『殺し愛』シャトー・ダンクワースの声優が大西沙織さんである2つの理由

本日は『殺し愛』の主人公兼ヒロイン役のシャトー・ダンクワースについての考察と、その声優を担当するのが大西沙織さんである理由について、私が考えつく限りまとめていきたいと思います。

引用 Fe/KADOKAWA

まずシャトー・ダンクワースという女性がどういう人物であるかをまとめていこうと思うのですが……

シャトーさんのしているお仕事は―というところから書こうと思ったんですが、そもそもこの『殺し愛』の舞台がどういうものなのかという所から説明すべきでしょうか。

これまで普通に現代日本が舞台の作品を連続して考察してきたので、スパイファミリーのように、架空の舞台での作品なのであれば、その舞台の説明からしないと首を傾げてしまいかねませんから。

舞台は、現代のヨーロッパのどこかだと思われます。作中で明言はされていませんし、多様な人種が作中で登場していることもあって、はっきりどこだ、と明言出来ないのです。

ただ、ヨーロッパ系の名前の登場人物が多い事、ヒロインであるシャトー・ダンクワースの故郷がこの作品舞台にありますが、故郷が近くにあって、シャトー・ダンクワースという欧米系の名前であることから、ヨーロッパのどこかだと思われます。

また、四巻で船の旅をすることになるのですが、その途中の寄港地の名前がバロセラ港。スペインのバルセロナっぽい名前だと思いませんか?

引用 Fe/KADOKAWA

だから、アメリカという可能性も無きにしも非ずなのかもしれませんが、港の名前とかを考えると、ヨーロッパの方が可能性高いかなと。

しかしまぁ、結構曖昧な感じです。何せ、先程書きました通り、作中で明言されていないので(汗)

自動車があり、スマホがあり、電話があり、銃があり―時代は現代と考えて間違いないでしょう。

ただ、治安はひどく悪そう。何せ第一話の初っ端から、ソン・リャンハが哀れなモブキャラ達を銃殺しております。

しかもソン・リャンハ本人は何も動じていないところから察するに、殺し合いが日常化しているのかもしれません。

引用 Fe/KADOKAWA

シャトーちゃんと、ソン・リャンハが銃を使って第一話から殺し合っておりますしね(汗)

弾切れになってなかったらこれ、どうなってたんだろうと思わなくもないですが―そしたらリャンハ、こんな風に姿を表していないか。

もうちょっとだけページを読み進めると、コメンテーターらしき人がテレビで次の内容を口にしているんですよね。

『この国は裏社会に自治を委ねすぎているんですよ 政治や警察機関までもが黙認しているのが事実です』

『マフィアが制裁相手に多額の報奨金をかけ それを生業にする業者まで現れる始末です』

うーん、中々にデンジャラスな環境(汗)

で、このコメンテーターが話している『マフィアが制裁相手に多額の報奨金をかけ それを生業にする業者』が、シャトーちゃんが所属している『リッツランサポート商会』になります。

つまり、シャトー・ダンクワースの職業は『賞金稼ぎ』と言うのがもっとも手っ取り早いかと思います。

引用 Fe/KADOKAWA

こうして情報整理していくと、『殺し愛』の舞台は本当に物騒なんだな……私、日本に生まれて本当に良かった……この『殺し愛』の舞台だったら、とっくの昔に殺されていそうだもの、私(ガクガクブルブル)

そういう作品なので、血とか骨とかが苦手な人はこのアニメ、見るのをよしといた方がいいかもしれません……アニメがどういう描写になるかはまだわかりませんが……

で、このシャトーちゃんなんですが、喋らない(汗) 巻が進めばそうでもないんですが、第一巻のFILE01での、ソン・リャンハとの初遭遇シーンは、彼がいくら呼びかけても一切応答無し。

まぁ、銃使ってぶっ殺し合ってる最中ですので、ナンパし始めるリャンハが頭おかしい、とも言えるんですけど(滝汗)

リャンハと戦っている最中は一切喋らず、記念すべき第一声は『はい』

賞金稼ぎをしているシャトーちゃんの雇い主であるエウリペデス・リッツランさんからの電話に出た時の声です(汗)

しかも、すぐに戻って来いという彼の呼びかけに対し、

『……申し訳ありません社長 携帯の充電が切れそうなので 切りますね』

という返答をした後、切っております……シャトーちゃん、社長さんをもっといたわってあげて(涙)

引用 Fe/KADOKAWA

さすが作者のFE先生が『口数少なくて会話が弾まないキャラ』とまで言わしめる女性。

これはインド人じゃなくても『シャチョーガ甘ヤカスカラデース』と言いたくもなる。

まぁ、そういうふうに『甘やかす』というか、エウリペデス・リッツランの、シャトーちゃんに対する対応が甘くなるのにも理由がありまして、シャトーちゃんの義父、エウリペデスさんの父親の恩人

らしく、キツク当たれないようなんですねー。

しかし、今こうして読み返していると、一巻からしっかり伏線張っていたのに、伏線に気付かないで読んでいると、一巻で切ろうと考えてしまうんですから……モノの見方って大事やと思う今日この頃。

年齢はおそらく25歳未満。2巻でエウリペデス・リッツランがシャトーちゃんの実家に赴いた際、シャトーちゃんの義母と彼がお話し『そういえば あなたいくつになったの?』という問いに対し、彼は『……25です』と答えてますが、義母は吹き出しの外でこんな台詞っも紡いでいました。『シャトーとそんなかわらなかったような……』と。

なので、シャトーちゃんの年齢は25歳未満。3巻のオマケにあるデータでは、身長160センチ、2月20日生まれ、血液型はAB型、特技は速読、好物はシフォンケーキとあります。

このシャトーちゃん、過去のある時期から記憶がないのか、ダンクワースさんがシャトーちゃんを保護して引き取るまで、身元不明の存在なんですよね。

引用 Fe/KADOKAWA

……ううむ、子どものシャトーちゃんもかわゆいかわゆい(はーと)

閑話休題。

このシャトーちゃん、大人になった今でも口数が少ないのに、子どもの頃はさらに語彙が少なく、自身の名前を言う以外に、自身を証明する方法が無い、という状況でして。

その際に言った名前が、『シャトー・ノーブル』なんですが、その名の女性は過去・現在にわたり存在していなかった、という曰く付き。

ここに国籍不明の少年の遺体が絡んでくるんですが―そこを全部言ってしまっては『殺し愛』の楽しみが半減してしまうようなものですので、この先はお口にチャックしておきましょう。

これまでに見てきた漫画のキャラクターの中で、シャトーちゃんと雰囲気似ているかなぁと思ったのは、鋼の錬金術師に登場するロイ・マスタング大佐の部下、リザ・ホークアイ。

あのクールで美人かつ、スタイルもよろしく、射撃の腕が抜群なヒロインになってもおかしくない女性ですな。

銃がしょっちゅう出てくる作品だからでしょうか、リザとシャトーちゃん、何となく似ているなぁと思った訳です……過去に重いモノしょい込んでいる、という共通点まであるとは……

3巻までで(ちゃんと読んでれば2巻で察する人は察するかも)過去に何かあったなというのはわかるのですが、7巻でその全容が明らかになるんで……

性格面とか語ろうとすると、そこに触れざるを得ないので、ここではノータッチの方向でいきます。

さて、色々しょいこんでいる、無口で美人なシャトーちゃんですが、彼女の声優は大西沙織さんなんですが―先日考察した『可愛いだけじゃない式守さん』でもヒロインである式守さんの声優として抜擢されており、カッコいい女性役を2021年は演じることが多いようで、『男勝りなカッコいい女性役』の声優として大西さんを売り出したいのかなぁ、というプロダクション側の思惑を感じずにはいられません。

強気な女性役の声が似合う、というのが大西沙織さんの強みだと思うので、これが彼女がシャトーちゃん役の声優に選ばれた理由の一つかと。

もう一つは、カッコいいだけじゃなくて、透明感のある声も出せるんですよね。シャトーちゃんの『幽霊じゃなくて よかった』という声は、もう考えられる限り透明感のある声でリクエストしたいんで、大西沙織さんはグッドチョイスだと思います。

 2022年の1月、シャトー・ダンクワースの声が聞けることを楽しみに待っています。

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