錆喰いビスコ第十一話『おれがビスコだ』を視聴後の感想 ネタバレ込み

タイトルの『錆喰いビスコ』及び第十一話のサブタイトルの『おれがビスコだ』の標題を回収した第十一話になる訳ですが……

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

わざわざネタバレ込み、とタイトルに書いているブログを、検索して読みにきてくれている訳ですから、ネタバレがあってもOKな訳ですよね? あーゆーれでぃ?(英語はロクにできないくせに)

霜吹駐屯地にはパウーがまとめている自警団の生き残りがいるので、その彼等を指揮して貰うべく、チロルが自動車でパウーを乗せ、霜吹駐屯地に向かうシーンから始まっています。

最初はパウーと合流したチロルのシーンからなんですが―パウーさんはそのパワーが規格外な訳ですが、バイクのスピードも規格外であると、チロルは仰っています(汗)

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

でも多分だけど、チロルの発言の方が正解な気がする(笑)

原作ですと、霜吹商人達がいる土地なんで、多分霜吹の辺りが最終決戦地になると思うんですが、テツジンがその場を去ってしまうので、アニメ版のジャビとミロは九死に一生を得る事になります。

原作にはない、ミロとジャビの、テツジン及び、錆びについての考察をしているのですが……この辺は瘤久保慎司先生からの指示が入っているのかどうかが気になった所ですが、監督さんのオリジナルなのかな、と個人的には思っています。

でもこのミロとジャビのやり取りでグッときたのは、ジャビの独白のシーン。

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

『同じ目だ。ビスコは死んでおらん。繋いだのだ、魂を、小僧に!』

育ての親ならではの心情を、齋藤士郎さんが好演されていて、個人的にはグッときましたね。

そして、ネオブラックスキンタイムの、テツジン役を『あ・か・ぼ・しぃぃぃぃぃ』という具合に、妄念を想わせる呟きを延々と発し続けている津田健次郎さん。

うん、困ったら津田さんに、【何とかして】と丸投げしておけば何とかしてくれそうな安心感がありますな(笑)

錆喰いビスコに話を戻しますが、テツジンが向かった先は、カルベロ。

第五話『こどもたちの砦』で登場した町、カルベロ。

そこにいるナッツを始めとした子どもたちのもとに、ツダケンジロウ、じゃなかった(汗) テツジンが襲い掛かります。

この時のやり取りも、ビスコやミロと出会ったことによる子ども達の成長、変化、そしてミロの変貌というか、ビスコ化(?)に戸惑っている様子も、各声優さんたちが好演されています。

所々で、様々なアニメのオマージュと思しきシーンも見受けられますが―うん、びすこ部でのインタビューを聞いてみたら、やはり色々と狙って描かれたようです(笑)

まぁこれは創作を志した方ならば、わかる感覚なのではないでしょうか。

バンド演奏を始めたミュージシャンの卵が最初にやるのはコピーバンドが定番ですし、作家の卵も二次創作や、『こういう作品が書きたい』と思って似たような作品の構想を練ったりとか。

個人的には共感できますし、錆喰いビスコのアニメを見て、面白いなと思った方が創作の道を歩み出す好循環に繋がればと思います。

話を錆喰いビスコに戻しますが、カルベロの町で、テツジンこと、ツダケンジロウに追いついたミロ(違う)

最初は一人でテツジンと戦っていましたが、途中でパウーが参戦、そしてチロルとジャビも合流。

パウーがテツジンの顔をぶん殴る、というシーンの付合性を考えると、ここから原作の314Pの途中から再開、という形になります。

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

しかし、エスカルゴ空機から飛び降りてテツジン殴りつけるとかって、パウーさんや、アンタほんまに人間かいな(汗)

主人公のビスコよりも身体能力で上をいっている可能性があるじゃねえか……しかもパウーは、錆に身体が侵されている状態なのに。

ここからはエスカルゴ空機の編隊、戦車隊、イグアナ騎兵に子ども達の避難を任せ、忌浜自警団文字通り総力戦での戦闘摸写、ミサイル、砲弾の雨霰。

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

しかしこれもテツジンによるブレストフ〇イアー……いや、微妙に違うか?(汗) によって錆びつかされ、ほぼ全滅の憂き目に。

本日、二度目のテツジンの勝利ですが、ミロはしつこく忌浜に向かうテツジンを追跡。

忌浜に向かったテツジンを戦車隊の砲弾が歓迎しますが、当然のことながらそんなものがテツジンに通じるはずもなく(泣)

ここで追いついたミロ、三度目の正直なるか、背後から弓矢を放ち続けますが、乗っていたアクタガワごとテツジンにぶん殴られてしまいます。

いや、アクタガワ、ひっくり返って砂地に埋まっているんですが、アクタガワの頑丈さ、耐久性はどうなってんのかなと思ったのは私だけでしょうか?(汗) 完全にアクタガワ、オーパーツとしか思えない頑強さやん。

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

普通ならテツジンのコブシを受けたらバラバラに砕け散ってもおかしくないはずなんですが……(WHY?)

忌浜の壁の中からは、パンダ先生のお世話になった人々が、固唾を呑んでミロの活躍を祈るような気持ちで見つめていますが……いや、ミロがテツジンの胸をナイフで突き立てるシーン、花江夏樹さんの叫びが鬼気迫ってスゴイですね。

しかし、ミロの健闘もむなしく、テツジンに一蹴されてしまいます……ここまで、かと思った時、奇跡は起こった! ……という感じなんでしょうけど……

えと、その、ですね。

テツジンの胸から、人の腕が動き出すシーンは、感動的な音楽が流れているんですが……ここ、ミュートにしてちょっと見て貰いたいんですよね。

個人的にはホラーのシーンだと思ってしまいました、冗談抜きで(汗)

だって、壁の中から人の腕が突き出てきて、もぞもぞと動くんですよ(悲鳴)

音楽の力って、とっても偉大だったんですね。あのシーン、音楽なければおっかねえよマジで(汗)

タイトル通り、ビスコが錆びの中から復活するわけですが……うん、視聴者の人からすると、大別すると、どうしてビスコが蘇ってきたのかわからず置いてけぼり状態でポカーンとしている人と、よっしゃビスコ蘇生したヒャッホー! と歓喜している人の二種類がいると思うんですがどうでしょう?

引用 錆喰いビスコ/電撃文庫 錆喰いビスコ製作委員会

ちなみに私は原作を知っているのでそのどちらでもなく【次の話で終わりなのか、ちょっと寂しいな】という感傷でした。

ビスコが蘇生した理由については、おそらく次の話でフォローが出てくるでしょう。

錆喰いビスコはジャンプ的な【努力・友情・勝利】のお話しなので、科学的で理路整然とした蘇生理由ではないでしょうが(原作でもそうだし)、ご都合主義でもいいじゃん、私、ビスコが死んだままのエンドよりはこっちのエンドの方が気持ち良く見れるもの、という立場ですので悪しからず(笑)

そして、鈴木峻太さんのコブシが利いた、歌が戻ってきました!

こちらの動画では、赤星ビスコを担当する鈴木峻太さんと、猫柳ミロを担当する花江夏樹さんに、監督さんからインタビューする動画があるんですが……

この動画内で、あるんでが【花江さんもソロが流れますが、EDを歌うにあたってこだったところはありますか?】という質問があるんですよね。

この質問での、花江夏樹さんが回答が実にふるっていまして(笑)

『僕は崚太君の声を聞きながら録った、声を聞きながらというか最初に聞かせていただいて、でー、録ったんですけど、歌い方のクセが強過ぎて、全く参考にならないんですよね』

こちらの記事を読んでいる貴方、是非、もう一度、赤星ビスコが歌う『咆哮』を聞いて下さい。

もう演歌なんじゃないのと耳を疑うくらいには独創的、いや、コブシがききすぎている歌なんですが、やや控えめかつ爽やかな感じのミロが歌っていると、、不思議に調和するこの謎(汗)

なのに、前回のように、ミロ単体での咆哮を聞くと、何故か物悲しさを覚えてしまうという……

咆哮についてはこのくらいでいいでしょう。

今回の次回予告は、満を持してのミロでした。

『弓に大切なことは二つ。

一つは、よく見る事。

一つは、信じる事。

次回、弓矢の二人。

当たるよ、ビスコ』

あぁぁぁぁ、もう錆喰いビスコ終わっちゃうんだなぁ……

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