筒蛇でかすぎぃぃぃぃ……っ!
第六話『道連れと獲物』の最大のインパクトは、終了間際に出てきた筒蛇だろうなぁ……個人的には中ボスだと思っております、筒蛇。
引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会
筒蛇についてはまだ再度取り上げるとして、最初から順を追手第六話『道連れと獲物』をネタバレ込みで振り返っていきたいと思います。
なので、まだ未視聴の方はブラウザバックをどうぞ。
今回は原作の『錆喰いビスコ』一巻の169Pの辺りから、205Pの辺りまでを映像化していますが、オリジナルのエピソードはありませんが、原作とは順序を入れ替えていますね。
最初は発破ダケにハガネグモの毒を混ぜて調合して、それで矢を撃ったミロが霜うさぎを捕らえているシーンからです。
か、かわええじゃないか霜うさぎ!(ラブリー)
引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会
こ、これはイミー君と同列にまとめて『ウサギ』の項目で扱った私の不明を恥じるばかり……かわええわぁぁ、霜うさぎ。
で、食べるとどんな味がするんですか(オイ)
贅沢を言うなら、一巻の地の文で出てくる『人ほども大きい殺人トンボ・抱きヤンマ』なるものを見てみたかったな……まぁこの地の分は回想だから、出ないだろうとは思っていましたけど。
しかし、チロルは完全にコミカル系のキャラとして確立されつつある。
見て下さいよ、氷漬けになって生きているチロルを、そしてそれを見つめるビスコのこの顔(笑)
引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会
ミロがチロルに手渡したのは、177Pに記述がある『骨炭カイロ棒』ですかね? 原作ではこれをぱきぱきと折って、橙色に灯ってきたところで服に押し込む、とありますが……多分骨炭カイロ棒。
ちなみに、ビスコがチロルの額に押し当てたのも骨炭カイロ棒と記述があるので、ほぼ確定かな。
それにしても、チロルの額に骨炭カイロ押し付けている時のビスコの顔(笑) 第六回はチロルが絡んだ時のビスコの表情が面白い(笑)
引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会
まぁこれだけギャンギャン騒がれれば、アクタガワだって二人を放り投げたくなるよなぁ……うん、気持ちはわかるぞ、アクタガワ。
引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会
しかし、霜吹語は難しい……これでも青森に住んでいたので、ある程度方言には自信があるんですが……青森の年寄り同士の会話みたいだったぞ、チロルと霜吹商人。
そして、ビスコ。どうしてニュアンスだけで侮られたとわかるんだ、マジどうしてわかる?
灯し茸が使用されるシーンは、中々に幻想的。
引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会
だが、私は個人的に、今回抱きヤンマも見てみたかったが、それ以上に見たかったのが、ジャビの傑作である菌術、地蔵ダケ。
何それ、と思われるかもしれませんが、原作ではビスコとミロの会話の中で出たもので、発芽するとそこから地蔵みたいなキノコが咲きます。
この出来具合が素晴らしく、毎回、表情が微妙に異なるほど。
でも、それを説明するビスコに対し、ミロは『でも、それ、何に使うの?』と問われると、
『そりゃ、お前、お盆とかに拝んだり。……便利だろ、すぐ地蔵が咲いたら』
と言っていたんですが……このキノコ、見てみたかった。スゲェバカバカしいから、ケタケタ大笑い出来ただろうに(笑)
ビスコ、ミロ、チロルのやり取りの中で、チロルが過去に的場製鉄に勤めていたことがあり、本物かはわからないものの、出土したテツジンの補修を行った、という伏線がキッチリ張られています。
『どんどん工員が錆び死んでって、一番下っ端だったあたしが、現場責任者になる頃、命懸けで逃げたんだ』
原作ではエスカルゴをかっぱらっているんですが、その文はカット。
そして、ちょっと時間ちょうだい、と言っている間にビスコとミロの二人で話していますが、こちらも原作ではすぐにチロルが修理してしまうんですよね。
脚本担当の方が、どうすれば物語がうまく流れるか考えながら、尺の都合なども考えながら話を組み変えているのがよくわかります。
このビスコとミロとの会話のシーンで、ジャビとの回想が入っていたのは、個人的に良かったと思います。
引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会
ビスコがジャビを助けたい、と思う気持ちを視聴者にさりげなく、しかしわかりやすく提示している。
ヤンチャそうな子どものビスコも……いや、可愛くは、ない、かな?(汗)
その後は、重油ダコとの戦闘シーンですが、もうまるっきりジャンプじゃないかと言いたくなる展開ですよね。
重油ダコの親玉にミロが矢を番えて弓を構えたところに、ビスコが手を添えて教えるところなんて、まさに努力・友情・勝利! って感じ。
『お前なら撃てる。当たる! 俺にはわかる。お前に、背中を任す!』
『二つ、だけだ、弓には。まず、よく見ること』
『それと……信じること』
引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会
本当に、どうしてこのアニメが深夜枠なんだよぉぉぉ(疑)
ジャンルが完全に深夜のものじゃなくて、熱血努力友情物語じゃんかよぉ(歓喜)
この重油ダコの親玉をブッ倒して、錆喰いのキノコの痕跡(胞子)を見つけたあとで、今回のボスである筒蛇襲来。
まぁ、これは最初の画像で見せた通り、もうどうやって倒すんねん、と突っ込みたくなる巨大さなのに、こんな化物と対峙しているという状況下で、鬼のような形相で修羅めいた叫びをあげてバイクで吶喊してくるパウー。
引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会
んー、ここで終わってしまうんですよねー……うぎぎぎぎ、いい感じで引っ張るではないか、監督さん。次回の放送が気になる引っ張り方ではないか。
と言うより、こうやってアニメにして貰うと、この状況下でビスコに襲い掛かったパウーは何やってんねん、と思ってしまう。
そりゃ、愛しい弟をテロリストが誘拐したと誤解しているから、筒蛇という化物がいる状況下でビスコとバトルを行うという無謀が出来てしまうのでしょうが、貴女、自警団のトップでしょう? いついかなる時でも冷静な判断をしないと、団員さんや弟のミロが死んでしまいますよ(汗)
もっとも、この作品に出てくるメインキャラクターのビスコとパウーが、猪突猛進という四文字熟語が大変似合うキャラクターなので……
そんな猪突猛進ぶりになのに、原作ではビスコの『なんで、俺達の場所がわかる?』という質問に、『ミロの指輪に、発信機を仕込んでいる。十四の頃から、常に外さぬように言ってある』というブラコン・シスコン発言がありますが、ここのやり取りがどうなるのか。
特に、ビスコの親離れ・子離れ発言に対するパウーの反応が愉しみ(愉悦愉悦♪)
この筒蛇との戦闘シーンは中盤の要になると思いますので、大いに期待するとして、
『神の茸、錆喰いをその手につかむとは、キノコ守の本懐。あやつら中々やりおるわい。
だが真の敵は人間だぞビスコ。次回『奪われた錆喰い』
ありゃ、奪われてしまうんかいな?』というジャビの―齋藤志郎さんのナレーション。
やっぱり、その回に回想を含めて登場している人物によって、次回予告がされていますね、これは。
次回出てくるのは、ビスコとミロを除けば、パウーが確定。
そして、錆喰いを奪うのはどう考えたって黒革。
しかし、黒革はすでに二回次回予告を担当し、パウーはまだ一度だけ。ならば、次の次回予告は多分、パウーがするんじゃないかなぁと思いますが、放送回数によっては三回の可能性もあるんだろうか?
ちなみに次回予告は、一回、六回がジャビ、二回がパウー、三回、五回が黒革、四回がチロル、となっているので……
うん、多分次の次回予告はパウーでしょう。
あとは、エンディングテーマを歌っているのはビスコ役の鈴木崚汰さんと、ミロ役の花江夏樹さんなんですが……いや、普通に上手いんですけど、鈴木崚汰さん、ビスコの声で歌っているのにコブシの利かせ方が異常にうまくないですか?(汗)
声優さんが、自分の発声ではなく、役の声(錆喰いビスコの場合、赤星ビスコとしての声)で歌うのって、スゴイ難しいと聞いたことがあるんですが……どうしてこんなにコブシをきかえられるの(困惑)