何か、ここ最近のリコリス・リコイル、最初に日常パートやる印象があるような……でも第九話は最初からシリアス全開戦闘シーンだったか。
それにしても三十分の視聴時間が体感でその半分くらいに感じるの、本当不思議です。
くるみは人工心臓の移植なんて大がかりなものなのだから、論文経由から何か情報を探れないかと調査をしていましたが……
引用 A-1 Pictures/アニプレックス
いきなり喫茶リコリコ閉店のお知らせを千束がするシーンから始まる訳ですが……第十話でミズキとくるみが喫茶リコリコから退去、というのは意外でした。
ミズキはイケメンを求め、DAから命を狙われているくるみは国外退去を選択したのですが……これ、まだ退去はしていないから、最終話前までに再登場してくるかな。
DAの本部は真島の本拠地を、彼を支援しているマフィアを捕えることで炙り出すことに成功、見つけ次第、殺害をリコリスたちに命じます。
さて、第九話で真島さん、アラン機関の二人を拉致している訳ですが―いや、真島の言うことも一理あるんですよね。
引用 A-1 Pictures/アニプレックス
『ハァーん、心臓ねえ。お前等の関係は大体把握した。哀しい勘違いだな、お前も罪な奴だ。憧れのヨシさんがこんな奴だと知ったらさぞかしガッカリするだろうなぁ』
いや、ごもっとも。
真島『でもよぉ、思い通りにならないからって手を出すのはアランのルール違反だろ? お前、大丈夫なのかぁ?』
吉松『彼女が道を違えたのは私のミスだ。責任を果たす』
真島『なら俺も殺すか?』
吉松『君は優秀なチルドレンだよ。銃は千丁で足りたか?』
真島、テーブルの上にあった空き缶を腕でなぎ倒す。
真島『恩着せがましいわ。俺も奴と同じだぜ、思うままに生きている。だから思うままにアンタをブッ殺すかもしれない。いいのかそれでぇ?』
吉松『アランの理想を果たせるならば、命だろうと捧げてみせよう』
引用 A-1 Pictures/アニプレックス
二人とも悪党めいてはいるんですが、信念はしっかり持っているのを見せてくれますなぁ。
特に吉松、身動きすら出来ない状態で拳銃突き付けられてるのに、平然と命だろうと捧げてみせよう、とまで言い切るのだから。
でも、真島が言う通り、アラン機関、これまでの吉松シンジの行いを見る限り、DAと同じ香りがするんですよね。
善良な組織では、ないわなぁ。
あと、気になるのは、姫蒲かな。拘束されているんですが、どうにも気になる……勘ですけど。
たきなは、監獄にいる囚人である真島の依頼主に尋問を開始していましたが……たきな、以前よりも手段を選ばなくなっているように『一見』すると見えます。平気で肩の関節を外していますしね。
でも、致命傷になりえる攻撃は放っていなかったことが、彼女は不殺を志す千束とタッグを組んでいたんだな、と思わせてくれましたね。
まぁ、あの状況下で囚人殺したら大問題になるのは誰でも予想できるから殺さなかっただけ、という線も有り得そうですが(汗)
そしてDAのリコリス及び楠木と、画面越しとはいえ真島との邂逅が果たされます。
それにしても今回の真島、悪役というのは綺麗事を言わないからこそ説得力のある真実を突くんですが、
『正義の味方気取りの悪党がどんな奴等かってことだよ』
『善悪の物差しは現代においては法だ。お前等は法の下に存在しているのか?』
いや、説得力を持った正論で悪党が論破してくる……それだけDA側も悪党じみたことをしていることの証左なんですけど、いやぁ……コレ、悪役に魅力がある、というよりはDA側が酷過ぎるだけのような気がしてきますね(汗)
引用 A-1 Pictures/アニプレックス
『だがなぁ、悲惨な現実を知らなければ、平和の意味さえ人々は忘れてしまうんじゃないのかぁ? 与えられるものではなく、勝ち取るものだってことをなぁ』
『善悪の天秤ってのはな、どっちに傾くにしても、お前等みたいな存在に操られるべきじゃねえ、バランスを取り戻さなきゃな』
いやぁ一々もっともなんだけど、これを言っているのがテロリスト側だということが、何とも……そしてそれに説得力が出てしまうという状況が、いやはや。
そして喫茶リコリコが閉店することを知って、その理由を尋ねたり、閉店なんてやめようと言いに来る常連客さん達。
常連さん達が帰ったのを見送り、成人式の際に着る着物を出したミカはそれを千束に着せます。
引用 A-1 Pictures/アニプレックス
過去を振り返る彼女に対し、罪悪感に圧し潰される寸前のミカは吉松シンジとの約束を口にします。
『彼女を、最強の殺し屋として育ててくれ』
……コレは、キツイ。
そりゃ言えねえわ……ミカじゃなくても、コレは言えねえわ。
ただでさえ人工心臓にして負荷がかかっているのに、そんな心理的な負担まで千束に負わせられんわ。
でもミカ、これ、因果応報なのかな?
『リコリスの現役は精々18だ。それだけ生きれば十分』
殺しの道具として当初は見ていたミカへの、罰でしょうか。
が、罰があれば救いもあるのが人生……千束のその後の対応にミカは救われたことでしょう。
『ありがとう先生、私に決めさせてくれて、ありがとう。
それ聞いてたら、多分、私は負けてた。
そんで仕方なくリコリスの仕事してたと思う。
んで、嫌なこととか辛いことは、全部先生やヨシさんのせいにするんだ。
それは嫌だわぁ~、うん、ナイナイ」
ミカの教育、育て方が良かった、というのもあるんでしょうなぁ。
引用 A-1 Pictures/アニプレックス
『私の仕事も、このお店を始めたのも全部私が決めたこと。それをさせてくれた先生とヨシさんへの感謝は、今の話を聞いても全然変わらない。二人共、私のお父さんだよ。それが一番うれしいって感じがする』
天使だ、天使がここにおるぅぅぅ!(号泣)
そりゃ自慢の娘だよなぁ、ミカァァァ!(号泣)
話は変わるけど、知事の声優さん、スゲェと思いました。
こんな感じで政治家さん言うよなぁ、ってイメージを的確に突いている気がします。
引用 A-1 Pictures/アニプレックス
都知事役の声優は所河 ひとみさん(しょがわ ひとみ)、と言う方ですが。チョイ役なのは確かなんですが、政治家ってこんな感じ、というのを短い台詞と声音で表現しているのは素晴らしい。
話をリコリス・リコイル本編に戻しますが、千束はミカと共に父親であるヨシさんを救おうと、延空木へ向かう決意をしますが、そこが最終決戦の場所になるのか、それともOPで予想したように電波塔が最終決戦の場所になるのか。
そして銃取引事件の千丁の銃、真島はこのように使うのか……これまでに使っていた銃が、銃取引事件で用いられていたものだと私は思っていましたよ。
でも真島の使い方、よっぽどうまいサクラがいないと、望む成果には至らないんじゃないかな?(汗)
これでリコリスを炙り出すのは、かなり無理がある気がするよ、バランサー真島(唖然)
そおそも、作中ではちょっと、有り得ないくらい慌て過ぎたサラリーマンと、状況を全然把握しきれない警官さんのせいで、なおかつ不運なことも重なって血が流れていますが、そうはならんやろ? というツッコミが正直起こりそうな展開で、見ていてポカンとした、と言うのが本音です。
まぁでも、真島との決戦はしっかり描いてくれるでしょう。
そして、ロボ太が色々とハッキングしているんだから、ここはどう考えたってくるみの出番なんで、またミズキと一緒に再登場すると思って大丈夫ですよね足立監督?
とりあえず、来週を私は待ちます。
本日もA-1 Picturesの皆様、ありがとうございました。
もう完成はしているのかもしれませんが、来週分も頑張って下さいm(_ _)m