ようやく『殺し愛』の第一話を見ることが出来ました。
出来ました……出来ましたが……見れましたが……
えー、この先は『殺し愛』のファンの方にとっては見聞きしたくない意見が多分に出てくる可能性があることをご承知おき下さい。
引用 Fe 殺し愛製作委員会/KADOKAWA
それでも良い、という方のみ続きをお読みいただければ。
まず前提としてですね、私、この作品、好きです。
この『殺し愛』が連載されている月刊コミックジーンは購読していませんが、現在11巻まで出ている単行本は購入して読み続けているくらいには好きな作品です。
ただ、私、こちらの記事でも書いているんですが、最初の話は肌に合わなかったんですよね。もう、読むの止めようかな、と思うくらいには。
そのまま抜粋すると、
『3巻の半ばあたりから、ストーリーが私好みに展開してくれたのは嬉しかったですが、正直に言うと、ストーリーが走り始める前までは…『え? これってアニメ化しても売れないんじゃね?』とさえ思いましたし、『まとめ買いして失敗したぁ! 面白くねえぞこの漫画ぁ!』とすら思いましたからね(汗々)
…………
はい、この通り、殺し愛のファンの方からすると、顰蹙を買いかねない評価をしています(汗)
で、何故、現在は最新刊である11巻まで全部購入して話を追っている作品の『殺し愛』を、過去の評価を蒸し返して、この第一話の視聴後の感想を書いているのか?
引用 Fe/KADOKAWA
……ごめんなさい、つまんなかったんです……
今なら2巻始まる辺りであれば、復讐鬼と化したホーさんとのバトルが見応えあるのでは、という期待もありますし、物語の助走が始まる段階なので期待がもてると思うんですよ。
漫画では、面白いと思い始めたのが三巻でしたが……二話になればホーさんが登場しますが、リャンハとの対決ではなく、シャトーちゃんとの前哨戦。ホーさん操るバイクと、シャトーちゃんの乗る車とのカーチェイス対決は見所になるかもしれませんが……
うーん、第一話を見た限りではバトルで期待をするのは難しいのかもしれない、と思ってしまいました。
元々バトルをメインにした漫画ではなく、ラブ・サスペンスだからなぁ……
いや、私のように原作を知っている人ならば、二話、三話と見所がなくても、その先のご馳走を期待しているからこそ、お預けされても待ちますよ?
しかし、『殺し愛』を知らない人が、この第一話を見て続きを見よう、と思えるかどうか、となると……
私は、もう見ない、と判断する人が結構いるんじゃないかと思ってしまいました。
でもコレ、アニメの製作班が悪い訳ではないんです。
何故なら原作に、忠実に従って描いております。
唯一と言って良い改変は、シャトーちゃんがダンクワース夫妻に引き取られる前に、不審車両から発見されたシーンの挿入。
そう、この挿入シーンは、もう少し後にあるものなんですが、このシーン以外はほぼ正確に原作通りになっているんです。
なっているんですよぉぉっ、原作通りにぃぃぃぃ(泣)
なのにつまんないのぉぉぉぉっ!
見所がほとんどないのぉぉぉぉっ!
記念すべきアニメ第一話なのになんなのコレと言いたくなるくらいには面白くないぃぃぃぃ(泣)
『殺し愛』の漫画まとめ買いしてきて1巻、2巻読んだ時のストレスがリアルに蘇ってきてしまった第1話でした。
いや、まとめ買いしてきたから一気に読んで、『あ、面白いじゃんん、殺し愛』ってなったけど、1巻だけだったら私、間違いなくこれ続き読んでなかったと思える話の構成だったことが、このアニメ第一話で確認出来たのは、嬉しいことなのか悲しいことなのか判断に悩んでしまいます。まとめ買いして一気に読んだ当時は、私の読解力不足かと思ったんですけど……どうも違うみたいです。
最初の出だしが、面白くないんですね、致命的なまでに(泣)
うぁぁぁちくしょうっ、第三話、四話辺りになればきっと面白くなるはずなのに、第一話がここまで話が動かないと、こんなにもつまらなく感じてしまうのか?! 二話はホーさんが登場してくれるが、ホーさんの登場でどれだけ話の魅力が盛り返せる? と言うか、第一話を見て『つまんね、このアニメ、見るのやめよ』とならんだろうか?
うぅぅぅぅ、私が原作を知らなければ間違いなく見るのやめるとわかりきっているだけに苦しいチクショウ、ストレス溜まるぅぅぅ(怒)!
とりあえず、第二話はホーさんだ、復讐鬼ホーさんに期待だ、ホーさんが『殺し愛』の希望の星(三巻で退場するキャラなのに希望の星と言うのも……)
さて、見所がほとんどない、と書きましたが、まったく無い訳ではないので、その辺りを書いていこうと思います。
まず、唯一と言って良い改変である、幼少期のシャトーちゃんが不審車両から発見されたシーンの挿入。
引用 Fe 殺し愛製作委員会/KADOKAWA
これはアニメシナリオ構成担当者の努力の結晶だと思う。
もう先程から書いていますが、話が全然動かないせいでつまんなく思えてくる状況。
しかし、このシーンを最後に入れたことで、視聴者に『ん? これはシャトーちゃんの幼少期? 何々?』という具合にアンカーになり得るかもしれません。このシーン以外は原作通りですからね、忠実に原作をなぞるタイプのアニメにしよう、と監督さんが考えたとは思うんですが、この挿入シーンがなければ見所が一つ減っていたので、良いアイディアだと思います。
惜しむらくは、私であれば、このシーン、物語の最初にもってきました。
そうすることでインパクト、とまではいかないでしょうが、視聴者の首を傾げさせつつ、話の時間軸を現代に戻し、興味をひかせる……いや、これも苦しいだろうか?
シリーズ構成・脚本担当の久尾 歩さん、これからもよろしくお願い致しますm(- -)m
次に、そして殺し愛における清涼剤、インド君こと、アニメ版ではジムと呼ばれる天﨑滉平さんの演技。
引用 Fe 殺し愛製作委員会/KADOKAWA
こ、これは……インドだ、インドが降臨したぁぁぁっ(歓喜)
この絶妙に、舌足らずでやや生意気成分が含まれた、イントネーションが日本語とは異なる日本語を話すインド君……うん、彼がいるのといないのとでは、『殺し愛』におけるほんわか成分が99%は失われてしまいますからね。
今後とも天﨑滉平さんことインドには頑張ってもらいたい。
最後に、シャトーちゃんの声こと、大西沙織さんの演技ですね。
ソン・リャンハに振り回され、ストレスがたまっている演技も見事なんですが、口数が少ないシャトー・ダンクワースというキャラクターを表現するのは難しいと思うんですが、シャトーちゃんの気難しさというか、取っつき難さを声で表しているのは中々出来ることじゃないと思います。
これは『可愛いだけじゃない式守さん』のヒロインである、イケメン彼女の式守さんの演技も、大いに期待してよろしいかと。
ちなみに声の調子は、クールなシャトーちゃん、ボイスドラマを聞く限りでは可愛さ成分マシマシの式守さん、という感じです(あくまで私の主観、いや主聴ですが。もう少しシャトーちゃん寄りでもいい気がしますがこれはこれでアリ)
それにしても、『……申し訳ありません社長 携帯の充電が切れそうなので 切りますね』
引用 Fe 殺し愛製作委員会/KADOKAWA
あのシャトーちゃんの発言、全然申し訳なさそうに聞こえないんだから(爆)
リッツランサポートの社長、エウリ君もこれは胃痛になるのが確実な反応だと思いましたね(笑)
ソン・リャンハに関しては……もう、元々から怪しさMAXの男なので、下野さんの演技がどうこういう以前に、この軟派男では何をやっても軽く見えてしまう(笑)
何をやっても軽く見えるのに、その軽薄さを声で演じつつ、殺しの時はその軽薄さがさっぱり消えてしまうのが声優半端ねえと思いましたね。
あ、でもラインもどきでシャトーちゃんに何回も発信し続けるシーンなんか、もうストーカーとしか思えない(笑)
引用 Fe 殺し愛製作委員会/KADOKAWA
これが『謎多き最強の男・リャンハ』なんだから……謎多いのに最強なのはわかってんの、という突っ込みは無しの方針で(爆)