さて、昨日は式守さんの名前を考察してみましたが、『可愛いだけじゃない式守さん』において、名字のみが公開され、名前(フルネーム)が明かされていないキャラクターはまだ存在します。
引用 真木蛍五/講談社
式守さん以外には、主人公である和泉くん、バレーボール部のエースである狼谷さん、修学旅行で和泉くん、式守さんたちと一緒に行動した猿荻くんもフルネームが公開されていないキャラですね。
この中で、考察するには材料があまりにも足りないのは、狼谷さんに猿荻くん。交友関係が開示されている訳でも無いですし、あだ名も作品中で誰も口にしていませんから。
これではさすがに考察出来ません。
ただ、和泉くんは式守さんとは違って、あだ名は公開されていませんが、ご両親から略称か、名前かは不明ですが呼ばれているのです。
引用 真木蛍五/講談社
『ゆう』
ご両親から呼ばれている、和泉くんの呼び名です。
問題は、この呼び名がそのまま『ゆう』なのか、略称としての『ゆう』なのか、という点です。
真木蛍五先生は、式守さんと和泉くんの名前がまだ明かされていないことに対し、コミスぺの取材で、『作品の大きな山場となる回では出したいと思っているので、それまで楽しみにしていただければ!』と答えています。
大きな山場ってなんやねんとも思うんですが、10巻で第100話で大事件発生とあるので、そこで公開? いや、これは1月7日を待ちましょう、11巻を見てみないと、何をもって大事件発生なのかサッパリだし、考察してみても良いけど、マガジンポケットではもう発表・掲載されていると考えると気合がどうにも入らないので……
話を和泉くんの名前に戻しましょう。
昨日、式守さんの名前を考察した時にもまとめた事ですが、彼等の友人の名前、というのも何かしらの関連性はあるはずなんですよね。
もう一度、おさらいしておきましょう。
引用 真木蛍五/講談社
和泉くんにとっては頼れる兄貴分、犬束 秀(いぬづか しゅう)
運動神経抜群、人懐っこい泣き上戸、猫崎 享(ねこさき きょう)
周囲の観察力に優れた、表情筋が死んでいる少女、八満 結(はちみつ ゆい)
以上の三名と行動することが、式守さん、和泉くんは非常に多い訳でして、式守さんの名前を予想した時にも書かせて頂きましたが、式守さんの名前は、三文字、名は一文字の可能性が高い、と考察しました。
引用 真木蛍五/講談社
ならば、その法則をそのままあてはめ、和泉くんの名前も、一文字になるのか。
結論から述べるなら、その可能性が濃厚だと私は思っております。
ただ、懸念点がゼロという訳ではありません。
何故なら、作中で二文字の名のキャラクターが存在しない訳ではなく、そのキャラクターは現在三名登場しています。
和泉許子(いずみもとこ)『和泉明貞』(いずみあきさだ)、『鯨里歌』(いさなりか)、以上三名が十巻までに登場した、下の名前が二文字の登場キャラクターになります。
この三人、これまでにも考察をしていますので、今更詳しい考察は不要でしょう。
そう、よりにもよって和泉くんのご両親は二人とも二文字なんですよねー、うひょぉぉ?!
式守さんの場合は、母親の雅さんも一文字でしたし、キャラクター性、友人の皆が一文字であることを考えれば、式守さんも一文字である可能性が高い、とすんなり考察出来ました。
引用 真木蛍五/講談社
しかし、血縁者が二人とも二文字なのであれば、和泉くんだけ、皆の名前が一文字なのに対し、たった一人でぼっち、という可能性も有り得るのでは? 有り得てしまうのか?
そもそも、和泉くんは『ゆう』とご両親から呼ばれております。
勇樹? 裕太? 祐一? 雄介? 優斗 佑馬? 雄和? まぁ、名前の候補なんてそれこそ無数にある訳ですが、頭の文字をとって『ゆう』と呼んでいる可能性も当然ある訳でして、そうなると和泉くんの名前は二文字になってしまう、あぁぁぁ、皆の名前が一文字なのに、たった一人だけ二文字、ぼっちぃ?(錯乱)
その辺どうなのかなーとも思いましたが、友人三人の『名前』の性質を考えると、『名前』に込められた意味という点で、二文字の可能性は薄いんじゃないかなと考えた次第。
犬束秀、猫崎享、八満結。
詳しくは式守さんの名前の考察で、それぞれの名前について分析していますので、よろしければ見て貰えれば。
彼等彼女達の性格、性質を踏まえると、式守さんと和泉くんの名前は皆と同様に一文字の可能性が高い、と思った訳ですが、一文字なら多分そのまま読みについては『ゆう』で確定―とは、いかないんですよねー……残念ながら。
私達日本人は、日本語で言葉を文字にすると、三つの表記方法があり、ひらがな、カタカナ、漢字、の三つが存在します。
加えて漢字には、訓読み、音読みがあり、『優』と書いて『まさる』と読むこともありますし、『ゆう』とも読めます。『友』と書いて『ゆう』とも読めますし、『とも』とも読めます。
あぁぁぁ日本語ヤヤコシイアルヨ!(爆発) どれか一つにして欲しいアルよ!
そりゃ海外の人、日本語難しい言うよなぁ……そうやって考えると英語、アルファベットしかないから覚えやすいのかもしれない。
だからと言って、私が英語できる、喋れるという訳ではないので(オイ)
そう、私が和泉くんの名前の候補で悩んでいたのは『優』『友』のどちらの漢字なのか、という点と、音読み訓読みどっちなの、という点でした。
引用 真木蛍五/講談社
どちらとも和泉くんのイメージにピッタリな漢字ではないでしょうか、『優』しい、そして『友』達。
普通に考えればご両親が『ゆう』と呼んでいるのだから、そのまま『ゆう』読みなんじゃないの? と思いますが『優』と書けば、女子はともかく男子は『まさる』の方が多いんじゃないかな、と。
私の人生経験上、男子で『優』一文字だった人物は三名いましたが、三名とも『まさる』読みでした。
まぁ、でも『優』なら『ゆう』読みでも有り得るかなと思うんですが、『友』と書いて『ゆう』と読ませるパターンには中々お目にかかりませんし、下に何かしらの字を加えそうな気もしなくもないかな、と思うんですよね。
ここで考えたのは、和泉許子さんと和泉明貞さんの性格。
二人の過去のエピソードを見た限り、和泉くんの親御さんだなーと思う側面が結構あるんですよね。
引用 真木蛍五/講談社
涙もろいところ、優しいところは和泉くん、作中で何度も見せていますが、和泉夫妻もこの両面は幾度かフォーカスされており、特に高校時代の許子さんは、明貞さんに憧れのような感情を抱いていたのか、
『私も……和泉くんのように 心のままに涙を流せる 素敵な人になれる?』と問うシーンがあります。
そう、許子さん、今でこそ8巻で式守さんと和泉くん(ゆう)が一緒に寝ているところを見て、若い頃を思い出し、『この映画 本当に面白かったわね…… あなたと一緒だったら 泣いてたかも』と語っております。
素直にそういう心情になれる人が、昨日紹介した、ダブルブリッドの大田真章のような一捻りした呼び名で呼ぶでしょうか……いや、呼ばない(反語)
こんなにも素直なご両親に育てられ、すくすくと素直に育った和泉くんを見る限り、おそらく、名前もストレートなものなのではないか、と私は考えました。
ならば、『ゆう』という呼び名はそのまま名前であるに違いない、と。
そして、『ゆう』という名であれば『優』『友』が有力だと考えているのは前述した通り。
ならばどちらの文字なのか、ですがご両親が素直な性格で、素直に『ゆう』の名づけをしたのであれば、『友』の文字を用いた場合、『ゆう』という読み名にはせずに、下に何かしらの字をつけて『とも』読みすると思うんですよね。
許子さんと明貞さんであれば、『優』と書いてそのまま素直に『ゆう』と読むと思うんですよね、私は。