして改めてアニメ化されてた作品を見ると、自動車のブレーキが細工されて外交官が事故死するというシリアスな展開から、一転して東国(オスタニア)の外務大臣がハゲであることを写真で証拠として収める、という何ともマヌケなもの……

引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社

いや、こんなので『よくやった これで奴を辞任に追い込める』とかって、無理やん、と突っ込みたくなるコメディ展開が始まるんですから……んー、遠藤達哉先生、どれだけギャップのある展開を研究したのかと考えてしまう(マジで)

スパイであるロイド(黄昏)の、ロバートという人物に変装してカレンという、後々に出てくるエドガーの娘のガールフレンドとして交際をしていたのですが、『君の話には知性を感じない』とかって漫画の時も思ったけど、アニメ化されると、普通に考えて有り得ない会話がかわされているので、これも一つのギャップなのかと唸ってしまいます(大嘘)

まぁ、一番の引き付けというか、笑いをもたらすべく仕込んだトリガーは、『結婚して子どもこさえろ』で黄昏がコーヒーを吹き出すところに、『猶予は一週間とする』というナレーションと共に、『7日で子どもを作れと?!』と新聞を真っ二つに裂いてしまう黄昏……

引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社

数コマで笑いのトリガーをこれでもかと仕込む構成なのは、やはり1000万部を超える部数を誇るコメディ漫画というところでしょうか。

それを忠実になぞれば、そのコメディとしての笑いの力は、アニメ=声があり、音楽があり、キャラが動く、という素晴らしい力を借りることによって何倍にも膨れ上がるでしょう。

しかし、ロイド役の江口拓也さん、基本的に淡々とロイドの声を演じております。

コーヒーを吹き出し、新聞を真っ二つに裂いて叫んだシーンは例外ですが、だからこそこれもギャップを活かしたロイドとしての演技だと思われます。普段、落ち着いているからこそ普段とは違う声音になった時のギャップが活きてくるんでしょうね。

あるいは、淡々と演じているからこそ生まれる笑いもありますがね。

そしてこの時点で出てくるメインキャラの二人目、アーニャ・フォージャー。

声優は種崎敦美さん。

アーニャの声を種崎敦美さんが素晴らしい演技で彩ってくれています。

引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社

まぁ私は、アーニャの『ちち』という台詞をとにかく、かわいく演じてくれたならば不服は無い、という理由で丹下桜さんを推しましたが……種崎敦美さんのアーニャも実に可愛らしい。

『ずっとまえからちちのこどものアーニャです』

ついついププ、っと笑ってしまう発言ですよね。ロイドの『いらんこと言うな』と淡々と内心だけで思っているのだが苦々しさを通り越しているのが想像出来て笑えてきます。

アーニャがはぐれそうになったことで、手をつなぐことになるロイドですが、スパイ故に片手が塞がれると敵襲に備えられないと危惧しますが、それをテレパシーで知ったアーニャが、危険があると勘違いして『けいかい』してしまうシーンも可愛らしいし、それを見てロイドが『手つなぎは早かったか?』と淡々と焦るのも微笑ましい。

『知らなくては、この生き物について! 外交然り! 相手を知ることが和平への第一歩!』

『アーニャをしると せかいがへいわに?!』

引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社

もうギャップの爆弾を次から次へと放り投げてくる構成に私の腹筋は崩壊寸前です。子どもを前に、『知らなくては、この生き物について!』と淡々と思考するのもオモロイし、夜中にこんなアニメ流しちゃいけません、腹が痛くて眠れなくなるでしょう(誉め言葉)

しかし、種崎敦美さんのアーニャの演技がスゴイですね、特に泣き声。

『今からでも他の子に替えた方が……』とロイドが考え出した途端に『うぅ、すてたらやぁぁ、アーニャ、おかいとくどだよぉぉぉ!』と泣き叫ぶのも素晴らしければ、泣きやませようと、ピーナッツを買ってやると言うと、ケロッと泣きやんで『ピーナッツっ!』と喜ぶアーニャを見ていると……いやぁ、子どもって確かにこんな感じなのかと思ってします。

そりゃロイドじゃなくても黄昏て途方に暮れたような顔になってしまうよなぁと思ってしまいます。

引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社

【子どもは自分の気持ちをうまく言葉にできません 察してあげましょう】

いやぁ、そうだよね。スーパーとか行っても、時々アイスを買ってとかオヤツ買ってと泣いてダダをこねるお子さんとかもいますが、確かにうまく言葉に出来ないよなぁ、子どもは。

『尋問してはダメなのか』と呟く黄昏よ、いくら子育ての経験がなくてもそれはダメだとわかりそうなものだろう(汗)

『世の親たちは、こんな高難度ミッションをこなしているのか……!』と感嘆するかのような台詞が出てきますが、そうだよなぁ、超高難度ミッションだよな。

何かの漫画で、その作品内で有名な女傭兵が、子育てはどんな戦場よりも厳しかった、というような台詞を発していた記憶がありますが、ロイドの台詞を聞いて、そういう台詞を発した作品が過去にどこかであったよなぁ、と思い出しましたね。

そしてフランキーを演じる吉野裕行さんさん……なるほど、軽薄な感じで確かにフランキーのイメージに沿っている。

こういう感じで演じるのか、なるほど。

引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社

ロイドがフランキーに会いに行っている際に、ロイドの通信道具を用いて遊んでしまいますが……多分、第一話の中で一番怖いロイドは、アーニャの想像上のロイドなんじゃないだろうか(汗)

引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社

漫画版だと、エドガーの背後に回って銃口を突き付けているシーンが最も怖かったんですが、アニメ版の方は、漫画版ほどの迫力は感じませんでしたね……唯一の不満点が、ここでしょうかね?

さて、ロイドの隠れ家がエドガーにばれてしまいましたが、待ち伏せしていたエドガーの手下とロイドの戦闘シーン。

引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社

実になめらかな作画、良い戦闘シーンなんですが、集中線やコマ割りが巧みなのか、迫力、という点では漫画版の方が上だったのでは、という気がしないでもありませんでした。

危険を冒してまでエドガーの本拠地に乗り込んで、アーニャを取り返すロイドの、『スパイ失格だ……!』という感情を読んで、『ちびゃ~~~~~!』と叫んでしまうアーニャ。

そんなアーニャを見て、子どもが泣いていると腹が立つ理由が何となくわかった黄昏ことロイド。

『スパイ失格? 違う 失態なのはあの子を危険に巻き込んだことだ そうだった……子どもが泣かない世界 それを作りたくてオレはスパイになったんだ』

ここの江口拓也さんの台詞は淡々としながら、決意に満ちたものに聞こえました。

流石プロの声優。

引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社

漫画版でも、ジャンプ+でロイドの幼少期と思しき頃の漫画が、ちょうど掲載されていましたので、今のうちに読んでおくといいかもしれません。

この辺りは、現実のウクライナ情勢が絡んだから描き始めたのではないかな、と推測していますが……

無事にアーニャを救い出すことに成功すると、警察署に逃げ込むよう指示しますが、エドガー一派をまとめて叩き伏せて拠点から出てきたロイドを待っていたのは、『ちちぃ~~~~』と愛らしい叫びをあげて駆け寄ってくるアーニャ。

『アーニャおうちかえりたい ちちとアーニャのおうち』

『おいてかれたらアーニャ なみだでる』

いや、このシーンはいいね、本当の親子みたいで。

最後はイーデン校の入学試験にトライするアーニャのシーンになるんですが、本日最後のアーニャの顔芸が見られます(笑)

引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社

無事、一次試験を合格したアーニャを抱きかかえ、喜ぶフォージャー親子ですが、いや、微笑ましいわ~

引用 遠藤達哉 SPY×FAMILY製作委員会/集英社

しかし、アーニャがロイドに添い寝すると、大声をあげて『オレの命狙ってんのか?!』と本日一番慌てた江口拓也さんの演技が聞く事が出来ます。

まぁ、多分、本当にロイドが慌てたのは多分、今日の放送ではこのシーンでしょうから、これ以上慌てたロイドの声が聞ける日がくるのかどうか。

コメディ路線で聞けるといいんですけどね、あまりシリアスな方面では聞きたくないけど、そんなそんな危ないシーンは無いはずだから、期待しています。

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