中間管理職は辛いよ、というお顔立ちをしているのに、実は社長だというギャップ。
社長職なのに、まあるで前線に出ているような長身、肩幅広し、ガッチリ型の体格、かと思えばあの髭面で新婚ほやほやでなおかつ25歳、キェェェェェっ!
引用 Fe/KADOKAWA
はぁ、はぁ……ダメですね。エウリペデス・リッツランさんの考察を進めようとすると嫉妬で頭が爆発しそうです(爆)
が、彼を考察しないことには、この『殺し愛』の世界観を語るのが中々難しいし実感が伴いにくいかもしれません。シャトーちゃんの考察記事で、この『殺し愛』がどういう世界観なのかは語りましたが、あくまで情報面、上っ面だけという感じなので。
本日は、新婚ほやほや、一つの企業を運営するマネジメント能力がありつつ、殺し屋や賞金稼ぎといった人物と対峙しても臆することなく、状況によってはぶん殴ることさえある、肝の座ったエウリペデス・リッツランを考察していきます。
引用 Fe/KADOKAWA
エウリペデス・リッツラン、25歳、男性。『リッツランサポート商会』を経営する社長。
誕生日は9月2日、血液型はO型、何よりビックリなのが身長197センチもあること。デケェ、多分作中で一番高身長なキャラでは。
体重は102キロ、特技が『ちからもち』になっているが、腕力が強い、という認識でいいんだろうか? 好きな食べ物はうなぎ、らしい。ヨーロッパのウナギ料理というと、イギリスのウナギのゼリー寄せ、ウナギの煮こごりが浮かんでしまうんだけど……彼が好きなウナギ料理は、もちろん違うものだよね? これじゃあないよね?
シャトーちゃんとの関係は、雇用主と社員という関係であるが、シャトーちゃんの義理の父であるダンクワース元捜査官が、エウリペデスさんの父親の恩人である、という関係上から、幼少期のシャトーとも遊んでいたことがあるらしく、シャトーちゃんの義理の母とも面識があります。
シャトーちゃんの義理の母からは『エウリくん』と呼ばれており、会話の中身から判断するに一、二度会っただけ、という感じではなさそう。
引用 Fe/KADOKAWA
シャトーちゃん義母『そういえば あなた今いくつになったの?』吹き出し外の台詞で『シャトーとそんなに変わらなかったような……』とも付け足されています。
エウリくん『……25です』
シャトーちゃん義母『……貫禄あるわね……』
エウリくん『よく言われます……』
一、二度会っただけで、こういう会話はしないよなぁ……だから多分、エウリペデス・リッツランはシャトーちゃんとも相応の関係性があるはずなんですが、何せシャトーちゃんが無口かつ無愛想なものだからその関係性がサッパリわからないという(爆)
ただ、5巻のオマケ漫画では、シャトーちゃんが4歳、エウリくんが8歳の時に、お絵描きをしているシーンがあります。
と言うか、こんな小さな文字で『シャトー4さい シャチョー8さい』って書かれていることに今気付いたよ私っ!
ってことは、シャトーちゃんの年齢は21歳なのか……今、初めて知ったよ、25歳未満なのはわかってたけど(汗)
話をシャトーちゃんの無口かつ無愛想ぶりな面に戻しましょう。
何せ、FILE01(第一話)からアンタ本当に社長なのか、という仕打ちをシャトーちゃんから受けているしなぁ。
引用 Fe/KADOKAWA
二度目になりますが、シャトーちゃんは『リッツランサポート商会』に所属する賞金稼ぎであり、エウリペデス・リッツランはその商会のトップ、社長です。
そういう立場があるにもかかわらず、エウリくんが
『単独行動はダメって言ったでしょ?! すぐ戻ってきなさい!』と電話で叫んでも、シャトーちゃんは遠い目をしながら、
『……申し訳ありません社長 携帯の充電が切れそうなので 切りますね』
という返答をした後、通話を切断。
いや、私が社長なら解雇解雇(笑)
インド人もびっくりなシャトーちゃんの対応ですが、『シャチョーガ甘ヤカスカラデース』と言うのは一理も二理もある(笑)
まぁ、父親の恩人の娘さんという立場があるから、というのもあるんでしょうが、エウリくん自身がシャトーちゃんと友達というか兄妹というか、うまく言葉に出来ない関係性があるのかなぁ、と思わなくもないけど、シャトーちゃんが言葉にも態度にも全然出さないから想像することしか出来ないと言う(汗)
ただ、妻から得た情報を悪用してでも、シャトーちゃんを守ろうとしていますから、相応の強い情を、エウリくんの側は持っていることがよくわかりますし、後述のソン・リャンハ絡みのエピソードでは社長のシャトーちゃんに対する想いが如実に出ています。
彼が経営する『リッツランサポート商会』には、エウリペデス・リッツランの他に、シャトーちゃん、インドことアニメ化で名付けられたジム、の三名の他は、四巻でジノン君にあっさり殺害されてしまったホセ、セドラン、という両名が確認出来ます。10巻以降は、ニッカも加入していますが、それ以外はそもそも社員がいるのかどうかも不明。
まぁ、普通に考えれば、事務役経理役としてインドことジムくんが働いていますので、それ以外の面子はいるはず……
三巻のオマケで書かれている情報では、奥様であるホークさんから『あなた そちらの会社はいつたたんでくださいますの?』とか笑顔で言われており、さらには『赤字』とかいう単語もあるので、経営状況はあんまりよくないのかもしれません。
まぁ、父親から引き継いだと10巻で言ってますし、あの溜まったファイルと、エウリくんの年齢が25歳であることを考えても、引き継いで間もないんじゃないかなぁとは思いますので、仮に手買いが赤字であったとしても、エウリくんが経営能力に欠けている、という訳ではないと思います(もっとも、エウリくんの経営がマズイ可能性もあるけど)
ちなみに、奥様であるホークさんとは別居状態。と言っても不仲なのではなく、彼女がビジネスウーマンで仕事最優先だからこういう状態になっている模様。姉さん女房、とも作者に明言されているので、エウリくん、尻に敷かれているかもしれません。まぁ、奥様は作中でも多分屈指の実業家で、個人総資産数百億ドル、実家は先祖代々続く大商人一族ガルバントス家(インド君談)なので、インド君が逆玉の輿と言うのも納得。
引用 Fe/KADOKAWA
と言うか、よく二十歳のこんな才媛に惚れられたな、エウリくん、末永く爆発しなさい(爆)
そんなエウリくんですが、三巻から四巻にかけて、こりゃ死んだなとしか思えない、首にナイフ刺されるという襲撃を受けておりますが、四巻ではその奥様がインド君に電話で、
『回復早すぎてお医者さんもびっくりしてるもの』と話しているので、回復力は強いのでしょう。
この4巻からしばらく出番が無かった訳なんですが、8巻で退院し、シャトーちゃんの義母の護衛の手配を奥様に電話でお願いしており……9巻のFILE49では、殺し屋であるソン・リャンハを殴りつけるという、中々の快挙を成し遂げています。また、あのリャンハを目の前にして『殴り足りない』とまで言っており、妹みたく思っているんだろうな、と思わせてくれます。
引用 Fe/KADOKAWA
リャンハ殴って無事でいられた、というのがもう驚き、アンビリーバボー。
ちなみに9巻のオマケではエウリくん曰く『生まれてはじめて人を殴った』とのこと。ケンカはできないが、腕力だけならエウリくんが1番ありそうとも言われており、意外な一面を見せられましたね。まぁ、身長197センチの体重102キロで、太っている感じにも見えないから、ガッチリ型の体格なんでしょうね。
こういうエピソードや作者であるFeさんの設定を紐解いていくだけでも、味のあるキャラクターであることがわかりますが、そもそもエウリくん、『殺し愛』をFe先生が描く前から描いているキャラだそうで、使い勝手の良さから流用しているとも1巻のオマケで書いていますので、色々と描きやすく、動かしやすいキャラなのではと想像出来ます。
そんなエウリくんの声優は堀内賢雄さん。PV聞く限り、しっかりと社長の気の弱そうなところと、『リッツランサポート商会』という、賞金稼ぎを生業とする者達を束ねる重厚感溢れる声という相反する性質を演じ分けて頂けているようで、個人的には大変満足。放送日が待ち遠しい限りです。