『パリピ孔明』月見英子の声優が本渡楓さんである二つの理由

『パリピ孔明』月見英子の声優が本渡楓さんである二つの理由という題で書かせて頂いていますが、そもそもこの『パリピ孔明』という作品の主役は誰だと貴方は思われるでしょうか?

『パリピ孔明』の主役は諸葛亮(孔明)だろうと私は考えています。タイトルが『パリピ孔明』なんですから、そりゃ、諸葛亮(孔明)が事態の中心にいる、と考えるのは自然なことかと。

しかし、娯楽作品としては確かに諸葛亮が主役なんでしょうが、この『パリピ孔明』の作中での中心人物は誰なのかと問われれば、それはシンガーソングライターを目指す月見英子になるでしょう。

引用 小川亮 四葉夕卜/講談社

そもそも彼女が、現代に転生して、訳も分からずハロウィンで酒を飲まされた挙句、酔いつぶれた諸葛亮を連れ帰っていなければ、どうなっていたことやら。

英子さんも冒頭で言っている通り、あのまま諸葛亮(孔明)を路上で放置していた場合、凍死していた可能性があるので……そうなると、『パリピ孔明』なのに、孔明が作品内にいないという……いや、こういうメタ的な発言はやめておきましょう(汗)

でも、自分が月見英子の立場だったら、とちょっと考えてみて欲しいのです。

まず、諸葛亮(孔明)の、伝えられている身長はおよそ八尺。

ただ、一口に八尺と言っても、時代によって異なるんですよね。後漢の頃で一尺約23㎝、魏から西晋の時代で約24cm、だったはず……ちなみに、日本の一尺は約33cm。日本の尺の長さで諸葛亮(孔明)の身長を計算すると、とんでもないことになってしまいますのでご注意を。

さて、少なめに見積もって一尺23㎝だとしても、23×8で184cmの長身になります。諸葛亮(孔明)の生きていた時代は食糧事情があまりよろしくないので、かなりの高身長である、とかそういう時代背景は、今は関係ないのでカットします。

時代錯誤な出で立ちをした、酔っぱらった184cm以上の長身の男を、自宅に連れ帰る……いや、これは中々出来ないと思うんですよね。

引用 小川亮 四葉夕卜/講談社

物理的に女性が、180センチ以上の男を連れて帰るのも難しいんですが、こんな正体不明の大男を自宅に連れて帰る、というのが心理的にもう無理、という方が大半なのではないでしょうか。

今、色々と物騒な世の中ですからね。親切のつもりで介抱してあげたら、逆に脅された、なんて話になることも、有り得ない訳ではありません。

そのため、月見英子さんも最初は諸葛亮(孔明)に声をかけて起こそうとするに留めていたのですが、声をかけても起きそうにないこと、このまま放置すると凍死の可能性があること、そして諸葛亮(孔明)が『何という素晴らしい歌声……』と夢うつつで呟いたことが決め手になったのかは正直わかりませんが、諸々の要因が絡んで彼を家に連れ帰っています。

しかも連れ帰ったら連れ帰ったで、地獄の歌姫呼ばわりされるわ、彼女から見ると、鏡を前にして何らかのボケをかましているとしか思えないことを呟き始めるわ、そりゃ、酔いが醒めたら帰って欲しい、変なこと考えているのでは、とも言いたくもなります。

引用 小川亮 四葉夕卜/講談社

そういう状況下で、『姓は諸葛 名は亮 字は孔明と申します』と、コスプレとしか思えないカッコウをした大男が、日本語で言うんですよ、日本語で(笑)!

それなのに、月見英子さん、諸葛亮(孔明)の自己紹介に、自身も紹介の挨拶をしている時点で、スゲェ面倒見の良い人、というのが私の率直な評価。

加えて、諸葛亮(孔明)に対し、財布やスマホがないことから、彼がちゃんと家に帰れるかを心配してあげるのですから相当な善人です。

そこから先はもうコメディ漫画のやり取りですけど、諸葛亮が感心を示す品物について一つ一つわざわざ突っ込んであげているのですから……しかもちゃんと、彼女も知らないモノが出てくることで、オチまでつく(笑)

引用 小川亮 四葉夕卜/講談社

ここからさらに4時間もスマホについて、諸葛亮に質問攻めにされて、『もうヤダァー』と言っていますが、よく四時間も付き合ってあげたな……私なら1時間がいいとこではないかな。

しかもこのやり取りの後で、諸葛亮(孔明)に対し、彼が中国人であることを指摘した後で、日本語を話している矛盾を告げています。

つまり、状況的には明らかに偽物でしかない、怪しい男の話に月見英子という女性はずっと付き合っている訳です。

加えて、このオカシイ、と表現してもおかしくない自称孔明に、働き口を斡旋して貰いたい、と言われて、イヤイヤながら自身の働いているオーナーの元まで連れていくんですから、お人好しとしか言いようがない人の好さ。

この『パリピ孔明』という物語を始める上で、転生した諸葛亮(孔明)に家やお金はもちろん、戸籍や常識すらも与えられていない訳ですから(日本語話せるやろ、という突っ込みは無しで【笑】)、親切な性格の登場人物は必須な訳ですが、イヤイヤながらではあるものの、キッチリ世話を焼いている所が、月見英子の育ちの良さを知らしめてくれます。

実際、5巻以降で登場するお母さんやお祖母さんの話でも、月見英子というキャラクターのことが掘り下げられていますが、お祖母さんの話は実に説得力に溢れていますしね。

商工会のメンバーの法被に一人で全員分を刺繍する、なんて中々出来るものではありませんよ。

『口だけで「がんばれ」言うてもな 気持ちの精一杯の行動で示さんと』

こういう方の背中を見てきたから、月見英子さんも思いやりの心とか、努力し続ける姿勢が身についたのかな、と思いますし。

げんに、月見英子さん、6巻でこのように内心で思っています。

引用 小川亮 四葉夕卜/講談社

『私も おばあちゃんみたいに…… 出来るかな』

私は、あまり人に興味関心を示さない性質なのか、父や母のようになりたい、などと思ったことは一度もありません。いや、良い所もたくさん両親にはありますし、凄いな、と思ったこともあるんですが、私の悪癖で悪い所も目についてしまうタチでして、就職の面接でよく聞かれる『尊敬する人物は誰ですか?』という問いにも、周囲の人は、両親であるという返事を返していましたが、私は適当な歴史上の人物を答えていましたから、こういうふうに素直に肉親を尊敬できる人ってのを、素晴らしいなと思うのです。

閑話休題、話が盛大にずれてしまいました。

この月見英子の声を、本渡楓さんが演じられています。

いや、孔明役の置鮎龍太郎さんのように、スケジュールとか、事務所の都合、金銭的な条件とかもあるかもしれませんが、それはおいておきます。

感情を移入させるのが得意なんですよね、本渡楓さん。人前でのお芝居に憧れ、高校時代に演劇部に入っていたほど。

最近では、月姫のシエル役を担当しておりますし、有名どころでは魔女の旅々のイレイナと、若いにもかかわらず主役やヒロイン等の、重要な役処のキャラを担当しているのも彼女の演技力の賜物でしょう。

あ、ちなみにシエル先輩はサブヒロインではありません、正当なヒロインであると菌糸類(奈須きのこ)好きの一員として主張させて頂きます(異議は認めますが聞きません【笑】)

演技力、と言うのが一つ目の理由ですね。

懸念点があるとすれば、月見英子がシンガーソングライターである点。

演技力や声には、PVを見ている限り適役だと思われるのですが、そう、歌のシーンはどのようにされるのかな、と。

はんだくん、という作品で金城美代子の役で、歌っぽいものを歌ってはいますが、この調子で歌う、訳じゃないよなぁ……いや、こんな感じでミュージカル風に歌えるのだから、月見英子役でも歌えると考えて監督さんは本渡楓さんを指名したんですよね?

ダメだ、あの消しゴム共のコーラスと、劇場型しんちゃんか、の呟きに全部持っていかれてしまう……(苦笑)

検索かけて調べてみたら、本渡楓さんが歌われている歌がいくつか出てきましたので、掲載しておきます。普通に上手い。

本渡楓さんが起用された理由二つ目。

歌唱力、と言う点でおそらく月見英子役に起用されたと思うんですよね、本渡楓さん。

多分、今回は大真面目に歌う役になると思うので、本渡楓さんの歌を楽しみにしています。

追伸 

何かパリピ孔明の追加情報ないかなと思って1月15日に公式HPに行ってみたら、ヒロインの月見英子さんの声優欄に、

本渡楓/歌唱.???

と変わっているんですよね。これまでは声優である本渡楓さんのみがクレジットされていたんですよね。

これは……歌唱シーンはプロの歌手を起用してくれるんですね?! ヒャッホー! これは他のミア西表(いりおもて)やAZALEA(アザリエ)の久遠七海さんの歌唱シーンもプロの歌手起用してくれるんですね?!

これは今後、さらに注目していかなければ……

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