先日ブログにアップした、瀬戸健一課長のページで私は以下のように書いています。
登坂不動産には課長が二名おりました。
『おりました』という過去形なのは、以前課長であった者と現在課長であった者がいるからで、今回キャストを予想する瀬戸健一とうう人物は、過去に登坂不動産の課長職にあった者。
今回書くのは、正直不動産13巻現在で課長職にあるのは藤原結弦(ふじわらゆづる)。
引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館
40歳にして、登坂不動産の社長である登坂寿郎がヘッドハンティングしてきた人材。
人材……なんですが、正直不動産の宿命なのか、初登場の時には、何かしらイメージを悪くなるようなエピソードがつけられるんですよねぇ、大多数のキャラが。
主人公の永瀬は売ったモノがちな悪徳セールスマンでしたし、ライバルキャラの桐山も差額を懐に入れようとしたし、戦友の黒須もAD物件のマイソク加工の件がありますし、先日書いた瀬戸課長も色々隠していたし……
まぁ、これら四人の中では、黒須が一番マシですね。ちゃんと上司に相談して、AD物件の件はOK貰って客にアタックしていた訳ですから。
他の三人は法的にグレー、ブラックなものばかり。
月下咲良くらいでしょう、最初から一貫して売り主側ではなく、飼い主側のお客さんを向いて接客していたキャラクターは。
引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館
いや、売り主、買い主どちらを向いていてもそれは構わないんですよ。
現に、部長の大河真澄は一貫して、とにかく売れ、というキャラクターですし(笑)
でも、売り上げがたてばグレーなことはどんどんさせても、明らかにブラックなことはさせないのも一貫してます。
そして、そんな海千山千の営業を、結果さえ出せば良い、と黙認する登坂寿郎社長も、見方によっては相当に強かな人物ですが、信義に反するような行いをしたものはクビにする、という経営哲学をもって部下を引き締めています。
大河部長や登坂社長のように、売り主側を向いていても、筋が通っていれば全然キャラクターとして私はウェルカムなんですが……
先程も書いたように、何故か登坂不動産にやってくる人達は第一印象がかなり悪くなるエピソードで彩られることが多いんですよぉ……(泣)
その代表格と言ってもいいのが今回、考察、キャストの予想をする課長 藤原結弦というキャラクターです。
正直不動産第二巻第13直告知義務【前編】で初登場を果たしていますが……
永瀬が余計な一言を口にしたせいで、藤原さんの永瀬への第一印象は最悪に近いものになったと思われます。
引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館
『……まぁ、ボンボンのあんたには、一生わからないでしょうけど』
なんて言われたら、課長として就任したらこうも言いたくなるなぁ。
もっとも、永瀬があんなこと言ったのも、月下が随分とディスられたこともあるんですが……うん、ウソがつけないって大変だ。
で、話を藤原課長に戻しますが、永瀬への悪感情から、桐山を巻き込んでかなりヒドイ嫌がらせをしているんですよね。
これは、永瀬に関しては、自身が見つけてきた物件と客の売り上げを台無しにされているので、そうしたくなる気持ちもわかるのですが、桐山は完全に巻き込また形。
しかも、桐山が紹介した客は、亡き父親の親友。
まぁ、桐山が登坂社長に直談判して、自分か藤原どちらか選べと言われたら、という状況にしてしまったのは桐山の失点かもしれませんが……失点と言うには、桐山の立場からすると酷だしなぁ。
いや、売り上げ至上主義でいくのは理解出来るんですよ。
買い主、売り主、どちらを向くかの違いですし、会社の利益を考えるなら売り主を重視するのはわかります。
が、これはハッキリ言っていただけない……私が藤原結弦というキャラクターが好きになれなくなったエピソードですね。
他にも仲介手数料のエピソードで、柔軟に運用すべきと進言した永瀬に対し、書類をビリビリに破いて、『例外は認めないと言っただろ。作り直せ。』ですからね。
引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館
パワハラ言われてもしょうがない対応(汗)
もっとも、この件に関してはしっかり永瀬に逆襲されているので、そこは3巻をご購入いただくか、ドラマ化された際に視聴して、溜飲を下げるのがよろしいかと思うので、ネタバレは避けさせて頂きます(笑)
その後、売り上げのテコ入れのために黒須圭佑を、カンフル剤として使うために迎え入れています。
第六巻では、大河部長が、藤原課長と月下と共に地主の接待を行う話がありますが、『人生は、ハンデ戦だ』というあの話は中々に生々しいものがあります。
大河部長と月下が頑張って地主さんの接待を最後まで行ったのに対し、藤原は途中で帰る、草津温泉に地主の方々を招待した際は、社員はスーツで地主は浴衣、ただし、藤原は地主の希望で浴衣。
引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館
この大河部長の言葉は、人生を良く表していると思います。
パワハラじみたことを瞬間湯沸かし器みたいにする大河部長が、どうも嫌いになりきれない要因の一つですね、このエピソードは。
しかし、このエピソードで藤原の心持が変わるんですよねぇ。
藤原結弦は、自身の能力をわかってくれる会社、能力をフルに活用できる、やりがいのある仕事を求めているようなんですが……
個人的には、こんなことで本当に心持が変わるのか大いに疑問なんですが……
いや、変わる人は変わるモノなんで、エピソードそのものはアリなんですよね。
でも、桐山への当てつけじみたようなことをする人が、登坂社長にちょっとアドバイスと言うか、叱責と言うか、そういったことを言われただけで態度とか変わるものなのかなぁ、とかなり疑問です。
そこ含めてどうにもこの展開、納得いかん、と言うのが正直な所。
判官贔屓なんでしょうかね、地主とか金持ちに対する、妬み、そねみ、僻みかもしれません(笑)
まぁ、カーモン登坂不動産は面白かったけど(笑)
引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館
……うーん、やっぱり好きになれないキャラクターのことを書くとどうにも筆のノリならぬ、キーボードの走りが圧倒的に悪い!
この後は普通に、普通の課長職としての仕事、永瀬の上司としての仕事を、地主とのコネを活用しながら行っていく、という穏当なキャラクターになっていくのですが……うーん、うーん、とどうしても納得でけへんと一人ヘソを曲げています(汗)
さて、そんなカーモン登坂不動産の(違う)の藤原結弦課長のキャストは、誰が演じるのが適切なのか。
内面はともかく、外面はイケメン、という感じの藤原結弦なので、やっぱり甘いマスクを持った俳優さんがよろしいでしょう。
そして、永瀬ではありませんが、『悪い奴ほど、悪くは見せないさ』という発言からして、人当たりが良さそうであればなおのことよろしいでしょうか。
ついでに言うと、作中の立ち姿を見るとかなりの長身。
まぁ、身長のことについてはそれほど高くなくても、藤原結弦を演じるにふさわしい方であれば、無くても良い要素なのでしょうが、身長も一応考慮に入れます。
以上の条件を考えると、鈴木亮平さんはどうなのかと思った次第。
文句なしのイケメンですし、藤原結弦の設定が40歳であるのに対し、鈴木亮平さんは現時点で38歳、正直不動産が放送される頃には39歳と年齢も近い。
186センチという高身長も手伝って、一時期は友近亮平の名でモデルをしていた時期もあるので、見目が良いのは折り紙付き。
大河ドラマ西郷どんで見せてくれた通り、演技力にはついては何の心配も無いので、さわやかな顔をして永瀬を、そして桐山にネチネチと嫌なことをするのに、これ以上の適役はいないのではと思いますが、どうでしょう?