今回は最初から最後までパリピ孔明の話だけで終わりそうな気がします、理由は今回の故事が赤壁の戦いだったから。
特に紹介すべき故事もないだろうし、赤壁の戦いは映画にもなっとるからここでわざわざ書くこともなかろう、と。
あと、特筆すべきは最終話だからでしょうか、いつもならOPでかかるチキチキバンバンが今回はありませんでした。
では、肝心のパリピ孔明第十二話、最終話の内容の感想にいっきましょう。
第十一話でKABE太人がAZALEA(アザリエ)の聴衆の目と耳を引き付けるべく、かなりディスった内容のラップを強烈に叩き込んだせいで、周囲のAZALEA(アザリエ)のファンがブーイングと言うか帰れコールをする事態に。
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
ここでAZALEA(アザリエ)の久遠七海がファンに静かにして欲しい、と呼びかけることで歌える状況下に。
ここから月見英子のDREAMER(一話から見続けている人には六本木うどん屋(仮)の方がわかりやすいかも)をバックに2分以上、ほぼ歌唱シーン。
でも漫画原作では数コマのシーンであっても、まさか音がちゃんと伝達出来るメディアのアニメで、この重要なシーンで主人公の音楽をカットする訳にもいかんでしょうし、この辺りは色々と製作陣の方々もどうやって尺を稼ごうかと思ったのではないでしょうか。
歌の途中で唐澤プロデューサーが『ここで新曲を発表する!』と危機感を露に、解禁前だと聞き返すスタッフに『構わん、やれ! そうしないと全部ヤツに喰われるぞ!』と言うのも、その指示を聞かずにイヤホンを外し、久遠七海が歌を聞き続けるのも原作通り。
強いて違う点をあげるなら、唐澤プロデューサーが新曲を発表すると言い出したタイミング。
漫画では、DREAMEを歌い出した瞬間に、新曲を発表する、と言っているんですが、これも尺の関係なのかなぁ、と。
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
歌唱から2分経過した辺りで、AZALEA(アザリエ)の久遠七海の心情のシーンに切り替わり、原作をなぞる形で、AZALEA(アザリエ)の他のメンバーの一夏、双葉と共に抱き合いながらマスクを取ります。
そして、唐澤プロデューサーの『……遅かった……!』という悔恨の呟きも入っていれば、DREAMEの編曲を担当したスティーブ・キドが10万人目のキリ番を踏むところも原作通りでしたね。
10万のイイネを月見英子が先にGETしたことで、サマーソニアへの出場権は失ってしまいましたが、AZALEA(アザリエ)の三人は原点に立ち返ろうと、自身の楽器を演奏して自分達で作曲したと思しき『ChocoPate』という楽曲を披露。
いやぁ、本当に『ChocoPate』というタイトルで出してくるとは思わなかった(汗)
第十一話の草船借箭の感想で、最後の方で、
漫画原作では『ChocoPate』演るよー、という七海の声と共に生演奏をしているシーンがあるので、AZALEA(アザリエ)の曲がもう一曲あってもおかしくないんだが、さてどんな曲が収録されるのか。
と書きましたが、こういうアップテンポの楽曲だったのね。
しかし、唐澤プロデューサーは三人の演奏に『ダメだ、そのやり方ではダメなんだ……!』と実に苦しそうに内心で独白しています。
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
売れると思しき、流行りとでも言えばいいのでしょうか、そういう楽曲ってありますよね?
多分、AZALEA(アザリエ)の三人が演奏した『ChocoPate』は、流行からは外れている、という唐澤プロデューサーの認識なのかもしれません。
正直に言うと、私もUNDERWORLDとどっちの曲がお好み? と聞かれるとChocoPateよりはUNDERWORLDかなぁ、と思います。
ちなみに、一番いいなと思ったボーカル曲はI’m still alive today で、次がUNDERWORLDでしたね。
多分、エイベックスには色々なデータがあると思うので、どういう曲調というか、メロディーラインが今の流行に乗っているのか把握している可能性はあるので、その辺りも考えて、ChocoPateとUNDERWORLDの二曲を作曲したのかもしれませんね。
『わかる奴にだけわかれば満足か? それでは売れないころに逆戻りするぞ。そんな事で、そんな事で音楽を続けていけると思っているのか?!』と唐澤プロデューサーが言うのは、ほぼ原作通り(細かい台詞は違いますが)
真殿 光昭さん、『そんな事で、そんな事で』と二回繰り返すところの圧の込め方が半端無く感じます。
ただ、AZALEA(アザリエ)の二人が、
『アンタは気に入らないかもしれないけど、これがAZALEA(アザリエ)だから』
『私達はやっぱりこのスタイルでやりたいんです』
と七海を支えるように言葉を添え、『そんな甘い考えでやっていけるほど甘くない!』という唐澤プロデューサーの叫びに、七海は『唐澤さん、私達、それでも音楽を続けます』という断固たる主張に、唐澤さんは言葉を失ってしまいます。
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
この辺りは原作に無いシーンで、良い改変だなと思いました。
唐澤さんもね、悪人ではないのよ……むしろAZALEA(アザリエ)の三人の才能を評価するからこそ、何としても売ろうと躍起になってる節があるのよね……
でもここからコメディーの要素も散りばめられているのよね。
AZALEA(アザリエ)三人と唐澤さんの三人が話し合っている時に割って入った孔明、唐澤さんに『誰だ、警備を呼べ!』と思いっきり不審者扱いされていますが、まぁ、孔明の出で立ちが出で立ちだから……不審者にしか見えないよなぁ(汗)
『私、姓は諸葛、名は亮、字は孔明と』といつもの調子で自己紹介をし始めたところ、月見英子がさらに割って入って『あっ、この人、私の軍師!』と仲介することで警備員を呼ばれるようなことはありませんでした(笑)
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
ちなみに漫画では、月見英子は軍師ではなく、マネージャーと読んでいますが、軍師呼びした方が何故かしっくりくる(笑)
ここで孔明が、借りていた10万イイネを返すという名目で、先程生演奏していたAZALEA(アザリエ)の動画を使って、草船借箭の計の反転バージョンを実行し、BBラウンジのオーナー小林が、
『秘策 草船借箭反転の計 十万イイネ返し 返しちゃったぁぁぁ!』と実にノリノリの声でおっしゃっておられます。
この孔明の秘策によって動画のイイネの数が10万を越し、サマーソニアの出場権を失ったものの新たなファン層を開拓(あるいは魅力を再認識)したことで、AZALEA(アザリエ)の音楽に心を動かされた人々によるイイネを獲得できたのです。
その後の、BBラウンジで行われた、月見英子のサマーソニア出場権獲得を祝う場に、AZALEA(アザリエ)の三人だけではなく、唐澤プロデューサーもいました。
そこで明かされた唐澤プロデューサーの過去。
過去に音楽をやっていたことは漫画原作でも明かされていましたが、こういうヴィジュアル系のバンドに参加していたことまでは明示されていませんでしたから、ちょっと意外。
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
ヴィジュアル的なモデルはMALICE MIZER(マリスミゼル)でしょうかね?
いや、UNDERWORLDをプロデュースしたことを考えれば、ガリガリのロックバンドでもおかしくないのか。
でもAZALEA(アザリエ)の三人と唐澤プロデューサー、雨降って地固まるではありませんけど、アニメでも『お前たちは、俺が必ず売ってやる』『はい、よろしくお願いします』という掛け合い、聞けて良かったよ(涙)
あ、ちなみに孔明がこのBBラウンジでの祝勝会でつけていた『私が首謀者です』タスキ、漫画の原作でも同様のものがつけられています(笑)
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
いやぁ、もう全て孔明の罠状態でしょコレ(汗)
最後の、孔明と月見英子の、屋上での語らいはアニメオリジナルのものでしたが、最終回にふさわしい締め方だったのではないでしょうか。
ED曲の気分上々↑↑では、これまでに登場してきた様々なキャラが色々なことをやっていましたね。
MIA西表はマネージャーと何か予定をたてていましたし、JET JAKETの面々はボーカルのために例の喉を開かせるせんじ薬のレシピを再現しているのでしょう(笑)
赤兎馬カンフーもスマホの液晶画面見ていることから判断するに、月見英子が歌う前のKABE太人のラップのシーンを見ているのかもしれません。
ささっちょをはじめとした、KABE太人の友人たちもスマホの液晶画面を見せ合っているので、多分KABE太人の雄姿を見ているのでしょう。
スティーブ・キドは飛行機でマヌケなアイマスクをしてました、何故だ(笑)
近藤剛とその秘書は、第二期があればまた出番があるでしょう、と言うか彼の場合、役割的に、第三期があれば第三期にも出てきそう(汗)
天下泰平の計 vol.1、これにて完成。
渋谷109の戦いとして語り継がれることとなるエピソードでした。
あとは、あとはボーカルフルアルバムだな、7月27日まで待てねえよぉぉぉぉ(泣)