『殺し愛』ネルソン・ノーブルの声優は誰?

『殺し愛』における、発表されているキャストの考察は終わりましたが、それ以外にも登場するキャラクターは数名おりまます。

引用 Fe/KADOKAWA

エウリペデス・リッツランの奥様であるホーク・リッツランにドニー子飼いなのか、ホーさんみたいな外様の部下扱いなのか今一つわからないジム、11巻でリャンハをいたぶっているジンテイか、過去の回想で度々出てくるスンハ、あるいはその上司のイーサン・ホワン、ダンクワース夫妻に、ドニーに育てられた本物の〇〇・〇〇〇〇とか……

うーん、いや、エウリくん、奥様はあれで『あちこちでそこそこ恨みも買ってる人って感じ』と言っていますから、背後関係とエウリくんを絡めて書くのは面白そうとは思いますが、11巻までで最近出番がないからまた出番が来た時に。

ジンテイの旦那は12巻見てからの方が良さそうだし、故人であるイーサン・ホワンやスンウは、物語の締めに絡んできそうなので、キャラの考察というより、物語の締めの考察に入ってしまいそうで、ちょいとパスしたいのが本音。ダンクワース夫妻とブリアンは書くのが面白そうですが、夫はもう故人だし、物語にあまり絡まない妻だけ書くのはちょいとしんどい。

本物の〇〇・〇〇〇〇は完全にネタバレになってしまうから、次回以降にネタバレ覚悟で読んで下さいと前書きしておいて、書いてみようかな、と。

ジム? 無理無理、どう裾野を広げても考察出来る材料に乏しく、私の執筆意欲を掻き立てる魅力も無い(ヒドイっ)

あ、インド君のジムではないからね♪

アニメは、多分ドニーが天に旅立ち、ニッカがリッツランサポート商会に入って、みんな新たな生活を始めた、みたいな形で終わるのか、あるいはリャンハが拉致され、それを取り返すとこまで一気に描いてしまうかの2パターンかな、とは思っていますが、個人的には前者のパターンかなと思っています。

つまり、10巻半ばまでをアニメ化、なのではないかと思いますが、そこまでの話数で、個人的に語る内容があると思えるキャラクターが一人おりました。

引用 Fe/KADOKAWA

ネルソン・ノーブル。四代目頭首であるサミュエル・ノーブルの次男。長男はリスト・ノーブルであるが、すでに死去。妻と一人の男子・クリス・ノーブルを家庭にもっています。後妻の子どもであり、長男リストは腹違いの兄。

ドニーが今回、シャトーちゃんを脅迫したり、ソン・リャンハが拉致される根源的な原因を産み落としたとも言える、10巻までの事態の核心に据わる人物。

こうして書くと、ラスボスなのか、ドニーはコイツを倒すために暗躍していたのか、と『殺し愛』を未読の方は思われるかもしれません。と言うか、私もネルソン・ノーブルが初登場した時は、リャンハ達に利用されるだけの小物かと侮り、次の話でそのしたたかさを見せつけられ、最終的には―最後の方は、また後で書きましょう。

途中までは、ドニーではなく、コイツがラスボスか、とも私、思いましたからね。

初登場は9巻FILE48になりますが、初登場がベッドシーンとか、議員の先生様はやることが違いますな、え、しかも奥様とではなく浮気しているとこ、という中々ゲスい登場をしています。

引用 Fe/KADOKAWA

さらには、浮気したホテルの部屋を出て、エレベーターで出ようとしたところを、ソン・リャンハが、手ぐすね引いて待ち構えていた……

ああなるほど、コイツを脅して拉致られたシャトーちゃんの情報を吐かせるつもりなのか、と思ったものです、最初は。私が小物だと思ったのも、おかしくはないでしょう?

ところが、リャンハが『買収』という名の要求、脅迫をしてきたのに対し、ネルソンはリャンハだけではなく、同行していたニッカがドニー子飼いの存在であること、さらにはそのドニーを裏切ったことまで開示し、加えて後ろからつけていた、首の刺傷から回復したエウリペデス・リッツランのことまで言い当ててしまい、ニッカから『あの議員先生にはまいったぜ こっちより一枚上手でいやがった』とまで言わしめています。

引用 Fe/KADOKAWA

浮気していることを知っているぞ、と殺し屋二人に囲まれた状況下で提示されるという、圧倒的な不利な状況下にもかかわらず、自身の持ち札を効果的に見せることで、相手を警戒させたその手法は、やり手、とリャンハ達を警戒させたことでしょう。

ここからは、『殺し愛』のストーリーの根幹にかかわるネタバレがあります。

ですので、ネタバレ嫌、という私のような方は、ここでブラウザバック、もしくはページを閉じて下さい。

大分スペースは開けたから、そろそろいいかな?

では、話をネルソンに戻しましょう。

リャンハ達に警戒されるほど有能な男と思われたネルソンでしたが、いざドニー側が本格的に動き始めると、ネルソンが後手ばかり踏んでいたのは、頭首であるサミュエルがいるこの場で仕掛けるような、バカな真似はしないだろう、というまぁ真っ当な予測が下地にあったことを考えればいたしかたないことか、と思わなくもないので、その辺りはしょうがないと割り切れます。

ネルソンがドニーのことを警戒していたのは、ニッカの情報も握っていたことから、ドニーに対して諜報を仕掛けていたことからも明らかであり、FILE50での『父にとって最愛の妻の忘れ形見だった兄 かたや私は 卑しい後妻の置き土産 滑稽な話さ 今ここにいるのが私のほうだなんてね……お前もそう思っているんだろう? ドニー』と述べており、いつかは戦うべき相手と認識していた可能性が高いと思います。

引用 Fe/KADOKAWA

ただ、私が同じ立場でも、まさかここで仕掛けられるとは思わないでしょうから。

しかし、FILE52でネルソンの境遇が開示され、唯一彼に同情と哀れみを向けてくれた兄であるリストのみ。

が、その兄からの憐憫こそが、ネルソンを一層惨めにさせ……ドニーや父サミュエルが、兄リストの周囲の人間を死なせてまで、リストの死をリアルに『演出』したことで、弟であるネルソンは兄が実は生存していることを知らなかったのですが……結婚祝いを述べるための、心からの善意の電話が、リストと、その娘であるシャトー・ノーブルの人生を、あるいは今回の事件の親玉であるドニーの人生までも暗転させてしまいます。

いや、ここまでしっかり逆恨みして兄殺しを成し遂げたのなら、それはラスボスでもありじゃね、と思いますし、

引用 Fe/KADOKAWA

『だが見ろ 今ここに立つのは兄ではなく私だ』

という台詞からは、一流の悪めいた香りすらかぎ取れそうです。

なんですが、その後がいただけない……

シャトーちゃんが正気を取戻し、拳銃を発砲してから、一目散に逃げ出したのは、状況の把握のためにも、シャトーちゃんを敵だとみなすと数的不利もあるのでわかるんですが、私兵は全てドニーの灰化によって制圧され、あっさり捕らえられて、ドニーがシャトーちゃんに向かって『撃ちなさい』と言われる端役に成り下がっています。

引用 Fe/KADOKAWA

おかしい、二話前までの強キャラ感はどこに行った? 君の劣弱意識や羞恥心は、こんなことに屈するほど軽いものだったのか、とちょいとばかし失望してしまうような展開。

ネルソン・ノーブルは『殺し愛』における間桐慎二だったのか、と言いたくなるほど……いや、聖杯戦争始まる前までの日常では、ワカメにはワカメなりの魅力があったから、慎二の方がまだよかったかも……

無事だった息子とヘリで脱出する際も、母親に声をかけ続ける息子・クリスとは対照的に、虚脱しきっており、小物っぷりが半端無いネルソンくん、息子のクリスの方がよっぽど根性あるやん……

個人的には、ラスボスになり損ねた小物、って感じのネルソンくんですが、彼の声優を担当して貰えるのであれば、神谷浩史さんが適役だと思うんですよね!

もう慎二のイメージがこびりついてしまって、あの声でしかリピートされなくなってしまっているんですよね……おのれ、慎二属め(笑)

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