『パリピ孔明』を読み始めると、最初の邂逅があり、諸葛亮(孔明)が働き口の斡旋を求める、ときてから天下を平らげる(万民に月見英子の歌を聞いて貰う)ために仲間を求める……孔明が現代に転生するという、『イロモノ 孔明』で検索をするとパリピ孔明についての感想などがまとめられたページが出てくるくらいには、もう最初の題材がイロモノな訳ですが、しかし、その展開は王道的なものと言って良いでしょう。
その王道的な展開で出会う最初の仲間、と言うか同じ道を歩む同士の一人がKABE太人になります。
しかし、このKABE太人というキャラクターがですね、実に良いキャラクターしているんですよ。
普通、こういうコメディめいた作品であれば、キャラクターの個性を前面に出すのが定番です。
ところがどっこい、このKABE太人、ビジュアルはどう見ても、モブッ(ひどい)
まずパーカーを被ってブツブツと小声でラップを呟いている、という登場からして根暗というイメージがつきまといます。
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
さらには、いかにもガラの悪そうなヤンキーに絡まれ暴行される寸前に陥ります。
加えて、赤兎馬カンフーという、HIPHOP界の若きカリスマ(ストリート出身の本物のワル)に、ラップバトルをしろと迫られますが、その場から逃げ出す、というダイの大冒険のポップを彷彿とさせる登場の仕方。
さらには、後に判明しますが、ストレスから急性胃潰瘍でMCバトル中にぶっ倒れているんですよね。
うん、こうして書いていると、KABE太人はポップをモデルにしてつくったキャラじゃないのかと思えてきました。
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
まぁ、ポップがそもそも凡人代表なのかと問われると、私個人としては初登場の段階でメラゾーマ使える人間が凡人とは、どうしても思えないんですけれどもね……
比較対象が竜の騎士であるダイや、不死身が代名詞のヒュンケルだったりするから凡人っぽく見えるだけであって……極大消滅呪文(メドローア)完成させる前からも、重圧呪文(ベタン)や、フレイザードには及ばないものの三つ同時にメラゾーマを放つ五指爆縁弾(フィンガーフレアボムズ)を使ったり、どう見ても才能の塊なんだけど、その辺どうなんだろう(汗)
あ、ダメだ話が盛大にずれてしまった。
話を戻しましょう。
さて、そんな凡人代表、モブ代表みたいな風貌をしているKABE太人、本名はこれまで出ておらず、回想で『河辺』と呼ばれているシーンがありますので、名字は河辺と書いて(かべ)と呼ばれております。
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
さらには、可愛らしい女の子から何を聞いているのかと尋ねられた際には、『音……です』と答えてしまっています。
女子達は、『顔は悪くないのに』と思っているように、あがり症だったようで、自分自身を『クラスじゃただの陰キャ……』と述べております。
まぁ、あがり症なのは、上の左隅のコマでの混乱ぶりを見て貰えればわかるかと思います。
そこで諸葛亮(孔明)は、この燻っているKABE太人を引き込もうとするわけですが、まさかKABE太人も、コインランドリーで引き抜きというか、ラップバトルを仕掛けられるとは思わなかったでしょう。
もっとも、KABE太人は諸葛亮(孔明)のそれを、『ラップじゃなくてお経だな……』という内容でしたが、急性胃潰瘍を患っている身で、ライブ会場に『のぞくだけ 一瞬のぞくだけだから……』と言い訳しつつも来ているのは、諸葛亮(孔明)に興味をもってしまったからなんでしょうね。
普通に考えれば、諸葛亮(孔明)とラップでMCバトル最高峰DBR3連覇しているラッパーと勝負して、素人が勝負になるわけがないのですが……まあそこは歴史上の偉人、謎の迫力&説得力によって勝負に持ち込んでいます(時々孔明の後ろに何かが見える【笑】)
まぁ、この謎の迫力を伴った勝負、アニメ化された時にどうするんだろう、と今から首を傾げているんですよね、私(汗々)
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
いや、ちょっと想像して見て下さいよ。
置鮎龍太郎さんには、諸葛亮(孔明)の声で、あのお経ラップを頑張って貰うとして……お経みたいなラップだから、効果音なりなんなり入れればそれっぽく聞こえるとは思うんですよね。
本渡楓さんは、月見英子の歌を、過去の作品でミュージカルっぽく歌った配役があったので、あの要領でやって貰えば良いとして。
でも、KABE太人のラップはどうするの?(汗)
声優さんに、キレキレのラップを披露して貰えるの?(謎)
そうKABE太人の声優を、誰にやってもらうのか、という記事を書き上げるうえで、一番避けては通れない問題。
ラップ。
引用 小川亮 四葉夕卜/講談社
いや、もちろんKABE太人というキャラクターを表すキーワードを述べよ、と言われたら色々と出てきますよ?
モブ、陰キャ、ストレスに弱い、急性胃潰瘍という具合ですが……しかし、プロの声優さんであれば、この項目くらいは楽に満たせるはず。
ならば一番の問題は、やはりラップ。テレビでラッパーがラップをしているように、カッコよくキメられるか否か。
そこがKABE太人の声優を決める上で一番重要なポイントになる点だと思うんですよね。
という訳で、色々と述べて参りましたが……これまでであれば、そのキャラクターの内面を深く掘り下げ、そのイメージにあった声は誰なのだろうか、という方向性でこれまで声優の予想をしてきていましたが(一部例外あり)、今回は完全に真逆。
ラップがうまいかどうか、という点が最初にきて、その後でKABE太人のような、気弱、陰キャ、急性胃潰瘍患うような、ストレスに弱そうな声をあてられるか、という優先順位になります。
ですので、声優の予想にもかかわらず、多分はじめて声が似合うかどうかと言うのは二の次、という優先順位の予想になります、ご了承下さい。
さて、ラップの上手い声優さん。
候補一 鈴村健一さん
有名どころでは鈴村健一さんでしょうか。坂本真綾さんの旦那様ですね。
仮面ライダー電王の歌で、ラップを歌った経験もあることから、候補にあげさせて頂きました。
ただ、これは歌の中でのラップなので、ラップ単体で、となるとどうなのかという疑問が残ります。
候補二 小野大輔さん
小野大輔さんはユーチューブでもラップの動画をあげております。
私、正直に言いますとラップは完全に専門外で、趣味で音楽は聞いてもラップはそもそも聞かないので、上手いかどうかの判別がしっかり出来るか自信がないんですよね(汗)
上手いとは思うんですけど、なんか電子音が多くて、KABE太人のラップを生でやってもらった際にはどうなるのかイメージがつけにくいんですよね……うーむ。
候補三 木村昴さん
先程も申し上げました通り、私、ラップは完全に専門外です。
専門外なんですが……なんですが、えーと、この動画見る限り、本当に声優さんなの、と思ってしまいました。
いや、木村昴さん、今日調べてみるまで全然知らない方だったんですが(スイマセン)、ちゃんと声優が本業です。
いや、この動画、木村さんの他にも石谷春貴さん、天埼滉平さんが出ており、インドくん……違った、天埼滉平さんは歌を歌っているので除外しますが、石谷さんのラップと比べてみると、違いがよくわかるかと思います。
いや、石谷さんがどうの、と言うより、声優が本業であるはずなのにラップをここまでこなすのがおかしいと言うか……大谷翔平が投手も打者もこなした、二刀流やっているような感じでしょうか……なんか表現違うけど、どちらもプロみたいな感じで行う、と言うのでは間違ってはいない表現だと思うんですが……
調べてみたら、木村昴さんを格に置いたラップのアニメ作品(ヒプノシスマイク)という作品があるくらいなんで、技術が違うんでしょうね。本人も『いつかラップに携わって仕事をしたい』と発言されているようですし……
うん、KABE太人の声優さんが誰になるかはまだ未定ですが、声優としての技量はもちろんですが、ラップの技量にも注目して配役して頂ければと思います。
追加
1月15日に、KABE太人役の声優さんが正式に決定いたしました。
KABE太人の声優さんは、千葉翔也さん……
え? 予想、全然掠りもしてないじゃん(汗) KABE太人に関しては『ラップ』という項目があったから、三人のうちで誰かしらは当たるだろうと、正直に言うとかなり自信があったんですが……えーと、すいません(しょぼん)
千葉翔也さんにはキレキレのラップを期待しております。