12月の上旬には発表されていた、ビッグコミックに連載されている人気作『正直不動産』がNHKで2022年4月に放送開始という内容……ようやく色々と片付いて書けるぜぇ(ゲヘヘヘヘ)
正直不動産、と言われてもこの作品を見たことが無い人は首を傾げてしまうかもしれませんので、ここでどうった内容の作品なのかを書き出してみましょう。
引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館 ビッグコミック
主人公は永瀬財地(ながせさいち)35歳、男性。上記の画像の、スーツ姿の左の男性ですね。
高層タワーの上階で景色を眺めていた彼は、同衾していた女性に、
『永瀬さんソート―羽振りよさそうだね 人に言えないような悪いお仕事してんじゃない?』
と問われた際に、
『いいか悪いかは別として、周りは噓つきばっかりだな』
と答えています。もうこの時点で胡散臭い笑顔がトレードマークになっているぞ、永瀬。
そんな彼の職業は、不動産営業。
登坂不動産に勤務する副課長で、社のエースと言われるほど成績が良い人物です。
彼は老舗の和菓子屋を営んでいた店主に対し、永瀬はある契約の営業、提案をしています。
店主が使用していなかったビルを取り壊し、新規でアパートを建設し、オーナーになるに際して、とても重要な契約です。
ここは『30年一括借り上げ保証』とか、『建物サブリース契約書』とか、状況に応じた家賃の協議など、文章だけで書いていくとべらぼうに量が多くなること請け合いのものばかりが出てくるのでその辺りは割愛させて頂きますが……とても重要で、高額なお金が動く契約を永瀬はとりまとめることに成功します。
この契約に同席していた新入社員の月下咲良は、契約の席で永瀬が和菓子屋店主に非常に信頼されていた様子から、カスタマーファースト、理想の営業だと賞賛するのですが、
『あんなもん、ほぼほぼ嘘で塗り固めた契約だぞ』
引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館
と朗らかに笑うのです……いや、嗤うのです、かな、この場合は?
何せ、彼は色々と真実を、意図的に和菓子屋店主には告げていなかったからです。
『状況に応じた家賃の協議』というのもその一つで、永瀬は契約の席で、家賃を2年毎に原則3%上げると語っていたのですが……
「原則、な。『状況に応じて家賃変更の協議を行う』って伝えたろ? その協議が家賃を上げるためのものだと思ったら、それは勝手な思い違いだ。
『ビジネスなんだぞ、リスクがあって当然だろ?』
と月下に言うのですから……性格がかなり悪いです、コイツ(汗)
さらには、3年後には近くにタワーマンションが建設される計画があることも意図的に隠していますし、『30年一括借り上げ保証』についても、中途解約を可能とする条項を入れています。
引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館
見て下さい、この笑顔(笑) もう嗤顔って感じでしょう(泣)
しかも『この業界には【千三つ】って言葉がある』と告げ、『千の言葉の中に、真実はたった三つってことだ 正直者がバカを見る 嘘ついてなんぼのイカレた世界 それが不動産の営業だ』
まぁ、ここまで徹底してヒールな主人公というのも珍しい、というスタートになります。
ところが、です。
この一週間後、永瀬は地鎮祭を行う際、業者に頼んでおいた更地にするための撤去作業が、独断で取り壊して良いモノか判断がつかなかったため、業者は一つの碑をそのままの状態にしていたのです。
見栄えが大事なのに、薄気味悪い碑などがあったら客の購買意欲が低下することを恐れた永瀬は、自力でこの碑を撤去します。
すると、です。これまで私生活でも不動産の営業でもペラペラとその二枚舌ところか三枚、四枚は舌があるのかと思えるくらいには嘘をつき、真実を意図的に隠してきた永瀬は、嘘が一切つけなくなってしまうんです。
ここから先は実際に読んで貰った方が面白いでしょう、今まで嘘をつくことに全く躊躇いを覚えなかった男が、自らの口をどうにかして塞いでしまおうとする様は中々に滑稽。
しかし、この正直不動産の第一話と第二話は、アパート入居者は是非読んでおいた方が良いお話しですよ。
私、実話でこの『原状復帰』で金をむしりとられかけた過去がありますので。
引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館
嘘みたいに思えますが、本当に有り得る話で構成されているんです、この漫画。
私が危うく陥りかけた『原状復帰』の罠についてはいずれ書くとするとして……
正直不動産は、このように不動産業界の暗部、闇の部分を浮き出しにしつつ、嘘をつけなくなった不動産営業、永瀬財地が正直にお客さんと相対する物語になります。
2022年4月に放送予定の正直不動産、第一話が始まったころからビッグコミックで読み続けていた作品なんで、映像化はいつかされるだろうと思いつつ、10巻超えてもそういう話が中々出てこなかったので、あまりにも不動産関係の闇をズバズバ書いているから、スポンサーがつかないのでは、なんて邪推したこともありましたね(笑)
しかし、その実、60件もの映像化オファーがあったと、ビックコミックのドラマ化決定の報で書かれておりましたし、やっぱり話題作だったんだな、と。
この作品、漫画、原案、脚本と仕事が完全に分担されています。
そりゃそうですよね、漫画の脚本を書いている人が、こんな不動産関係の闇を知っている、なんてこと、そうそうないでしょう……何かしらの話題を一つ、二つ、知っている、ということなら有り得なくはないんですが。
原案の夏原武さん、脚本の水野光博さん、漫画の大谷アキラさん、ドラマ化決定のインタビューを見る限り、相当気合いが入っているので、今後の展開にも要注目。
主人公の永瀬財地役を担当する山下智久さん、ヒロインの月下咲良役を担当する福原遥さんについての記事の執筆は後日行うことにするとして……
ドラマ正直不動産、脚本は根本ノンジさん、音楽は佐藤俊彦さんが担当。
製作統括は三名で、岡本幸江さん、山本敏彦さん、黒沢淳さんのトロイカ体制。
プロデューサーは宇佐川隆史さん、清水すみれさんの二名。
演出は川村泰祐さん、金澤友也さん、野田健太さんの三名。
個人的にはとても嬉しいことなんです、なんですが……一つだけ、懸念と言うか、どうしようかな、と思っていることがありまして。
それは、この正直不動産のドラマ化がNHKでされることなんですよね。
そう、NHKであることが、個人的に大ダメージでして……いえ、NHKで製作するコンテンツが面白くない、という訳ではないんです。結構面白い作品つくりますし、コンテンツそのものは期待できるんです、是非よろしくお願いしますm(_ _)m
では、何がダメなのかと言うとですね……私、基本的にパソコンで動画を視聴する人間なんで、アパートにTV置いていないんですよ(汗)
NHKだと、民放の動画配信サイトと動画配信されないじゃないですか(大汗)
そうなると、アパートにテレビ置いていない私では正直不動産が見れないじゃないですか(滝汗)
いや、NHK+というものがあるので、先程動画配信で見れないか閲覧してきたんですよ。
この際ですから、NHKに受診料払っても構わないんですよ、NHKのコンテンツである正直不動産を見るんですから。
しかし……受信契約するにはテレビが必要らしいんですよね……パソコンオンリーで受信契約のみするってのが難しいらしく。
受信契約したらしたで、NHKの集金する人がしつこく来そうなのも正直嫌。受信設備持ってなくても、部屋に上がってジロジロと部屋の中を見られた過去もあれば、スマホの機種までしっかりと確認されていった過去もあるんで……うん、あんまり良い記憶がないんだよなぁ、NHK。
ドラマとか、アニメとかは出来栄え含めて良作が多くて、良いんだけどなぁ……
この辺りは対応を色々考えておきます。
友達に録画してもらって、正直不動産を見る、という手もありますし(オイオイ)
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