正直不動産の【敷金・礼金泥棒】から学ぶ 賃貸物件の原状復帰

とうとうこれをやる日がやってきましたよ、ウフフフ(怖っ)

この正直不動産のアニメ化が決まって、最初に記事を書いたのが1月26日なのですが、その記事で原状復帰についてちょいと触れているんですよね、私。

しかし、この正直不動産の第一話と第二話は、アパート入居者は是非読んでおいた方が良いお話しですよ。私、実話でこの『原状復帰』で金をむしりとられかけた過去がありますので。

はい、これ、本当です。

実話ですので、これからアパート借りるよ、という人は、新生活が4月から始まることですし、特に大学四年生で、四月から新生活が始まるという人は知っておかないと、色々とヤバい状況になりかねないお話をしますので、読んでおいて貰えれば。

まぁ、私の話を見るのが嫌だー、という方は、グーグルで『原状復帰』と検索かけてみると良いでしょう。

さて、正直不動産で『原状復帰』について突っ込んで書いているのは、記念すべき第一話【敷金・礼金泥棒】においてです。

復習のために、この第一話【敷金・礼金泥棒】で、永瀬が呪いなのか怨念なのか祟りなのか、とある祠を撤去したことによって、原因は不明ですがウソをつけなくなった後で、新入社員の月下を伴って、お客さん相手に賃貸のアパート物件の説明をしていました。

そこで、ウソがつけなくなった永瀬は、『こんなクソみたいなオーナーの物件には、金をもらったって、住まないけどな』とにこやかに語り始めるのです。もちろん、勝手に口が開いて喋ってしまう永瀬、内心ではパニックですが(笑)

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

『オーナーがストーカーを装い、帰宅と同時に無言電話を架ける。』

いや、流石にコレはないだろ、と読んでて思いましたけどね(汗)

が、次に永瀬が言ったことは、実際に有り得そうだなと思いましましたね。

『じゃあ、例えば玄関に悪趣味な安っぽいカーペットが敷いてなかったか? もしくは、汚いカーテンが掛かってたとか。』

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

これを聞いて、月下もお客さんも驚く訳ですが、永瀬は言う訳ですよ。

『な、オーナーが作った契約書をきっちり読んでみなよ。しつこいくらいに書いてあるだろ? 【原状復帰】って。』

『安物だろうと、店子がカーペットやカーテンを破棄したら、オーナーは「【原状復帰】が不可能」って主張できる。その瞬間、敷金は返ってこない。』

引用 大谷アキラ 夏原武 水野光博/小学館

これを聞かされたお客さんはプルプルと震え出してしまう訳ですけれども……そりゃ怒りで震えたくもなる。

これが正直不動産における第一話【敷金・礼金泥棒】における、賃貸物件の原状復帰についてのお話なんですが……

いやいや漫画だからこんなあくどい人、そうそういないでしょ、と貴方が思っているならば、その認識、今すぐ改めた方がいいとご忠告致します。

ここに、騙されかけた人間がいますから!(実話)

あれは私が今の職場で働き始めるために川崎に引っ越してきた時の話なので、確か2017年だったと記憶しています。

当時は秋田で医薬品の検査業務を派遣社員として働いていたんですが、12時間2交代勤務という、生活リズムがガタガタになる働き方をしていたせいか、私より年季のあるベテランさんの社員が、身体のどこかを悪くしている方が非常に多かったため、早い所、正社員で長く働ける職場は無いかな、と求人を探していた頃ですね。

幸い、今の職場に採用されたので、私は川崎に引っ越すために、有給休暇を使ってアパートを探しにきたんですよ。

で、当時の私が優先した条件は、まず職場に近いこと、第二に家賃が安いことを条件としてアパートを探し始めました。

ただここで、これまでの人生で東北でしかアパートを借りた経験が無かった私は、初の関東でのアパート探しで、物凄いカルチャーショックを受けてしまいます。

まず、家賃がメチャメチャ高い……秋田とか岩手とかの倍近く高い(汗) 3万もあれば、秋田や岩手なら八畳間の綺麗なワンルーム借りられるのに、こちらは6万払っても中々見つからない(汗)

衝撃その2、駐車場代が取られる。しかもこれも高い……東北では大体、アパートに駐車場が無料でついているのが普通なんですよ。

それが、こちらでは駐車場代として月に2万、3万……あんびりーばぼー、ですよort

衝撃はまだ終わりません……2年経つと更新料が取られる……東北ではそんなの取られた経験が無かったので、『なんですかソレ?』って、仲介した担当に聞いてしまいましたもんね。

加えて、暖房器具の使用禁止。

これはね、本当、仲介した担当に『ストーブもコタツも無しで冬にどうやって暮らせと言うんですか?!』って喰い気味に言ってしまいましたからね(汗)

普通にニコニコと『エアコンで暖を取って下さい』って言われましたね……いや、川崎でも寒い日は結構気温が落ちるので、エアコンだけじゃ寒いと思う日が今でもそこそこあります。

なので、半纏を上に羽織って生活することが冬場は多いですね。半纏、どてら、とても重宝しますよ、温かくて便利♪

こういった数々のカルチャーショックを乗り越え、目的のアパートを契約し、引っ越したんですが、引っ越して荷物をほどき、様々な準備をしている段階で、問題が一つ発生しました。

それは、洗濯機。

洗濯機のホースの径と、蛇口の大きさが合わないんですよね。

私、元ホームセンター店員なので、確か万能ホーム水栓だったと記憶しています。

もちろん、それを合わせるためのニップルもあるんですが、その物件ではニップルが付属ですでについている状態でした。

が、私の洗濯機のホースに使えなかったんですよ。錆がひどくて、もうネジがネジの役割を果たしていない、そんな状態でした。

なので、仲介担当者に連絡。電話をして、事情を説明して、万能ホーム水栓についているニップルを取り外しても良いか、と許可を求め、『外して頂いて大丈夫ですよ』と確認をとりました。

それから、近くのホームセンターへ向かい、私の洗濯機のホースと合うニップルを購入してから、アースをとるために洗濯機を取り付ける業者さんに連絡して、きてもらったんですね。

で、私、ついうっかり、錆びたニップルをそのままの状態、つけたままにしていたんですよ(汗)

ただ、この件は、そのうっかりによって助かりました……

洗濯機を取り付けにきてくれた業者さんが、このニップルを取り外すの、許可を取った方がいいと思いますよ、と忠告してくれたんです。

で、私は、『仲介担当者さんからはOK貰ってますんで、大丈夫です』と答えたんですが……私は青森県人、川崎に引っ越してくるまで東北から出たことがなかった人間。

訛りから、関東の人間では無いとわかったのでしょう、親切な業者さんは『仲介担当者じゃなくて、オーナーに直接聞いた方がいいよ。あと、不要かもしれないけど、電話する時には、録音出来るなら、録音した状態で会話した方がいい』

何でそんなことを言われているのか当時はわかりませんでしたが、親切で言ってくれている、と思った私は、その当時は固定電話を持っていたので、録音機能を使って話し始めたんですよ……

もうここまで言えば、大体想像つきますよね(汗)

オーナーは原状復帰を盾に蛇口の錆び付いたニップルを取り外すのを認めない、取り外したら敷金は返さん、とか喋り出す始末。

もうすでにアパートに入居していた私の方は、でも仲介業者は取り外しても良いと言っていた、と電話を使ってのケンカになりましたね(泣)

結局、仲介業者にもう一度電話をして、話が違う、とオーナーから仲介担当者に相手を変えてバトルになりかけたんですが、ここでも助けてくれたのは、洗濯機を取り付けにきてくれた業者さん。

彼は、電話をかわれ、と私にジェスチャーすると、

『もしもし、洗濯機取り付けにきた業者なんですけど、この人、オーナーさんとのやり取りも、貴方とのやり取りも、全部録音してますからね。ニップル付け替えるだけですませた方が、お互いにとって良いと思いますよ』

細部は違いますけど、大体こんなニュアンスのことを言っていたはずです。

これのおかげで、十分以上電話でやりあっていたのが、ウソのように態度を翻しましたからね、あの仲介担当者(怒)

今思い出しても、腹が立つ(怒)

洗濯機を取り付けにきてくれた業者さんのおかげで、原状復帰を盾にして、敷金・礼金をだまし取られることなく、ニップルの交換を済ませることが出来た、という経験があるんですよ、マジで(実話)!

一年で退去しましたね、そのアパートは。

録音してなかったら本当にどうなってたかわからんですよ、アレは……洗濯機を取り付けにきてくれた業者さんに感謝です、本当。

まぁ、あんなヒドイ仲介担当者はそう無いと思いますけどね。

後日、仲介担当者の上司が詫びの菓子もってきて、錆びたニップル回収していったので、会社どうのと言うよりは、私に物件を案内した担当者と、オーナーが酷かったのでしょう。

こういうことも有り得るよ、という意味で、気をつけて貰えればと思います。

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