ドラマ化する正直不動産の社長 登坂寿郞のキャスト(俳優)は誰?

社長、と言われたことは貴方にはありますか? 私にはありません……サラリーマンなんだから当然だろう、とか言わんで下さい、学生でも仇名で社長と言われていた級友がいましたし、私の職場には『社長』と呼ばれる平社員の方がいるんですから(マジです)

さて、今日は登坂不動産の社長である登坂寿郎についての考察と声優予想を行いたいと思います。

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

登坂寿郎の初登場は第1巻の第五直店舗契約(前編)になります。

後輩で新入社員である月下咲良、課長である瀬戸健一は第一直、ライバルというか宿敵と言うか、一言では言い表し難い関係に発展する桐山貴久の初登場は第三直、同じく第三直で部長でもある、登坂不動産のナンバーツーに位置する大河真澄も第三直が初登場、と最初の頃は順番に少しずつキャラを物語に投下していた印象がありますね。

そして、第五直で満を持して社長である登坂寿郎の登場となるんですが……インパクトのある服装ですよね、麻生太郎氏でも参考にしているのかと思うような出で立ち。

とある新聞社にはマフィア・スタイルと言われていますが……

でも正直不動産の主人公である永瀬は、社長である登坂寿郞の怨敵である鵤 聖人(いかるが まさと)と会った後に、マフィアスタイルの登坂社長と、普段からリーゼントの髪形の、サングラスをかけた大河部長が出かけていくのを見た際に、部下である月下にこのように言っております。

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

『悪い奴ほど、悪くは見せなないさ……』

『まぁ……見た目なら、うちの上層部は悪役商会だぞ』

この永瀬の言葉が、麻生太郎氏に当てはまるかはわかりませんが、登坂不動産社長、登坂寿郞にはピッタリ当てはまります。

初登場時は月下の売り上げが芳しくないのを見て、

『あの呑気な顔、この業界に向いているとは思えねえな』

と言っており、売り上げが出せなければクビというスタイルは、新卒であっても容赦しないところを鑑みるに、スパルタと言うよりもブラック一歩手前という評価も出そうですが……

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

『向いてないと判断したら、看板替えを提案してやるのも優しさってもんだろ。未来ある若者だ、可能性の芽をつんじゃいけねえよ』と言っており、初登場だけにどういうキャラなのかつかみきれないところがありました。

もっとも、部長の大河が、月下は新卒だし、教育係に永瀬もつけているし、宅地建物取引士を取ったり頑張り屋だから長い目で見てもいいのでは、とフォローするのですが、『じゃ、彼女の代わりに……おまえが辞めるか?』とも登坂社長は言っているんですよね。

この辺りは服装のまんま、マフィアスタイル、力こそ、結果こそ全てなり。

個人的な予想ですが、これはまだ登坂寿郎というキャラクターが固まっていなかったらこういうやり取りになったんじゃないかな、とも思うんですよね。

初登場は登坂社長、麻生太郎さんのようにべらんめえ口調が時々混ざっていたのですが、現在ではそんな口調ではありませんからね。

そして、大河部長や永瀬といった上の役職の人物、実力のある者にはこんな感じで、恐ろしさも垣間見えるマフィアンスタイルで接しつつ、下の人間と直に接した時にはニコニコと語り掛けていますが……これも第一巻でしか見られない光景なので、個人的にはキャラが固まり切れていなかったからこそ見られたレアな光景、という見解に一票を投じさせて頂きます。

どっこい、マダムと一対一で会合した際には、『優秀だと思ったから、君の担当にしたんじゃないか』と言っておりますが……登坂社長が、月下のプランを聞く機会は無かったし、どうして優秀だと思えたんだろうか、と正直突っ込みたくはあったのですが……やっぱり一巻の頃はキャラが固まっていなかった、と言わざるを得ない。

ただ、二巻からちょっと登坂社長のキャラクターが固まったのかな、と思えたのが、ウソをつけなくなったことで営業成績が下降する永瀬を呼び出したエピソード。

登坂社長、目の前で永瀬のネクタイをつかむ大河部長に短く舌打ちし、両名を凍り付かせてしまいます。

さらには、大河部長に対して、出ていけ、と言わんばかりに顎で部屋の外をしゃくるという、ヤクザもびっくりな威圧感……

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

しかし、登坂社長、強面かつ威圧的な言動に対し、永瀬に対して何かあったのかと心配していたのでした。困ったことがあったら、相談しろよ、とも言っており、成績が下降した永瀬に対し、『不動産の営業に必要なのは、運だ』とも言っております。

まぁ、これだけであれば単純に良い人、なんでしょうが……とある案件を永瀬に任せます。当初、永瀬は黙っていても買い手が押し寄せる物件、と言っていましたが……工務店の評判が物凄く悪い案件だったんですね。欠陥住宅を作るとしか思えない工務店だと思って下さい。

それを登坂社長に報告しようとすると、

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

このように、伝えた後『売れ、それだけだ』と告げます。

この時は桐山が助け舟を出してくれたことで、永瀬は汚いことをすることなく、場を切り抜けることが出来ましたが、登坂社長、桐山が思い描いたようなプランを永瀬が出せなかった時は、どういう対応をしていたのかな、と疑問には思っています。

永瀬は、黒を白だと涼しい顔で言い張る不動産業界で嘘がつけないのは致命的だと改めて気付かされたエピソードでしたが……この時、永瀬は辞表を用意していたので、桐山の助け舟が無ければそのまま退職、という可能性もあったのでしょうね。

他にも、登坂不動産を離職した後、怨敵である鵤 聖人の元に就職した瀬戸健一が、再度離職した経緯を知った登坂社長は、中古売買専門の急成長中の不動産会社に瀬戸さんを紹介し、高待遇での再就職が決まるなど、不動産業界で顔が広いだけでなく、情もしっかりと与えてくれます。

こうしてみると、清濁併せ呑むタイプなんだろうな、と思います。

ただし、自分から不正に進んで手を染めるタイプでないことは、西岡の件で証明済みです。

詳細は省きますが、大河部長曰く『客の信頼を陰で裏切るような行為を、うちの社長は何より嫌う』

そういうことを行ったものは……

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

となります。

もう迫力有り過ぎて、ガクガクブルブルなんて言う余裕も無い……

桐山との一件については、桐山の考察ページを覗いてもらった方が早いでしょうからパス。

そんな登坂寿郞の過去が、彼と色々な付き合いのあったマダムによって語られたのが第四巻のエピソード。

当時の登坂寿郞は大手の住元不動産に所属する出世頭であり、豪放磊落な人柄、面倒見の良い性格が手伝い人望厚く、上からも下からも慕われていたとのこと。

なんでそんなエリート中のエリートが、住元不動産という大手の会社を去り、登坂不動産を立ち上げたのかは四巻を読んで頂くのが良いでしょう。

登坂寿郞という人物を知るエピソードとしては、第四巻がもっとも適切でしょうから。

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

会社のトップを張る人間というのにふさわしい人物としてしっかりキャラ造形が出来ているのでは、読む分には実に楽しい作品になった理由の一つが、この社長、登坂寿郞というキャラの存在だと思うんですよね。

怨敵、鵤 聖人との関係は特筆ものですし、この正直不動産という作品を作り上げる上で、この鵤 聖人という極悪人がいなければ、物語をクライマックスに持っていくのは至難の業。

悪役がいないと、物語と言うのはうまくハマってくれませんからね。

他にも永瀬が登坂不動産に就職した際に、登坂社長に世話になったエピソードなど語るべきものはいくつもあるのですが、それらのエピソードは正直不動産を購読して頂くか、ドラマ化を待って貰うのがベストかと。

さて、登坂寿郎という人物は、いないと物語がうまく回ってくれない訳なんですが……そんなマフィアのような出で立ちにで外出する、しかし意外と人情もある登坂寿郞さんのキャストは誰が敵役なのか。

……わ、渡辺謙さん……む、無理でしょうか? 登坂社長の静かな迫力を出すには渡辺謙さんが敵役かと思うのですが、どうでしょう?

じ、次点で竹中直人さんにお願いしたいんですけど……一体誰が登坂寿郞の役を担うことになるんでしょうか、正直これは個人的願望の部分が強いので、予想とは言えないんですがこの二人以外見当がつかない、と言うのが本音です。

追伸

2月10日の追加キャストの発表で、登坂寿郎社長の俳優さんは、草刈正雄さんに決定致しました。

全っ然っ、これっぽっちも予想していなかった人選ですort

どういう登坂社長になるんだろう、草刈正雄さんが演じる登坂寿郎は……

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