今日はぼっち・ざ・ろっくではなく、リコリス・リコイルについてまとめていこうかと。
お題はズバリ、アランチルドレンである錦木千束と真島の使命について。
アランチルドレンについては、こちらの記事でも書いたので、よろしければどうぞ。
アラン機関について、ロボ太は第二話でウォールナットに電脳空間でこのように語っております。
『アラン機関とは、世界的に展開する謎の支援機関だ。実際、個人か組織かもよくわからんがぁ、貧困や障害等を抱える天才を探し出し、無償の支援を施しているぅ。スポーツ、文学、芸能や科学など幅広い』
とここまで話したところで、ウォールナットに『そんな子どもでも知っていることを聞きにきた訳じゃない』と話を途中で遮られていますが、二人の会話内容から判断すると、ロボ太が語っているのは世間向けのアラン機関の表の顔、みたいな感じでしょうか。
アラン機関について語っている人物は他にもいます。
引用 A-1 Pictures/アニプレックス
第八話Another Day, Another Dollarで真島は千束に、アラン機関についてこのように告げております。
『ぁぁ、お前、アランを平和推進機関みたいに思ってるのか?』
『お前、アランはそんな連中じゃないぜ』
『アランの連中は純粋なんだ、オレ達の殺しを肯定できるくらいにな』
と言いつつも、第十話のRepay evil with evilで真島は、拘束した吉松シンジに【本丸】について尋ねているんですよね。
なので、アラン機関について千束よりは詳しく知っているものの、その知識は限定的、という感じでしょうか。
で、そんなアラン機関が支援する対象は『貧困や障害等を抱える天才』な訳であり、その才能はフィギュアスケートでオリンピックに出るような能力であったり、ヒューゴ賞長編小説部門で受賞するような作家としての筆力であったり、現代の人工心臓よりはるかに実用的な人工心臓を作れる叡智であったりと様々。
真島は『アランの連中は純粋なんだ、オレ達の殺しを肯定できるくらいにな』と言っているように、才能であれば、それが殺人に関わるようなものであっても、アラン機関は肯定してしまう模様(現実に吉松シンジが真島に銃を千丁提供しています)
錦木千束の能力は、ずば抜けた視力と観察力をもとにした戦闘力(銃弾を回避可能)
一方の真島は、聴力を元にしたもので、真っ暗闇でも相手がどこにいるのか、障害物がどこに存在しているのか把握可能。
これらの力を知った吉松シンジは、錦木千束の才能を『殺しの才能』と言っています。
では、真島の才能は、と問われると首を傾げたくなるんですよね……こちらも『殺しの才能』なんですかね? 聴覚があれだけいいのであれば、戦闘にしか用いることが出来ない、なんてことはないと個人的には思うんですが、どうでしょう?
まぁ、電波塔事件より以前からテロリストだった真島さんですから、殺しの才能と言うか、そちらの戦闘方面の才能なんだとアラン機関の人は思ったのでしょうが……
でもコレ、私、今書いててすっごい疑問が湧いてきたんですけど。
真っ暗闇でもさ、暗視スコープとか、赤外線サーモグラフィとか使えば、真島のような才能を持った人が相手でも戦える訳じゃないですか?
神から賜ったギフトが、人の叡智と互角、もしくは負けるかもしれないというのは、アラン機関としては認め難いと思うんですけどどうでしょう(汗)
その辺りの疑問は置いておくとして、当初の『使命』に話を戻しましょう。
第六話Opposites attractで真島は、千束がつけているアランのネックレスを見て、『お前の使命は何だ?』と言っているんですが……
第十一話まで見てきた限り、錦木千束本人が、真島が言う『使命』っぽいものは見受けられませんが、ミカや吉松シンジは『殺しの才能』とは言っているんですよね。
さらには、吉松シンジはミカに『彼女を、最強の殺し屋として育ててくれ』とも言っています。
普通に推測するのであれば、殺しの才能が関わる使命、になるとは思うんですが、一体、10年前の吉松シンジは、銃弾を回避するような力を持つ千束を見つけて、何を考えたのでしょうね?
それが『使命』に関係する気がするんですが、現時点では不明としか言いようがありません。
何せ、推測するにも材料が少なすぎる……
一応、ヒントになるのか、あるいは的外れな考察になるのかもわかりませんが、Opposites attractの意味は反対のもの同士は引き合う、みたいな意味になります。
となると、真島の使命が明らかになれば、千束の使命もわかるのではないか、と思うんですよね。
真島の能力は聴覚によるもので、視力と観察力による千束の能力とは、反対とは言えませんが、対にはなっているかもしれません。
で、当初、真島が日本に入国した目的は、【日本に入国した雇われテロリストたち全員が失踪する理由の究明と、その解決】です。
この目的をかなえるため、真島はDAを潰そうとしていたのです。
引用 A-1 Pictures/アニプレックス
では、どうして【日本に入国した雇われテロリストたち全員が失踪する理由の究明と、その解決】をしようとしたのか、ですが……それは第十話の発言に出ているでしょう。
『善悪の物差しは現代においては法だ。お前等は法の下に存在しているのか?』
『だがなぁ、悲惨な現実を知らなければ、平和の意味さえ人々は忘れてしまうんじゃないのかぁ? 与えられるものではなく、勝ち取るものだってことをなぁ』
『善悪の天秤ってのはな、どっちに傾くにしても、お前等みたいな存在に操られるべきじゃねえ、バランスを取り戻さなきゃな』
真島の使命は、DAから善悪の天秤を取り戻す、DA及びリコリスの壊滅、って感じになるかと私は推測しているんですよね。
これが、真島の使命だと仮定します。
千束の使命は、多分、これと反対の位置にくるものに『なる』と思うんですよね。
『なる』、と言うのは、リコリス・リコイルがハッピー・エンド方向に転がそうとした場合、吉松シンジの協力=人工心臓の提供が不可欠だからです。
第十話で吉松シンジはこう言っています。
『彼女が道を違えたのは私のミスだ。責任を果たす』
引用 A-1 Pictures/アニプレックス
普通に考えるなら、ミスをしたのだから、吉松自身の手で千束を『最強の殺し屋』にする、それが出来なければ千束を殺す、という考えだと読み取れます。
では、違う方向に受け取るとどうなるでしょう?
救世主さん救世主さんと言っていた少女が、人を殺さずにその才能を行使するのを見て、千束が与えられたのは『殺しの才能』ではない、他のナニカではないのか、と吉松シンジが考えを改めた場合は、千束の使命は真島の反対のモノになると思うんですよね。
じゃあ、バッド・エンド方面に向かった場合は、と問われると……
私の考えだと、たきなを庇って千束が死んでしまう可能性が出てくる。
あんまり考えたくないので、今日の話はこの辺で。
ハッピーエンドで終わってくれよぉぉ、吉松さんお願いよぉ(嘆願)