ははぁ~、曲名をサブタイトルにもってきてましたか。
何のこっちゃ、と思う方は以前に書いたこちらの記事をご覧になって貰えれば―いや、もう第十話をご覧になった方は、あるいは原作のパリピ孔明を既読の方は、どうして第十話のサブタイトルがDREAMERなのかはご存じか。
さて、今回の故事は劉備の逃避行と言うか、長坂の戦い(ちょうはんのたたかい)での逃走ですね。
パリピ孔明での劉備は聖人君子のように描かれておりますが、十数万の荊州の人々が劉備に帰順して付き従ったのは事実なんですよね。
引用 小川亮 四葉夕卜 パリピ孔明製作委員会/講談社
この辺は、マジでスゴイと言うか、劉備が聖人君子と言っても良い側面かもしれません。
もっとも、総合すると、聖人君子とまではいかないかなぁ、と。
ただ、一国の王(皇帝)になるにしては結構な善人かもしれない、と個人的には思っています。
もちろん『え? 劉備の正史ってそんなヒドイの?』というエピソードもありますがね。役所に殴り込んで巡察官を百叩きにした、とかドン引きエピソードもありますし(汗)
長坂の戦いに話を戻すと曹操の追撃があまりにも激しく、劉備は妻子を棄てて諸葛亮らとともに数十騎で逃走したという、民草を率いて逃げた、というエピソードが台無しになるようなこともしています(汗)
この時、趙雲が赤子であった劉禅を保護出来ていなければ、その後の蜀の歴史、いや三国志の歴史も変わったのかも、と思える出来事もありましたが―この長坂の戦いの、蜀(劉備の陣営)のMVPは趙雲もスゴイのですが、張飛かなと私は思っています。
あ、趙雲が劉禅を単身で救出する単騎駆けを行ったのは、三国志演義の方になります。保護したのは事実なんですが、割と記述がアッサリしているんですよね(汗)
妻子も捨てて逃走していることからもわかると思いますが、劉備はめっちゃピンチだったんです。
そのピンチで、主である劉備を逃すため、ここで張飛が殿を務めるんですね。
川に拠って橋を切り落とし、自らの名を名乗り、張飛は『死にたい奴からかかって来い!』と曹操軍の大軍に大喝するんですね。
この時、張飛に従っていた手勢は僅か20騎程度。対する曹操軍は、30万とされています。
この状況下で、曹操軍は、あえて張飛に近付く者はいなかったそうです。この時間稼ぎのおかげで、劉備は逃げ延びる事ができたのです。
ちなみに、張飛が三国志最強の一角である、と私が考えた主な要因は、この長坂の戦いでの大喝がメイン。
あ、張飛たった一人で曹操軍を大喝し、足止めしたというのは三国志演義の方ですね……まぁ、20騎で30万を足止めなんて、他の誰に出来るのか、という話なんですが(汗)
張遼も張飛も、現実の出来事とは思えない逸話を持っているんよなぁ(汗)
さて、パリピ孔明に話を戻しましょう。
AZALEA(アザリエ)の宣伝車が、月見英子の前を通りかかるところからスタートします(前回のお話しの振り返りは除く)
アン、ダー、ワァールド! の掛け声とエイベックスらしからぬドラミング主体のロックな曲が気になった方はこちらを見て頂ければ。
KABE太人は原点回帰してかつての友達とサイファーしたことで、手応えをつかみ、月見英子もプリンジジィことスティーブ・キドを納得させる歌唱を行うべく、レコーディングに向かいます。
ここで月見英子が見事にプリンジジィこと、スティーブ・キドを満足させる歌唱を披露しますが、プリンジジィから楽曲のタイトルが六本木うどん屋でいいのかと問われます(笑)
引用 小川亮 四葉夕卜 パリピ孔明製作委員会/講談社
斬新なタイトルだよなぁ、六本木うどん屋(笑)
一方、10万イイネ企画で月見英子と競合する久遠七海ですが、プロデューサーの唐澤の意向で、資金力をフルに活用し、イイネを獲得する方針になってしまいます。
具体的に言うと、イイネしてくれた人に、抽選で100万円が当たる企画。
100名に100万円当たる企画ですから、これだけで1億かけていることになります。
KEY TIME なんて豪華な会社なの(笑)
『英子。もう、音楽の力だけで戦えなくなっちゃった』
と内心で呟く七海ですが、大丈夫、英子サイドには三国志でも高名な軍師がついているから(笑)
さて、今回のメインは、前半はKABE太人。
引用 小川亮 四葉夕卜 パリピ孔明製作委員会/講談社
赤兎馬カンフーとのラップバトルは、もう前回の感想でも言っていますが、待ち望んでいたバトル。
トイレで一人、『オレはアイツ等をレぺゼンする、オレはアイツ等をレぺゼンする、オレはアイツ等をレぺゼンする』と呟くKABE太人ですが、レペゼンって何かなと思ったので調べてみました。
レペゼン(represent) 。
意味は(……を)代表する、になります。
ヒップホップ用語で「(……を)代表する」という意味なんですが、このレペゼンというのは、日本で発生した造語。つまり、海外の人に、ラップでレペゼンレペゼン言っても、意味が通じません。
日本では、ラップのバトルで、MCがラッパーを紹介する時に用いられることが多いそうです。
しかし、赤兎馬カンフーとKABE太人とのラップバトル、孔明とのお経ラップバトルみたく、もっと時間をかけてくるかと思いましたが、尺の関係もあったのでしょうが、そこそこあっさり風味で終わった印象があります。
まぁ、このアニメは『パリピ孔明』であり、孔明が軍師として仕える月見英子がメインのお話なので、そこはしょうがないかな、と。
でも赤兎馬カンフーが、聴衆からの歓声を受ける前にKABE太人の腕を取って掲げて、自ら敗北を認めたのは意外な展開でした。
引用 小川亮 四葉夕卜 パリピ孔明製作委員会/講談社
それに、自分の敗北を認めているのにどことなく嬉しそうなんだよなぁ、赤兎馬カンフー。
KABE太人が重圧を乗り越えてステージに戻ってきてくれたのが嬉しかったんだろうなぁ(涙)
やっぱエエ人や、赤兎馬カンフー。
KABE太人も赤兎馬カンフーも、互いにリスペクトしているのがよくわかるエピソードでした。
で、前半の主役がKABE太人であるなら、後半の主役が月見英子。
引用 小川亮 四葉夕卜 パリピ孔明製作委員会/講談社
プリンジジィことスティーブ・キドの満足する歌唱を披露できた月見英子ですが、ここで六本木うどん屋(仮)のちゃんとしたアレンジがされた楽曲が、ボーカルオフで流れ―歌い出すと、孔明の意識があまりの衝撃で時空を越えてしまうのは原作通りです(笑)
しかしこの孔明と劉備は、三国志ではなく、三国志演義寄りなんだなぁと思いました。
でも浪川大輔さんは、FGOをやっている私からするとロード・エルメロイ二世=諸葛亮というイメージが強くて(汗)
話をFGOから戻さないと……
この六本木うどん屋(仮)のアレンジと歌唱を詰めていき、最後で第十話のサブタイトルでもある『DREAMER』に、六本木うどん屋の正式なタイトルが決定する、という流れでした。
しかし、パリピ孔明の世界の中では、スティーブ・キドのアレンジということになっているDREAMERのアレンジですが、やっぱりと言うかエイベックススタイルな楽曲になりましたなぁ。
個人的には、スティーブ・キドことプリンジジィの偏食ならぬ、変食(プリンにメンマ突っ込んで食べる)の光景が、この回では見られなかったのがちょっと残念。
漫画の原作では、メンマプリンに恐れ戦いたオーナー小林が自ら手料理を振舞うことで、その料理をいたく気に入る描写があったんですが、アニメでは無かったからなぁ、
スティーブ・キドの味覚がおかしいのではなく、ただ単に食生活がおかしかったせいでまともなものをこれまでの人生で食べていなかっただけ、という疑惑をスティーブ・キドの声優予想の時に推測していたんですが、アニメではその辺りの疑惑がスルーでちょっと個人的には哀しかったです(哀)
さて、来週はAZALEA(アザリエ)の久遠七海がガッツリ歌ってくるのか、プロデューサーの唐澤はどのような振る舞いをするのかに注目しています。
今回もABEMA TVで先行して視聴させて貰いました。
パリピ孔明は全国どこでも視聴できる、という訳ではないので、気になっている方はABEMA TVに登録して動画を視聴する、という手もありますよ。どこよりも早くパリピ孔明を視聴できる、というメリットもありますからね。