『殺し愛』ニッカ・フーベニーの声優は森田成一さん

昨日掲載したドニーこと、ドナルド・バッハマンの考察で、ニッカが色々とおかしいことがわかってしまった、と記述してしまったんですが……『殺し愛』を読み込めば読み込むほどニッカというキャラクターがヒャッハー過ぎて、その行動がかなり意味不明なことを仕出かしています。

引用 Fe/KADOKAWA

アニメ『殺し愛』のホームページでは、ニッカのことを、紹介欄で戦闘狂と形容しています。

間違いではないと思いますし、むしろ正しいんですが、戦闘狂という言葉で片づけていいのかな、という疑問もあるんですよね、ニッカというキャラクターは。

本日考察するのは、ドニーことドナルド・バッハマンに名前を与えられた、つまるところ育てられた存在であり、目をかけられている、と言うにはちょいとばかしニッカは狂暴ですし、子どもと言うのは、ミファであればまだ納得できなくもないですが、かと言って私兵と言うには、そこまでビジネスライク的な関係でもない……とにかく、ニッカを例える言葉が中々出てこない、そんな彼について考察していきたいと思います。

本名はわかりません。ニッカ・フーベニーと10巻の紹介欄でフルネームが(多分)はじめて出てきましたが、この名前もおそらくはドニーによって与えられたと思われる呼び名でしょう。

6月10日生まれとありますが、年齢は書いておりませんな。身長176センチ、体重67キロ。5巻のオマケの漫画で、年齢は0代前半から半ばと書かれています。

大体サングラスをかけており、初登場時は首に重そうな首飾りっぽいものをつけていますが、首飾りの方はいつもつけている訳ではなく、『リッツランサポート商会』に所属してからはつけていないみたいです。愛煙家。容姿的には、首の左側に大きな×の傷が三つほどあること、耳や口周りにやたらとピアスがありますが、10巻のオマケの自己紹介欄では、昔と比べればこれでもまだ減っているらしいです。

引用 Fe/KADOKAWA

好きな食べ物はフライドチキンで、特技はケンカ。部屋のインテリアをいじるのが最近楽しいらしく、DIYもするとか書いているとこだけ見ると、戦闘狂とまでは言えないような気がします。

が、そんな訳がありません(汗)

戦闘狂という言葉で片づけていいのかな、とニッカのことを私は評しましたが、だからと言って戦闘狂ではないとは一言も言っておらず、ニッカというキャラを色々な要素で区分けしろと言われれば、間違いなく七割以上が戦闘狂かなと(オイ)

何せ、初登場は4巻なんですが、登場してすぐリャンハに、ドニーを知らないかと尋ね、知らないと言われると、銃出して、しらばっくれるな、と言い出す始末ですからね(怖い怖い)

しかもジノンが、『んも~ やめてくださいよぉニッカさん その人 無抵抗なんですから! ねっ』と車を運転しながらやんわりと制止しますが、それに対する返答が、リャンハの顎に銃を押し付けながら『そんなタマじゃねーだろ なぁ?』。

引用 Fe/KADOKAWA

いや、えっと、こんな顔されても……

まぁ、ニッカのリャンハに対する評価はあながち間違いではないんですけど、しかもこれでなお知らないと答えると、殴りつけてくる(ガクガクブルブル)

さらにニッカが恐ろしいのは、リャンハがこの時、避けるか止めるかしてきたら、銃を一発撃ち込むつもりだったことです(ヒィィィィっ!)

まぁ、リャンハも死角から人体の急所である側頭部を殴りつけようとしたニッカに対し、額で受けることで最小限のダメージに抑えており、こういう場慣れしている対応が、良くも悪くもニッカの興味を引いてしまったのであろうことは、想像に難くありません。

ニッカの過去を語るには、首に三つある×印の傷に触れる必要があります。

ドニ―曰く、ニッカの故郷は『年々激化する紛争地域』で、『地元の過激派組織のもと 彼は少年兵として育てられた』そうです。十歳の頃に所属している部隊が壊滅し、新天地を目指した、とあるのですが……この首の傷は、地元の過激派組織『武装勢力タカヤリ』の印であり、ニッカはこの傷のせいで、越境を許されず、それどころか越境を諦めさせようと物品を奪われ、腕の骨まで折られています。

そういう状況下でドニーが救いの手を差し伸べており、ドニー曰く『この世はいつでも弱者を見限る そうしてその存在は抹消されていくわけだ 私はそんな彼らを迎え入れ 名を与えている ここにいる子たちもみんなそうだ』

引用 Fe/KADOKAWA

うん、迎え入れる所までは立派なんですけどね、ドナルド・バッハマン……昨日も言ったけど、子ども利用するのが胸糞悪りぃ。

5巻のオマケで、Fe先生が『ジノンが他人に対してあまり興味なさそうなタイプで、ニッカは詮索好きな感じでしょうか』と書かれている通り、ジノンとニッカでリャンハを連行した時は、もっぱらニッカがリャンハに絡んでいましたからね。まぁ、ジノンは運転していたから、喋ることは出来ても絡むことはあんま出来なかったという事情はあるでしょうが(汗)

その後のリャンハへの尋問―暴力は使っていませんでしたが、ここでもリャンハが何人なのかと問うような質問を向けていますし、連行した時の件で、リャンハが場慣れていると思ったのでしょう、何人とか年齢とか三檮会(さんとうかい)の時のこととか、色々と知りたいと言っていますが……

あぁぁぁぁ、もう戦闘狂成分が全開で出てしまっている(ガクガクブルブル)

多分ニッカの判断基準の一つなんでしょうね、一対一で殺せるかどうか、というのが。

引用 Fe/KADOKAWA

私個人の独断と偏見による意見ですが、ニッカが殺せそうと思った相手には、それほど興味が湧かないのではないかと思っています。

わからない、あるいは、難しい、と判断した相手に興味を示しているのではないでしょうか。

私的な欲求を満たすためだけに、リャンハが隠し持っていた針金を、誰に告げることもなく見逃し、一対一で戦える状況を作るところなんて、バトルジャンキーそのものでしょう。

が、まぁ少年兵として仕込まれていたからか、あるいはドニーの鍛え方が良かったのか、ジノンのチェックよりもニッカの観察力の方が上であったのは、性格的なものなのか、あるいは年の功による経験の違いか。

この時のリャンハの戦闘は、途中でドニーの組織の構成員が紛れ込んできたことで、一対一、という形にはならなかったのですが、後のシーンでリャンハが逃走しきれず、階段で文字通り倒れてしまうので、ホーさんの会心の一撃のダメージが残っていることもあってか、ニッカが優勢であったのだと思われます。

階段でリャンハと再遭遇しますが、そんな状態で戦ってもリャンハに勝ち目がある訳もありません。ここでニッカ、戦闘意欲を喪失してしまうのが戦闘民族っぽいとこです(汗)

が、ここで『アンタには結構期待してたんだけどなぁ~』と言っている通り、まだ期待していたからこそ、リャンハにシャトーちゃんの存在を匂わせてその場を去ったのでしょう。

引用 Fe/KADOKAWA

この時、ニッカがそれっぽいこと言ってなければ、リャンハは生きることを諦めていた可能性がありますからね。

ニッカの人間関係って、恐らく一対一で殺せるかどうか、というのが大変重要であり、だからこそリャンハに興味を示したのでしょうが、例外がない訳でもありません。

育ての親のドニー、ドナルド・バッハマンです。

引用 Fe/KADOKAWA

彼が亡くなった時には、ニッカは色々あってドニーの組織を抜けてしまい、リャンハと行動を共にするんですが、ドニーの元を訪れた際にジノンと遭遇してしまい、戦闘になります。

 ジノンに勝利することは出来たんですが、トドメをささなかったことも、例外と言えば例外なんでしょう。ニッカにとっては、弟分みたいな感じなんでしょうね。まぁ、ジノンは殺意満々で向かってきてましたが(汗々)

で、殺意MAXのジノン相手では、勝利はしたものの、無傷で、という訳にもいかなかった訳ですが、手首の動脈を腱ごとバッサリナイフで切られ、他にもいくつか投擲したナイフの傷があるというボロボロの状況下で、亡くなったドニーを担いで崖下に向かい、ドニーの亡骸を海に葬っています。

ニッカ曰く、『あれがオレにとっての弔い方っつーだけのことだ』そうですが、オマケの漫画では『不良息子の最後の親孝行だ』とも言っており、感謝の念があったのでしょう。

ニッカの戦闘狂ではない、いくつかある人間らしいシーンでしょう。

まぁ、この事件以後は『リッツランサポート商会』に所属していることもあり、インドくんに給料の前借をお願いしていたりと、愛嬌のあることもしています、随分丸くなった気がする(笑)

もっとも、その前借した給料をどうしているのかと言うと、ジノンとミファの面倒を見てくれている人への仕送りに充てている辺り、単なる戦闘狂とは言えないでしょう(笑)

引用 Fe/KADOKAWA

そんなニッカ・フーベニーの声優は森田成一さんなんですが、

『ソン・リャンハ アンタ一体何者だ?』という漫画でのこの台詞が、

『ソン・リャンハぁ アンタ 一体何者だぁ?』というチンピラちっくかつ粗暴な香りをまとった声で演じて下さっており、イメージと、とても合致しますなぁ。

これで戦闘狂成分が満遍なく発散された際の演技がどうなるのかが見物です。

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